ローマっ子の江ノ島!「オスティア・リード」で、松林と港を歩く

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ローマっ子の江ノ島!「オスティア・リード」で、松林と港を歩く

ローマっ子の江ノ島!「オスティア・リード」で、松林と港を歩く

更新日:2018/07/25 12:14

平川 郁世のプロフィール写真 平川 郁世 フリーライター

ローマっ子が行くビーチはアドリア海沿い、空港近くのオスティア・リード(又はリード・
ディ・オスティア。リードは海岸の意)。「オスティア・ビーチ」という歌も大ヒットし、
イタリア内外で注目の的! 
観光客には遺跡スポット「オスティア・アンティーカ」ばかりが有名ですが、ローマでオスティアといえば、ここ「オスティア・リード」のこと。行政上はローマの一部で、最も緑の多い地区のひとつと言われています。

道路の真ん中に松の木が!

道路の真ん中に松の木が!

写真:平川 郁世

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ローマの中心から南西へ向かって25キロ。オスティアへ行くには、地下鉄B線ピラミデ駅
からクリストーフォロ・コロンボ行きのローカル線に乗ります。約40分で終点に到着、そこからビーチまでは、徒歩の距離。

オスティアの街に入ると、いたる所で松の木が目につくでしょう。ほかの樹木もないわけではないのですが、とりわけ背が高くて存在感のある松は特に注意していなくても目に入ります。イタリアカサマツという種類で、日本で見られる松よりも概して低く、枝は横に伸び、傘を
広げたような樹形になるのです。イタリアカサマツのみが密集している松林を上から見下ろすと、木の高さがみな同じなので、まるで松の絨毯を広げたように見えます。

ムッソリーニ時代に植林された、この松の木々が、現代ではオスティアのシンボルになって
います。道路の真ん中にそびえ立ったものまで大事に保存されており、車が徐行を強いられているところが何ヵ所もあります。この松のおかげでオスティアは、普通の住宅街をぶらぶら
歩いているだけでも面白い街になりました。

ピネータ(松林)を歩いてみよう!

ピネータ(松林)を歩いてみよう!

写真:平川 郁世

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松林(イタリア語でピネータ)の中をじっくり歩いてみたいなら、やはり「カステルフサーノの松林公園」がおすすめ。終点のひとつ手前、カステル・フサーノ(Castel Fusano)下車、
徒歩3分の地中海通り(Viale Mediterraneo) がその辺一帯の松林の入り口です。
ここは松林を気軽に楽しめるように整備された舗装道路で、車両は通行止めなので、市民は
犬の散歩・ジョギング・サイクリングなどに利用しています。林の奥のほうには、小さいですがローマ遺跡もあります。

車道に出るまで約1キロ、引き返して往復2キロを歩いたら、入り口にあるバール「Bar della Pineta」でひと休み。屋外のテーブルに座り、樹木を間近に眺めながら、リコッタチーズ入りのクッキーを楽しみましょう。
この松林の中にはイノシシやキツネが生息していますが、昼間は滅多に顔を見せません。

時折、松ぼっくりの落ちる音がしますが、それもそのはず、時にはハンドボールほどの大きなものも! 形がくずれていなければ持ち帰り、カラースプレーをふきかけて、デコレーションを作ってみましょう。
松ぼっくりの中にはあの高級食材「松の実」が入っています(生では食べられませんので、
ご注意)。

おしゃれな漁村? ボルゲット・デイ・ペスカトーリ

おしゃれな漁村? ボルゲット・デイ・ペスカトーリ

写真:平川 郁世

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松林を出て少し行くと、ペスカトーリ運河に出ます。古代ローマ人が紀元前356年に作ったこの運河は、その辺一帯に広がる湿地の排水が目的でした。
このすぐ近くに「ボルゲット・デイ・ペスカトーリ」という広場があります。住宅街の一画に突然明るい漁村の広場が現れるので驚くはず。

広場の中央に立つ銅像は、漁師たちの守護聖人・聖ニコラです。周囲に2階建ての漁師の家が建てられ、聖ニコラを祭った教会ができ、1932年にこのボルゲット(街の一画)は完成
しました。現在ではベンチも置かれ、家の前に干された魚網の匂いをかぎながら休憩できる
スポットとなっています。

年に1度、ザルガイ(シジミの仲間)漁の8月末には、ここでザルガイ祭りが開かれます。
広場いっぱいに屋台が並び、ザルガイを使ったスパゲッティなどを安価で味わうことができ
ます。

ボルゲットのすぐ隣にあるレストラン「アル・ペスカトーレ(Al Pescatore)」は、漁港でとれた新鮮な魚を使った料理が楽しめる、オスティアの有名店です(本文下のMEMOにアル・ペスカトーレのリンクがあります)。

歩行者天国イソラ・ペドナーレ&お散歩スポット・ポンティーレ

歩行者天国イソラ・ペドナーレ&お散歩スポット・ポンティーレ

写真:平川 郁世

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ボルゲットを抜け、運河の釣り人を眺めたら、海沿いを北西に向かって歩きましょう。松よりもヤシの木が多くなると、やがてイソラ・ペドナーレと呼ばれるエリアに到着。週末は、歩行者天国となります。

通りのあちこちに、アサリのような変わった形のベンチが置かれ、家族連れやカップルでにぎわいます。中心のアンコ・マルツィオ広場はオスティア市民のミーティングポイントで、ピッツェリア、レストラン、バール、ジェラート屋、ヨーグルト屋などが。
広場の一画にある魚屋(Taverna del Pesce)には獲れたての魚が並びます。寿司ネタを買いに、ローマの中心から日本人シェフがやってくる店。

また、バール「パリア」で作っているクラプフェン(Krapfen)は有名で、ローマからわざわざ食べに来る人もいるほど。ドイツ風の揚げドーナツで、カスタード、チョコ、ジャム入りも
あります。揚げたてのアツアツを召し上がれ!(本文下のMEMO、バール「パリア」のリンクを参照)。

お腹が満たされた後は、海を見に行ってみましょう。オスティアのポンティーレ(観光桟橋)は、昼間ならヒマそうなおじさんたちや犬の散歩、橋の先端の広場で遊びまわる子供たちが
見られます。そして暗くなる頃には、若者たち、カップルたちが。潮風に吹かれながらぼーっと海を眺めたい人も、とりあえず外に出たかった人も、みんなポンティーレに集まってきます。

新しい散歩コース、オスティアの観光港

新しい散歩コース、オスティアの観光港

写真:平川 郁世

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イタリア人にとって「散歩」とは、街のそぞろ歩きのこと。それも多くの場合、夕食後に友達を連れ立って街へくり出し、さらにそこでまた別の友達と待ち合わせ、みんな集まったところで、しゃべりながら「同じ道を行ったり来たりする」のです。そういった散歩に最適な、明るいウインドーが並ぶ大通りが街の中心に必ずあります。

オスティア市民にとって、散歩のお決まりコースといえば前述のポンティーレでした。が、
2001年、新たにオスティアの観光港が登場し、ポンティーレと二分する人気を誇っています。
停泊されたヨットの数々と海を眺めながら、ショッピングも同時に楽しめるオスティア港は、同じ道を行ったり来たりするには格好の場所! 浜辺の一部には小石が敷かれていて子どもが遊べるようにもなっており、さらに絶好の夕焼けスポットでもあります。

オスティア港に行くには、オスティアの中央駅(リード・チェントロ駅、ピラミデ発のローカル線で約30分、終点の3つ手前)から、01番のバスに乗ってピッキオ(Picchio)下車、
徒歩1分です。ポンティーレよりも西の、テベレ川下流の方向になります。

海水浴シーズンでなくても、一度は訪れたい「オスティア・リード」

ローマに長期滞在するなら、1日くらいは、スペイン階段とはまた違ったローマの一面を見てみるのもいいのでは? オスティアは宿が比較的安いので、逆にオスティアに宿泊してローマ
観光、という選択肢もあります。

何よりそこにある空気が、ローマの中心とは全然違うことを実感していただけると思います!

掲載内容は執筆時点のものです。 1992/10/04−2014/10/09 訪問

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