この「甲賀流忍術屋敷」は、甲賀流忍者の筆頭格である望月氏の住居であり、江戸時代に建てられたままの姿で現存する日本で唯一の忍術屋敷!本当に忍者が住んでいただけに、住宅地の真ん中にあります。
忍術屋敷の中には、忍者が使っていた本物の武具や奥義を記した「甲賀流伝書」等の展示がされています。忍者の代名詞とも言える手裏剣はもちろん、捕火砲と呼ばれる現代で言うところの火焔放射器なんてダイナミックな武器なんかも見ることができます。敵から逃げる際に撒いて使っていたまきびしは、実は植物の種で出来ており、非常時には食べることもできるなどと、スタッフの方に詳しく解説していただくことができます。
また、忍者は隠密活動の為の黒装束を着ていたのですが、間者(今で言うスパイ)として様々な職業に変装し暗躍することも多かったようで、薬品の扱いに長けていることと、滋賀県が薬草で有名であっただけに薬売りに扮していることが多かったそうです。そんな甲賀忍者秘伝の「健保茶」という実際に飲まれていた薬草茶も振る舞われており、併設されたおみやげ売り場で購入もできます。
一見すると普通の平屋建ての屋敷なのですが、実は3階建てというこの忍術屋敷。この忍者屋敷の主な役割は、攻め入って来た敵から逃げることと迎撃することです。そのため、至る所に逃走のための隠し通路や隠し階段、敵をあざむき、返り討ちにするためのカラクリがあります。一つ一つのカラクリだけで見ると頼り無いのですが、それをいくつも組み合わすことで無限の逃走通路を確保できるようになっています。
実際にどんでん返しをくぐり抜けてみたり、隠し階段を上ることもできます。どれもこれも人の心理の裏をかくものばかりで、驚いてしまいます。
外国の方にも熱狂的なファンがいるほどの「忍者」。日本の誇れる文化といっても過言ではないでしょう。激動の戦国時代に暗躍し、歴史の表舞台に立つことは無かった彼らには、どこか強く惹かれるものがあります。甲賀忍者屋敷は、本物の忍者のいた空間に入れる貴重な場所ですので、ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
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(2025/1/24更新)
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