リスボン中心部から市電に揺られること約30分、ベレンに到着。
テージョ川に向かって歩いていくと、高さ52メートルの大きなモニュメントが見えてきます。
これが、エンリケ航海王子の没後500年を記念して建てられた「発見のモニュメント」。
大航海時代の先駆的指導者であるエンリケ航海王子を先頭に、歴史に名を残したポルトガルの偉人たちの像が並んでいます。
西側と東側それぞれに違う人物がいるので、両サイド見てみるとおもしろいですよ。
モニュメント前の広場には世界地図のモザイクがあり、そこにはポルトガルが発見した各地の年号が刻まれています。
ちなみに日本の発見は、ポルトガル船が豊後に漂着した1541年と記されています。
テージョ川を左手に、発見のモニュメントから少し歩いていくと、「ベレンの塔」が見えてきます。
その昔、港に出入りする船を監視し、河口を守る要塞の役割で造られた塔ですが、その美しい姿には「テージョ川の貴婦人」という別名がついたほど。
塔の中に入ることができ、屋上まで上ることもできますが、上る人と下る人がすれ違えないほど非常に細い階段を通るので、通路が大混雑することも。
写真のアングルとしては、テージョ川を背景に、入り口の橋を含めたベレンの塔全体を写すのがベストかなと思います。
リスボンから市電でベレンに来て、まず目の前に飛び込んでくるド迫力の建物が「ジェロニモス修道院」。
ゴシック様式の影響を受け、大航海時代に確立された壮麗なマヌエル様式の建築物です。
修道院と聞いて想像する規模をはるかに超えたその大きさに、初めて訪れた人はビックリするでしょう。
修道院の内部は見学できるようになっており、西門から入ってすぐの教会内には、ヴァスコ・ダ・ガマや詩人カモンイスの棺が安置されています。
柱や壁ひとつひとつがに細かな彫刻が施されている回廊や中庭も、息をのむ美しさ。
時期によっては入場するのにだいぶ並ぶこともありますが、それでも一見の価値はあります。
尚、先に紹介したベレンの塔と、このジェロニモス修道院は、「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」として、1983年に世界遺産(文化遺産)に登録されています。
エッグタルトはポルトガル語で「パステル・デ・ナタ」。
日本でも以前、エッグタルトがブームになった時期があったので、もうお馴染のスイーツではありますが、ここ「パスティス・デ・ベレン」のエッグタルトは、ひと味違います!
場所は、ジェロニモス修道院から歩いてすぐ。
カフェでの飲食のほかテイクアウトもできるため、店の入り口には常に人だかりができていますから、すぐにお店は見つかるでしょう。
イートインする場合は、入り口の行列に怯まず、人をかきわけて店内に入って大丈夫。
中はとても広く、部屋のように区切られたスペースが奥にいくつも続いています。
忙しなく働いているスタッフは、特に席まで案内してくれないので、勝手に空いてるテーブルを探しましょう。
世界中からの旅行者が、ほぼ全員エッグタルトを注文しています。
中には、1人で5〜6個食べてるツワモノも。
出来たてはほんのり温かく、パリッと焼き上げられた外側の皮とほどよい甘さのクリームが絶妙なバランス。
卓上にある粉砂糖とシナモンパウダーをかけると、さらにおいしさUP!
是非お試しください。
ヨーロッパの西の果てにあるポルトガル。
その昔、南蛮文化が日本に伝えられたことで、現代の我々の生活や食文化にもその影響は残っています。
首都のリスボンを拠点に旅をすれば、今回ご紹介したベレン地区のほか、ユーラシア大陸最西端のロカ岬をはじめ、世界遺産として登録されているシントラの町やエヴォラ歴史地区にも日帰りで出かけることができます。
ポルトガルは、他のヨーロッパの国々に比べると、日本人にとってはまだマイナーな旅行先というイメージもありますが、個人旅行や一人旅もしやすい、老若男女におすすめの旅先の一つです!
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