写真:小林 理沙
地図を見る1930年代に、ダリは妻ガラに「お城をプレゼントすること」を約束しました。やはり、ダリの作品同様、プレゼントも並外れています。
ダリが生まれたフィゲーラスには、今年2014年で公開40周年を迎える「ダリ美術館(Teataro-Museo Dalí)」があります。1968年、「ダリ美術館」の工事を請け負う人達に、ポルトリガットの自宅から遠くない「お城」探しを依頼しました。プボルのお城を紹介されると、一瞬の迷いも見せずに、ダリは購入を決めたそうです。
それが、この「ガラ・ダリ城(Castillo Gala-Dalí)」です。
もともとは、1065年に建てられた「ゴシック-ルネサンス様式」のお城でしたが、購入当時は、屋根は崩れ落ち、草木に覆われ、荒れ果てた状態だったようです。改築に1年かけましたが、古い歴史を持つ建物の面影を残す仕上がりでした。
写真:小林 理沙
地図を見るガラが「隠れ家」として使い、ガラの生前、ダリはガラの「招待状」がなければ入れなかったお城です。ガラはこの城で、若い芸術家たちと暮らしていたそうです。
ガラは、ダリの芸術面でのミューズでもあり続け、何度も作品にも登場しています。この壁の絵も、ダリによって描かれたガラです。
1982年にガラがポルトリガットで亡くなり、このお城に埋葬されました。ミューズを失い、創作意欲をなくしたダリは、このお城にひきこもってしまいました。
同年、前スペイン国王フアン・カルロス1世によりダリへ、爵位が贈られています。このお城のあるプボルの地名から取った「ダリ・デ・プブル侯爵 (Marqués de Dalí de Púbol)」という爵位でした。
写真:小林 理沙
地図を見る目の覚めるような美しいロイヤルブルーの布を背景に、玉座が置かれています。玉座には、ガラ(Gala)の頭文字「G」が刻まれてあります。また、背もたれには、ダリが1974年に描いた絵が飾られています。ダリの徹底した「芸術への情熱」と「妻への愛」を感じずにはいられません。
写真:小林 理沙
地図を見るクリスチャン・ディオールなどの高級服が並ぶ中、ダリのデザインによるドレス(写真右端)も展示されています。また、他の部屋には、ダリの服も展示されています。
写真:小林 理沙
地図を見るお城にふさわしく立派な庭園には、「足の長細い象」のオブジェが置かれています。この「象」は、何度もダリの作品に描かれました。現実離れした世界を絵描いた「シュルレアリスム」を代表するダリらしい「象」です。
「ガラ・ダリ城」は、タンスや椅子などの家具や、壁画、庭などの至る所に、ダリのデザインやダリの作品が見られ、城全体がまさに芸術品です。空気のきれいなプボルに、アートな「ガラ・ダリ城」を見にぜひ行きましょう!
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(2024/10/15更新)
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