トンネルを抜けて辿り着く美しい異空間「モナコ・モンテカルロ駅」

トンネルを抜けて辿り着く美しい異空間「モナコ・モンテカルロ駅」

更新日:2014/10/14 14:34

モナコ大公国をユーレイルで訪れる際、印象的な旅の始まりを演出してくれるのが「モナコ-モンテ-カルロ駅」です。

イタリアとフランスのマルセイユ間を結ぶフランス国鉄(SNCF)の「マルセイユ〜ヴェンティミリア線」で、のんびりした海辺の風景を見ながら約20分、しばらくのトンネルを抜け、突然大理石と照明のきらめく空間が現れる瞬間は、忘れられないモナコ入国の瞬間となるでしょう。

モナコ独特の地形を利用した断崖の駅

モナコ独特の地形を利用した断崖の駅
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この駅は、モナコ湾のエルキュール港から緑の公園が開ける岸壁部分にあります。モナコ独特の地形を利用しているため、谷底も最上階も地上に続くという、まるで立体迷路のような、坂道の多いモナコを象徴する造りの駅です。

港側から駅を見上げると、谷底にあたる聖デヴォーテ教会越しに、公園、駅、道路、そして山の手に続く住宅と、何層もの重なりが見えます。

断崖ではコート・ダ・ジュール独特のベージュの岩肌と、トロピカルな植生のコントラストが何とも言えない風情を与え、モナコに来ていることを実感できる風景のひとつです。

(写真左はモナコ・モンテカルロ駅正面側)

駅のてっぺんから見下ろすドラマティックな谷間の風景

駅のてっぺんから見下ろすドラマティックな谷間の風景
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モナコの港周辺は徒歩でのアクセスが便利なので、ここでは街を散歩しながら、F1レースモナコグランプリでも使用されるメイン道路からの抜け道をくぐって、レニエ3通り(Bd Rainier3)を登ってみてください。

駅最上階のモンテカルロ方面入口まで登りつめれば、まるで展望台のように、モナコの入り組んだ道路、岸壁の熱帯性植物、公園に憩う人達、高級船舶が停泊する入江の風景までを一望できます。夕暮れ時であれば、さらに海に面したモナコ特有の風情が目の前に広がります。

せっかくモナコに来たのなら、地価が高くて人口密度の多い、海辺の断崖をもうまく利用した、ありのままのモナコを感じてみませんか。

立体迷路?複数の地下道でつながる階層状のアクセス入口

立体迷路?複数の地下道でつながる階層状のアクセス入口
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モナコの街中には駅に地下道でつながる複数のアクセス入口があります。とはいえ、駅自体が断崖部分にある階層状の建物なので、モナコ独特の地形によって、それぞれのアクセス口でも普通道路に面した場所に出るので驚きます。街自体がまるで立体迷路のようです。

(写真は駅の建物の最上部にあたるモンテカルロ方面入口)

近未来的な地下道で、モナコの岩の中を行く

近未来的な地下道で、モナコの岩の中を行く
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モナコの街中に複数ある駅へのアクセス入口に入れば、雰囲気ががらりと変わり、モダンな照明の灯る大理石造りの地下道がひたすら駅まで続きます。

照明のきらめく近未来的デザインの駅構内。

照明のきらめく近未来的デザインの駅構内。

提供元:ウィキペディア

http://en.wikipedia.org/wiki/Rail_transport_in_Mon…地図を見る

南フランスののんびりした風景から、しばらくトンネルの暗闇が続いた後、一転して大理石と照明のきらめく「モナコ・モンテカルロ駅」が現れる瞬間は、まるでタイムスリップしたような感覚を覚えます。

印象的なモナコ公国の玄関口

ユーレイル鉄道での旅は乗り換えも複雑で、時に小さな駅を経由しながら見知らぬ土地を目指すことになります。ヨーロッパの長い歴史の中で公国を守り続けたモナコは、小さくとも独自の個性を持った一国です。鉄道駅「モナコ・モンテカルロ」はそのプライドを示すかのように、確固たる存在感を訪れる人に印象付ける、モナコ公国の玄関口。モナコ入国の瞬間の、忘れられない旅の思い出となるでしょう。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/11−2014/03/12 訪問

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