写真:小林 理沙
地図を見る「バルネアリオ・ラ・アラメダ(Balneario la Alameda)」は、1909年に開催された「バレンシア博覧会」の会場になった地区にあります。博覧会開催に合わせて開発、整備されました。
現在でも、この近くには、その当時に建てられた美しい建造物が残っています。この温泉の建物もその例外ではなく、1909年にレンガ工場内に建てられました。
建築についてですが、スペインには「ムデハル様式」という建築様式があります。
これはキリスト教徒によるレコンキスタ後も、スペインに残留したイスラム教徒が建築に用いた様式です。装飾に「幾何学模様」が用いられたりし、アラビア風なことが特徴です。
ラモン・ルチーニによる「ネオ(新)・ムデハル様式」の建物です。「ネオ・ムデハル様式」は、「ムデハル様式」をもとに19世紀末から20世紀初頭にスペインで発展しました。
写真:小林 理沙
地図を見るこの建物は、初めから温泉だったわけでなく、以前は「ラ・カサ・デ・ラクタンシア(La casa de lactancia)」という施設でした。直訳すれば「授乳の家」。
写真で見られる建物は、「バルネアリオ・ラ・アラメダ」の向かいある警察署です。これも以前は「タバコ工場」でした。当時2千名以上もの女工が働いていました。
タバコ工場での勤務中は乳飲み子や幼子を「カサ・デ・ラクタンシア」に預け、授乳のためなどに利用していたそうです。
このように、昔は保育所のような役割を果たしていたところだったのです。
写真:小林 理沙
地図を見るまず、第一に挙げられる大きな違いは、水着着用ということです。
「プールに行く」イメージで、水着、スイムキャップ、ビーチサンダル、タオル等を持参しましょう。
「バルネアリオ・ラ・アラメダ」の水温は42度に保たれており、1時間ほどリラックスして過ごすには快適な水温です。
また、水着を着用するため、男女混浴です。ロッカールームも男女共有ですが、着替えは個室がありますからプライバシーが保てます。シャワーとトイレは男女別になっています。
写真:小林 理沙
地図を見る施設の利用法ですが、直接現地へ行き、プランを選んで利用することもできますが、オンライン限定の平日特別価格もあるので、公式サイトは要チェックです!
写真で見られるのは、施設内にある中庭です。入浴後に長椅子で休憩することもできます。写真左中央に若干写っているのは、天窓です。大きな天窓の下には、施設内で一番大きなプール(浴槽)があります。天井が高いため開放感があり、また、天窓から差し込む自然光の中でリラックスできるのは、まさに天国にいる気分!
プランですが、このプールのような大浴場で、様々な水圧によるマッサージを楽しめるものや、施設内のエステサロンでマッサージを受けられるものなどがあります。選択肢がいくつもありますから、それぞれの要望や都合によって選べるのはうれしいですね。
また、お風呂もプールのようなところだけでなく、「ローマ風呂」もあったり、上階にはヨガルームもあります。
写真:小林 理沙
地図を見る温泉でリラックスすると、なぜかお腹がペコペコになったりするものですね。そんな時の強い味方!「バルネアリオ・ラ・アラメダ」には併設するレストラン「レスタウランテ・ラス・ヘルマナス(Restaurante las Hermanas)」があり、クリエイティブな料理を楽しむことができます。気持ちのよいテラス席もありますから、天気がよい時は、ぜひテラス席をお勧めします。
「バルネアリオ・ラ・アラメダ」は、スペインでは都市にできた初めての温泉です。温水はバレンシア中心部の地下663mからくみ出されています。
塩化ナトリウムやマグネシウム、カルシウムなどを含み、リラックス効果はもちろんですが、薬効という面でもリウマチへの効能があるとされています。こんなに気軽に羽を伸ばせるところなのに、スペイン人には温泉に行く習慣がないため、「穴場スポット」となっています。バレンシアにいらっしゃる際は、気持ちのよい静寂の中で、旅や日頃の疲れを癒しましょう!
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(2023/12/8更新)
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