更新日:2014/11/11 14:16
館内でぜひ見ていただきたいのは、18世紀後半の舞踏会衣装や生活用品と共にオーストリア名産の美しい陶器や芸術品が展示されている点。そして、近畿地方には1台しかないモーツァルト時代のフォルテ・ピアノを置いた2階の「モーツァルトの部屋」です。
館内全体を見学するうちに、絵画や彫刻を通してハプスブルク家の歴史、オーストリアの文化、音学史に残る偉大な作曲家・モーツァルトの生涯や貴重な資料を肌で感じることができます。
1階には100年前の絵を基に再現し、ベットと洗面台が配置された「モーツァルト生誕の部屋」があり、日常の中に音楽があふれていた幼少期のエピソードも紹介されています。
又、18世紀後半の木靴、シルクのウエディングドレス、舞踏会用衣装など、当時の生活用品、ハプスブルク家の女帝マリア・テレジアの肖像画などの美術品がずらりと展示。マリー・アントワネットを含む子ども達の紹介や系図、年表など歴史の資料も見ごたえがあります。
2階の部屋の中央には、モーツァルトが作曲するときに使った「フォルテ・ピアノ」の複製が展示されています。特に注目していただきたいのは白鍵と黒鍵が逆になっている鍵盤です。もともとは、今のピアノと同じ配色だったのを、モーツァルトが「女性の白い手が映えるように」と変えたのが大ヒットし、その後のフォルテ・ピアノはこの色になったそう。
ピアノを囲むようにして、手紙(複製)、一家の肖像画やザルツブルクの生家の絵画、年譜などがあり、三十五歳という若さで早世した彼の生涯を紹介しています。
ピアノの横には貴重な直筆の楽譜(複製)があります。題は「Das Veilchen」。
モーツァルトの歌曲の中で最高傑作と言われている「すみれ」です。譜面には、書き直した跡ががなく、モーツァルトの音楽はすべて頭の中で完成されていたという逸話を連想させます。
こちらへは、全国から観光で訪れたオーストリアを懐かしむ方や、多くのモーツァルトファンが訪れるそうです。時が経つのを忘れて見入ってしまうほど、モーツァルトゆかりの貴重な品々がたくさん展示されています。
お土産ショップでは、ホテル・インペリアル(オーストリア)から直送された「インペリアル・トルテ」を販売。中庭テラスではそのトルテ(35g)がオーストリア直送のぶどうジュース、コーヒーなどから選べるセットで注文できます(1300円)。最高級のマジパンとなめらかなミルクチョコレートでコーティングしたこのトルテは、国内ではここだけでしか味わえないのでぜひ召し上がっていただきたい一品です。
又、ウィーン国立歌劇場の併設ショップ「アルカディア(Arcadia)」で直接買い付けた羊皮のキーケース(3300円)や、めがねケース(3780円)を含むモーツァルトの音楽関連グッズが数多く販売されており、オペラファンにも必見です!
写真(インペリアル・トルテ):左・ダブルキューブ140g 4280円、右・シングルキューブ70g 1590円
「ウィーン・オーストリアの家」は、モールァルトファンの方はもちろん、衣装や絵画などでオーストリアの歴史やロココ美術を知ることができ、貴族気分が味わえるので異人館街を訪れた際にはぜひ立ち寄っていただきたいお勧めの館です。
ウィーン・オーストリアの家へは、JR三ノ宮から徒歩約20〜25分。地下鉄三ノ宮駅北側の停留所から、1時間に3〜5本神戸の観光地を運航している、シティーループバスに乗ると便利です。3つ目の停留所の「北野異人館」前を降りて、トーマス坂を上り、北野町広場へ出ます。北野天満神社を左に見ながら直進すると、看板があるので左手に坂をしばらく上るとウィーン・オーストリアの家が正面に見えます。
開館時間
3月〜12月 9:00〜18:00
1月〜2月 9:00〜17:00
入館料 大人500円
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(2025/1/16更新)
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