1913年、サトウキビ栽培のために水の確保が必要となった山の中の地域「新社」。ここに水路を設計したのが日本人の磯田謙雄技師です。この水路「白冷圳」は、サイフォンの原理を利用して水を運んでいます。山から山へ約2504リットルを運ぶ水路は、総長16.6キロもあります。
「水の橋」ともいえる水路は息をのむ大きさ。写真では全体をお伝えすることができないのが残念ですが、ちょうど左右対称のように山から山へと水の橋がかかっています。この水路は、東洋最長のサイフォン式のものといわれ、約100年経った現在も使われています。
「水利の父」との呼ばれる磯田謙雄技師の銅像は、台湾で著名な彫刻家の謝棟樑氏のデザインによるもので、2013年に設置されました。銅像は白冷圳2号サイフォンの近く、日台友好の橋の左側にあります。また、銅像がある向かい側の壁には、この水路について日本語での説明もあります。
美しい新社の自然と「白冷圳」、そして磯田謙雄技師の銅像を是非カメラにおさめてください!
水路「白冷圳」を見学した後は、後方に位置する観光スポット「安妮公主花園」へ立ち寄ってみてください。
「安妮公主花園」ガーデンは、レクリエーション、ハーブなどを専門に学んだオーナーが大学時代の夢を実現させた場所だそうです。そんなオーナーの専門が生かされている美しいガーデンでは、親子でも楽しめるDIY(植物染め、はがき作りなど)も別料金で体験可能です。
ガーデン内に並ぶピンク色のかわいらしい建物は、それぞれレストラン、アイスクリーム屋さん、スイーツ販売店、ショップ、プリンセスハウス、DIY教室に分かれています。「安妮公主花園」ガーデンは、ガーデン内のハーブをはじめとする植物を見て、味わって、DIYで体験することを通して自然に十分触れることのできる場所です。
安妮公主花園 台中市新社区中興街223号 (04)2593-1567
09:00〜20:00 入場料 100元
プリンセスをテーマにデザインされたガーデンでは、地元の食材やハーブを使った料理、お茶をはじめ、アフターヌーンティも楽しむことができます。自然に囲まれながらゆったりたした優雅なひとときを過ごしましょう。
おすすめは、アフターヌーンティ2人のセット(399元)。平日の14:30〜17:00限定ですが、ケーキ2種類とスイーツの盛り合わせにハーブティ(ポット)がついています。入場料の100元は食事代として使うことができるのでお得です。
歴史的な建造物である「白冷圳」と現代のアイデアが生かされたガーデン。「新社」は、いろいろな知識を深め、台湾の自然を満喫することができるおすすめのスポットです。
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