ニースはアルプ=マリティーム県の県庁所在地で、人口約35万人が暮らす都市です。加えて年間200万人が訪れる観光都市だけに、夏場は観光客で浜辺が混雑する様子も見られます。でも、ニースの魅力は海だけではありません。
アルプ=マリティーム県立の自然公園「グランデ・コーニッシュ」は、ニースの中心部からモナコ方面へ約5km、M2564線上にあります。高原植物の咲き、野鳥のさえずりが聞こえる自然公園は「ロマンティックな場所」とも呼ばれてます。都心部の雑踏から少し足を伸ばすだけで、アルプス山脈のエスプリに触れることができる自然公園です。
(写真はニース市街中心部)
自然公園「グランデ コーニッシュ」は、M2564の道路沿いの表示を見て、偶然立ち寄る人も少なくありません。ですが訪れた人は、素晴らしい自然の風景を静かに堪能できるこの公園を、皆一様に絶賛しています。約660ヘクタールの公園内にはさらに奥へ進める小道がいくつもあり、冒険心をそそります。
公園内のメイン遊歩道は1796年のナポレオンのイタリア遠征が起源とされており、その後、パリにある世界初の専門技術大学と言われる「レコール・デ・ポンゼショセ」が設計を手がけ、現在でもゆっくりと整備が続いています。
(写真は自然公園を示す駐車場前の看板。背後は野生のローズマリーの木)
高度約610mにある公園では、「プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏」ならではの450種類の植物をはじめ、珍しい野鳥や野生動物の生息の様子を見ることが出来ます。
また、アルプス山脈はかつて海底だったところが隆起したもの。公園内で見られるこの地方特有のベージュと薄グレーの岩々も、そのルーツと1億年に届く長い歴史を物語っています。
(写真は野生のオリーブの木)
アルプス山脈=スイスと思いがちですが、自力での移動でない限り、実際のアクセスはイタリアまたはフランス経由となります。
見晴らしの良い日は、崇高なアルプス山脈の頂きをはるかに仰ぐことができます。ニースはお天気の良い日が多いことでも知られているので、高確率でその神聖な姿が見られます。
自然公園「グランデ コーニッシュ」から見えるのは、雪化粧したアルプス山脈だけではありません。ここから見渡す海岸線は、左手はイタリアのサン・レモから、右手はセレブが集うリゾート地として有名なサントロペまで見ることができます。さらに見晴らしの良い日は、コルシカ島まで見えるのだとか。
高原の空気の涼やかな空気を感じながらアルプスに向かって深呼吸できる、ニースの潮風と共に、スピリチュアルな旅の目的地となることでしょう。ニース〜モナコ間を移動の際は、是非1時間ほど時間の余裕を持って、この自然公園を訪れたいものです。
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