未知なる京都の紅葉が!嵯峨野から足を伸ばして行く穴場スポット

未知なる京都の紅葉が!嵯峨野から足を伸ばして行く穴場スポット

更新日:2014/10/14 16:17

京都の紅葉の名所は有名・無名を問わず数多くあります。嵯峨野もその一つで、嵐山の渡月橋は交通の便もよく多くの観光客で賑わいます。でも、実は、そこから少し頑張れば、徒歩でも行ける所に思わず歓声をあげてしまう見事な紅葉を見ることのできる知られざる名所があります。

今回はそんな穴場、嵯峨鳥居本の最北の料亭「平野屋」の紅葉と、さらに心霊スポットの清滝トンネルを抜けた先にある清滝の紅葉をご紹介します。

平野屋の紅葉

平野屋の紅葉
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嵯峨野の北に位置する嵯峨鳥居本は昔の町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。その町並みの最も北に「料亭 平野屋」があります。平野屋まで嵐山(渡月橋)から歩いて、途中、天龍寺、嵯峨釈迦堂、落柿舎、常寂光寺、二尊院、祇王寺など名所に寄り道をしながら進むコースは、のんびり散歩に最適。平野屋手前の化野念仏寺あたりに近づくと、茅葺きの農家風民家の何か懐かしい感じの町並みになります。

藁ぶき屋根に映える紅葉

藁ぶき屋根に映える紅葉
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「愛宕神社」の一の鳥居前に建つ平野屋の創業は江戸時代。藁ぶき屋根に映える紅葉が見事です。平野屋の前の土手の上から撮影すると上の写真が撮れます。シーズンには多くのカメラを持った人が、入れ替わり立ち代わりその場所に入ってカメラを構えています。皆さん「綺麗ですね」と、感嘆の声を上げていることも。

陽射しを受けた紅葉が平野屋のわらぶき屋根の緑に映えています。

清滝トンネル

清滝トンネル
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平野屋を過ぎて清滝方面へ方面へ進むと、ちょうど「清滝トンネル」の入り口前の「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」に出ます。その先に一方通行路のトンネルがあります。このトンネルは京都の心霊スポットと言われています。歩いて通るには少し不気味な感じの長い約500mのトンネルですが、歩いている人も結構います。そこを抜けると愛宕山の登山口や、高雄へのハイキングコースのある清滝に出ます。

清滝川の紅葉

清滝川の紅葉
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愛宕街道から清滝トンネルを通って清滝まで行くと、多くの方にとっては未知の京都の紅葉に出会えます。京都の懐の深さを感じることができる場所。高雄の神護寺から清滝を経て嵐山の渡月橋まで歩く「東海自然遊歩道」の途中にありますので、散策の途中にぜひこの風景を見てみてください。

高雄から清滝までの渓谷を「錦雲峡」、清滝から保津川合流点(落合)までの渓谷は「金鈴峡」と、それぞれ呼ばれています。

清滝の歴史

清滝の歴史
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ここ清滝は、芭蕉をはじめ与謝野鉄幹・晶子夫妻、徳富蘆花など多くの文豪が過ごして、歌会を催したり、作品の創作を練ったりした地でもあります。そんな方々の句碑が川沿いの散歩道に立てられています。

与謝野晶子の「みだれ髪」にも詠われた、「ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清滝 夜の明けやすき」、松尾芭蕉の「清滝や波に散りこむ青松葉」、などです。
徳富蘆花自身の失恋の傷をいやすために清滝の宿「ますや」を訪れていて、そのことが青春時代を回顧した小説「黒い眼と茶色の目」に描かれています。
(2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』でも、徳富蘆花の「黒い眼と茶色の目」の紹介がありました)

そんな歴史を感じながら、清滝を巡るとまた趣があります。

錦秋の京都の一日を渓谷の山里まで行って楽しんでみてください

嵯峨鳥居本の町並みを散歩しながら、古都のお寺と秋を楽しんで、心霊スポットの清滝トンネルを抜けて京都の懐深く入った清滝で、錦秋を満喫する。こんなぜいたくをしてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/12−2014/09/14 訪問

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