ドイツ・ヘッセン州、人口69万人の都市フランクフルト。近代的な高層ビルが建ち並び、金融・商業都市としてのイメージの強いフランクフルトですが、クリスマスマーケットの歴史は大変古く、中世時代の1393年まで遡ることができます。一説には、その始まりは世界最古とも言われ、クリスマスが近づくと、街中がいつもと少し違ったファンタジーな光景に包まれます。
古い歴史と伝統を持つフランクフルトのクリスマスマーケットには、世界中から毎年300万人以上もの人々が訪れます。出店される屋台の数は200軒以上。マイン川畔のマインカイからレーマー広場、パウルス広場、ノイエクレーメン通り、レープフラウエンベルクを経てショッピングストリートのツァイルまで、個性豊かな山小屋風の屋台が続きます。その規模はドイツのみならず、ヨーロッパの中でも最大級を誇ります。
おもちゃ箱から飛び出したようなメルヘンティックな屋台では、ソーセージやジャガイモを使った料理、温かなグリューワイン、チョコレートやお菓子、美しいクリスマスのオーナメント、ドイツ各地の名産品や手工芸品などが豊富に売られています。
屋台でのんびり飲み食いを楽しんだり、お土産探しなど買い物をしたいときは、平日の昼間に行かれた方が良いかもしれません。
フランクフルトのクリスマスマーケットのメイン会場は、旧市街のレーマー広場。1920年に宮廷礼拝堂として建てられたニコライ教会を正面に、華やかなイルミネーションに彩られた屋台が所狭しと出されます。大型バスを何台も連ねて訪れる団体観光客も多いので、会場はいつも大賑わい。活気に溢れた楽しいクリスマス気分を味わえます。
レーマー広場には、美しい木組みの家々が建ち並び、まるで童話の世界。第二次世界大戦でフランクフルトの街のほとんどが焼失しましたが、この広場の建物は見事に昔のままの姿に再現され、古き良き中世の面影を残しています。
そんなレーマー広場では、11月下旬からクリスマスマーケットが始まると、旧市庁舎前に巨大なクリスマスツリーが飾られ、幻想的な輝きが冬の夜空に広がります。週末の夜には家族連れやカップルが多く、クリスマスマーケット会場は歩けないほど混雑します。
レーマー広場のクリスマスマーケットの夜は、無数のイルミネーションが眩しいほど輝き、まるで魔法にかけられたメルヘンの世界にいるみたい。毎年、デコレーションが豪華に進化して、訪れるリピーターを飽きさせません。
中でも、レーマー広場の二階建てメリーゴーランドは目も眩むほどゴージャス!輝きに満ちた装飾のメリーゴーランドは、大人にも子供にも大人気です。木馬に乗って、ロマンティックな時間を過ごしてはいかがしょう。
クリスマスマーケットの開催期間中は、レーマー広場で聖歌隊の合唱や演奏会など様々なイベントが行われます。クリスマスの聖歌を奏でる暖かな楽器の音色や歌声が広場に響き渡り、凍てつく冷たい空気に包まれた屋外でも、訪れた人々の心を大いに楽しませてくれます。
フランクフルトのクリスマスマーケットでは、オモチャから食べ物までバラエティ豊富な品々が取り揃えられています。どれも可愛らしくディスプレイされているので、見るだけでもウキウキワクワク! 女子のハートを掴むものばかりです。
ドイツで伝統的な木の工芸品は定番商品。素朴なオモチャは、子供だけでなく大人の心も癒してくれます。小さなお子様がいないご家庭でも、お土産に一品いかがでしょうか。
食べ物屋の中でも一際目を引くのが、チョコレートフルーツを売る屋台。あまりにも可愛らしいチョコリンゴは、とってもキュート。外観からその美味しさが伝わってきます。チョコレート好きな方にとってもオススメです。
ショッピング街のツァイルには、ドイツ屈指の大型デパート・カウフホーフ(Kaufhof)があり、この時期、年末のディスカウントセールをやっています。お土産やクリスマスプレゼントを探すには、ちょうどいいロケーション。
ツァイル周辺には、食べ物や飲み物を売るグルメ屋台がたくさん白い湯気を立てて並んでいるので、ショッピングや観光の後は、クリスマスの屋台で一休憩。温かい飲み物や食べ物が疲れた体を癒してくれます。
フランクフルトのクリスマスマーケットは、他の街に比べて屋台の食べ物がバラエティ豊富。色々とつまみ食いしているだけで、お腹いっぱいになってしまいます。寒い日には、暖かく口当たりの良いスープがお勧め。
またドイツと言えば、やはりソーセージが有名。地元フランクフルトソーセージばかりでなく、様々な種類のソーセージを香ばしく焼く光景はとてもダイナミック。立ち込める煙が食欲をそそります。
ドイツ人にとってクリスマスマーケットは、寒く暗い冬を楽しく過ごすための一大イベント。そこでは、ドイツ人が長く守り続けてきたクリスマスの伝統的風習を垣間見ることができるかもしれません。
ドイツのフランクフルトには、ルフトハンザ航空をはじめ日本の各地から直行便が数多く出ています。また、ヨーロッパ旅行の拠点になることも多いので、フランクフルトには乗り継ぎ等で立ち寄られる人も多いでしょう。
フランクフルトの空港は市内中心部から約9km。交通の便がよく、近郊電車のSバーンを使えば、旧市街のクリスマスマーケットの会場にも簡単にアクセスできます。
またフランクフルト周辺の小さな街のクリスマスマーケットにも日帰りできるので、クリスマスマーケット巡りの拠点にするのも良いでしょう。
2019年フランクフルト・クリスマスマーケット情報
開催日 11月25日〜12月22日
月曜日〜土曜日 10:00−21:00
日曜日 11:00−21:00
会場 レーマー、ハウプトヴァッヘ
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