富山観光におすすめ!路面電車に乗って名物ます寿しめぐり旅

富山観光におすすめ!路面電車に乗って名物ます寿しめぐり旅

更新日:2014/10/27 15:17

高橋 しゅうのプロフィール写真 高橋 しゅう 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
北陸新幹線の開業で注目を集めているエリアの一つ富山。その県庁所在地・富山市は、近年見直されている路面電車を、積極的に展開している先進的な都市としても知られています。市内には2社3路線に新旧様々な車両が走り、街の風景の一つにもなっていて、さらには乗るだけでも楽しい電車も走っています。今回は、観光にも便利な路面電車を利用して、富山名物ます寿司を色々なお店で食べ比べが出来る、お勧めのプランを紹介します。

まずはのんびり路面電車に揺られて、街の車窓観光から

まずはのんびり路面電車に揺られて、街の車窓観光から

写真:高橋 しゅう

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富山市には、市内中心部を走る富山地方鉄道と、富山駅から北部の湊町岩瀬浜を結ぶ富山ポートラムの2社の別々の路面電車が走っています。今後は、2社を直結して路線を拡大する計画となっていて、ますます路面電車の活躍の場が広がりそうです。さらに富山県西部の高岡市には別な路線もあり、富山県全体が路面電車が元気に活躍するモデル的な県ともなっています。

さて、今回はその中でも市内中心部を走る富山地方鉄道の路線を利用した、お勧めプランを紹介します。富山地方鉄道の路線は、富山市南側の南富山から中心市街地や富山駅前経由して富山大学を結ぶ路線(片道30分)と、近年新しく開通した市内中心部を循環するルート(1周20分)の2路線があります。時間に余裕があれば、まずは電車に揺られて車窓観光はいかがですか。

のんびり走る電車に乗りながら乗り降りする地元の方々や、車窓から街の様子を見ているだけでも旅の情緒が味わえて楽しいものです。全線乗って往復しても1時間30程度あれば可能ですし、もちろん一部区間だけでも充分楽しめます。

その路面電車での観光には、便利でとってもお得なお勧めの切符(クーポン)がありますので、次に紹介します。

断然お勧め!ぐるっとグルメぐるクーポンで路面電車に乗ってます寿司の食べ比べ

断然お勧め!ぐるっとグルメぐるクーポンで路面電車に乗ってます寿司の食べ比べ

写真:高橋 しゅう

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富山での路面電車観光に、お得で便利なお勧めの切符を紹介します。富山地方鉄道の路面電車は1乗車200円ですが、何度も乗り降りするには1日乗車券がお得です。1日乗車券には、用途にあわせて複数の種類がありますが、ここで紹介しますのは、「ぐるっとグルメぐりクーポン」です。この切符の特徴は、富山地方鉄道の路面電車1日乗車券と、何と言っても、富山名物のます寿司の引換クーポン(通常サイズの1/8カット)3枚がセットになって1,000円で購入できることです。切符を購入すると、ます寿司店舗の紹介とお店の地図が付いてきて、対象店舗の中から気になったお店(3箇所)の選択に使えます。

富山を代表する名物となっているます寿司は、市内の複数店舗で作られています。通常、ます寿司は円形の木枠に酢飯と鱒の身が詰められた状態で1個として販売していますので、1個を買えば充分な量で、一人旅や少人数での旅行では複数の食べ歩きは量的にも金額的にも厳しいのですが、このクーポンを利用すれば、特別に1/8カット(写真)サイズの食べ比べに手軽な大きさを引換してもらえるのです。

写真はクーポンを利用して引換した、せきの屋(上)と高田屋(下)のます寿司です。

※尚、切符の価格1,000円及び引換クーポン枚数3枚は平成26年10月現在の内容です。
(写真は以前のもので4枚と記載されてています)

店舗によりその場で食べることもできます。

店舗によりその場で食べることもできます。

写真:高橋 しゅう

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上段の紹介では持ち帰りをした、ます寿司を紹介していますが、店舗によっては、持ち帰りかその場で食べるかを選択できます。写真は元祖関野屋のます寿司で、ここのます寿司はお店の一角でいただくことができます(但し、食堂ではありません)。こちらは天然の鱒と富山産特上コシヒカリを使い、伝統的製法で作られた美味しいます寿司です。

お店によりそれぞれ、こだわりや特徴がありますのでクーポンに付いているマップを参照しながらお気に入りの味を見つけて下さい。

尚、3枚のクーポンはます寿司の他にも、富山銘菓の月世界本舗など提携している市内の甘味店で和菓子等に引換えることもできますので、甘いものを味わってみるのも良いと思います。

市内観光にとても便利な路面電車

市内観光にとても便利な路面電車

写真:高橋 しゅう

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市内中心部を走る路面電車は、富山の市内観光にとても便利な乗り物です。富山駅を起点として富山城・郷土資料館や富山の薬の資料館となっている廣貫堂資料館、市内やアルプスの眺望が楽しめる市役所展望塔等の観光スポットや、商店や地元デパートが建ち並ぶ総曲輪地区などへ移動の足としてとても役立ちます。

ぐるっとグルメクーポンを持っていれば1日乗り降り自由ですので運賃の支払いも気にせずに気ままに利用できますし、本数も比較的頻繁に運行していることも、魅力の一つです。

写真は富山城をバックに環状線を走る低床式新型車両のセントラムです。

あの豪華寝台列車ななつ星を手掛けた、水戸岡氏デザインのレトロでモダンな路面電車

あの豪華寝台列車ななつ星を手掛けた、水戸岡氏デザインのレトロでモダンな路面電車

写真:高橋 しゅう

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富山市内には、もともと新旧様々な車両が走っていましたが、平成26年1月より路面電車に新たな車両としてレトロ電車が運行を開始しました。この電車はクラシカルとモダンをテーマに従来の車両を特別に改装した路面電車で、デザインは豪華寝台列車・ななつ星in九州や九州新幹線を手掛けた注目のデザイナー水戸岡鋭治氏が担当しました。

その外観は、1段目の記事に掲載されている写真の右側の車両で、クラシカルな塗装となっています。そして車内はこの写真のように木をふんだんに使った温かみのあるつくり。車内には木の椅子やテーブルも備え付けられていて、他では見かけない乗っているだけでも楽しい路面電車です。

鉄道ファンならずとも楽しい水戸岡氏デザインの車両。富山市を訪れたなら一度は乗ってみる価値があります。尚、車両の運行時間は平日・休日により決まっていますので、詳しくはMEMOの項目の富山地方鉄道(レトロ電車)を参照下さい。

富山の魅力はまだまだたくさんあります。

富山湾に面した富山は海の幸を中心とした食材の宝庫でもあります。
ます寿司めぐりの前後には、空いたお腹に富山名物の白エビを使った白エビ丼や、名産のホタルイカ料理、寒ブリ、ズワイガニ等々、美味しい海の幸を楽しむのも良いと思います。また海の幸の他にも、濃い色のスープが特徴の富山ブラックと呼ばれるこの地ならではのラーメンを味わってみても良いでしょう。

また富山市を含む富山県は路面電車の他に、観光列車や黒部のトロッコ列車、海や山沿いを走るローカル線、トロリーバス(無軌条電車)等々、様々な全国的にも珍しいタイプの鉄道が数多く走っていて、鉄道王国とも呼ばれる程、乗り物好きからも注目されているエリアです。さらに今回紹介したレトロ電車の他にも、富山から立山や宇奈月温泉を結ぶ富山地方鉄道の電車線には、同じく水戸岡鋭治氏が内装デザインを手掛けたアルプスエクスプレスも運行していますのでこちらにも注目です。

そして富山県は何と言ってもアルペンルートのように、日本を代表する山岳観光の地としての魅力も持っています。北陸新幹線開業により一層近くなる、富山を訪ねてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/11 訪問

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