写真:市川 芽久美
地図を見るカミニートは、現在の北港「ダルセナ・ノルテ」ができるまでは、ヨーロッパの船が行き来した港街として栄えた場所。1898〜1928年には列車も通過し賑わった場所です。
その際に、移住してきた貧しいイタリア系移民がつくった下町文化の名残が今でも見られ、中庭やキッチンを複数の家族で共有する、トタンで出来た2−3階建ての建物は、今でもレストランやお土産屋として健在です。
写真:市川 芽久美
地図を見るそれぞれの家を異なる色で塗装するというのが、イタリア系移民の伝統文化。移民の生活は、決して豊かなものではありませんでしたが、業者の残りの塗料で様々な色で家を塗装しました。
今ではそのカラフルな家々が、このエリアの観光名所でもあります。
また、鉄道廃線後の1950年代には、有名なアーティストや建築家がこのエリアを生まれ変わらせようと、歩道などに彫刻や壁画が施されるようになりました。今でも多くのアーティストが自分の作品を展示し、街を華やかに盛り上げています。
カラフルな家とアーティスト達の作品。カミニートに来ると、シャッターを押したくなる場所が沢山あります。
写真:市川 芽久美
地図を見るこの貧しいエリアで、労働者達が楽しんだのは『タンゴ』の音楽とダンス。今では、世界大会が行われる程メジャーになった『タンゴ』ですが、発祥はこの小さな貧しいエリアだったのです。
このエリアでは、レストランや路上で、当時のタンゴのダンスや音楽を楽しむ事が出来、私たちが良く目にする、ビシッとスーツやドレスで着飾ったダンスとは少し異なる、素朴なタンゴを楽しめるのもこのエリアの魅力です。
写真:市川 芽久美
地図を見るこのエリアでは、お土産探しも種類が豊富でお勧め。
お決まりのタンゴをモチーフにしたマグネットや飾り物も、様々なアーティストが手がけた面白いデザインでユニークなものに出会います。洋服や小物も、カラフルでお洒落。
カラフルな家と併せて、ウインドーショッピングや野外に飾られている小物観賞も楽しめる飽きる事のない街です。
写真:市川 芽久美
地図を見る南米サッカー好きの方はご存知の、『ボカ・ジュニアーズ』のホームスタジアムもカミニートからほど近い場所にあります。
このサッカークラブも、1905年に、5人のイタリア系移民によって創設されたもの。今ではアルゼンチンでもっとも成功を収めたサッカークラブと言われています。
このクラブのスタジアム、貧困地区内にある素朴なスタジアムで、ここから、マラドーナをはじめとする有名選手が誕生しているとは驚きます。
華やかでお洒落なブエノスアイレスの、もう1つの顔を見る事が出来る貴重なエリア。見た目の色とりどりな明るい雰囲気に加え、このエリアに住む人々のエネルギーも、ひしひしと感じられる活気ある場所です。
食事をしに、お土産を買いに、ちょっと一杯お酒を飲みに…そんな時でも気軽に楽しめるお勧めのエリアです。
乗り降り自由なブエノスアイレス観光バスの停車場もあるので、こちらを利用して行くのが便利です。
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(2024/9/18更新)
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