東京観光の第一歩はココ!山手線の駅にある“待ち合わせスポット”から、街へ繰り出そう!

東京観光の第一歩はココ!山手線の駅にある“待ち合わせスポット”から、街へ繰り出そう!

更新日:2014/11/11 17:27

カノオミツヒサのプロフィール写真 カノオミツヒサ フリーライター
JR山手線は、渋谷、池袋、上野といった東京の繁華街をつないでいます。これらの街で遊びたいと思っても、どこから観光すればよいのか迷いますよね。
そんな時には、“待ち合わせスポット”がおススメ。そこにあるのは魅力あふれる銅像や彫刻で、色が変化する鈴や、カワイイふくろうなどは、「街のシンボル」ともいえます。
今回は山手線の駅から、観光のスタート地点にピッタリの“待ち合わせスポット”を4つ、ご紹介します。

東京駅の「銀の鈴」

東京駅の「銀の鈴」

写真:カノオミツヒサ

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はじまりは、2014年12月に開業100周年を迎える東京駅から。丸の内駅舎の復原によって、駅そのものが観光名所となりました。ここでの観光の第一歩としておススメなのが、“待ち合わせスポット”「銀の鈴」です。改札内の地下1階、お土産を買い求める人々で賑わう商業施設「グランスタ」の中心にあります。

初代の「銀の鈴」が誕生したのは1968年(昭和43年)。鈴をシンボルにした理由は、神様を呼ぶ神社の鈴をはじめ、人の注意を引くための道具として鈴が使用されていたからだそうです。

現在の「銀の鈴」は4代目にあたり、2007年10月のグランスタ開業時にお披露目されました。制作は東京藝術大学学長で、金工家の宮田亮平氏。アルミ合金製の銀の鈴は、直径は約80センチ、重さは約70キロあります。中央部分には、波間を泳ぐイルカがデザインされていますね。鳴らすことはできませんが、「銀の鈴」の周りでは今日も誰かが誰かを待っています。

さて、次は山手線に乗って、渋谷駅の「忠犬ハチ公像」へ参りましょう。

渋谷駅の「忠犬ハチ公像」

渋谷駅の「忠犬ハチ公像」

写真:カノオミツヒサ

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東京駅から山手線に乗り、20分あまりで渋谷駅へ到着です。「SHIBUYA109」や「渋谷ヒカリエ」など、オシャレなアイテムが揃うビルが立ち並び、ショッピングを存分に楽しめます。お買い物の前に、渋谷での第一歩としておススメなのは「忠犬ハチ公像」。ハチ公口改札からハチ公前広場を奥へ進むと、木々に守られるようにひっそりと佇んでいます。

ハチ公は秋田県大館市生まれの秋田犬。1924年(大正13年)に、東京帝国大学農学部教授の上野英三郎のもとへ送られます。上野家の一員となったハチは、やがて主人を最寄の渋谷駅まで送り迎えするようになります。ところが1925年(大正14年)、上野教授が大学内で急逝。しかし、ハチは主人の死後も変わらず渋谷駅に通い、雑踏の中に主人の姿を追い続けました。

初代「忠犬ハチ公像」は1934年(昭和9年)に設置されました。第二次大戦時に撤去されてしまいますが、1948年(昭和23年)に再建し、現在に至っています。待ち合わせの定番スポットとなった「忠犬ハチ公像」の周りは、いつも黒山の人だかり。また、記念写真を撮影する観光客で行列ができてしまうこともあります。皆様も記念に1枚、残してみてはいかがでしょうか?

続いては再び山手線に乗って、池袋の「いけふくろう」へ移動です。

池袋駅の「いけふくろう」

池袋駅の「いけふくろう」

写真:カノオミツヒサ

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渋谷駅から山手線で16分。池袋駅に到着です。副都心線の開通で利便性が増した池袋は、リクルート住まいカンパニーの「2014年版 みんなが選んだ住みたい街ランキング 関東版」で3位にランクイン。「エソラ池袋」や「WACCA IKEBUKURO」などの商業施設が次々とオープンし、人気が高まっています。

ここでの第一歩として見ておきたいのは、「いけふくろう」です。北口改札を出て右に曲がり、東口に向かって歩くと1分ほどで到着します。「いけふくろう」は1987年にJRが発足した記念に建てられたもので、つぶらな瞳が印象的。大きなふくろうの傍らには、2006年に新たに設置された小さなふくろうが3羽います。どれも違った表情で、愛くるしいですね。

また、是非立ち寄りたいのが、北口改札にある「ハッピーフクロウ」。店頭には「いけふくろう」にちなんで、ふくろうの人形焼がズラリと並んできます。カスタードやストロベリーなど、色々な味のふくろうさんを楽しめますよ。ひと口サイズで食べやすく、お土産にも喜ばれる逸品です。

キュートなふくろうに癒されたら、最後は上野公園の「西郷隆盛像」を見にいきましょう。

上野の「西郷隆盛像」

上野の「西郷隆盛像」

写真:カノオミツヒサ

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池袋駅から山手線に乗ると、17分で上野駅に着きます。駅の南側には買い物客で賑わう「アメ横」、西側には上野公園が広がっています。特に上野公園には東京国立博物館や国立西洋美術館、東京都美術館などが並び、芸術の秋を堪能するのにふさわしい場所。桜のイメージが強い上野公園ですが、紅葉もまた見事で、カラフルな木々がアートの世界へと誘ってくれます。

さて、上野での第一歩にピッタリの“待ち合わせスポット”は、その上野公園内にあります。不忍口を出て横断歩道を渡り、商業ビル「UENO3153」(上野西郷さん)へ入りましょう。ビルの屋上に出れば、真正面に「西郷隆盛像」が見えてきます。

西郷隆盛は戊辰戦争の際、新政府軍の参謀でした。激戦の上野戦争でも指揮をふるったことと、江戸無血開城への功績にちなみ、当地に銅像が建てられています。作者は彫刻家・高村光雲で、兎狩りに出る姿を表現しています。お供している愛犬ツンは、同じく彫刻家・後藤貞行の作。除幕式が行われたのは1898年(明治31年)で、以来100年以上にわたり、「上野の西郷さん」として定着しています。威風堂々とした姿はまさに、上野の代名詞といえるでしょう。

おわりに

いかがだったでしょうか?山手線をほぼ1周しながら、“待ち合わせスポット”を見て回りました。すべて駅改札のすぐ近くにあるので、場所が分かりやすく便利です。また、目印となっているこれらの銅像や彫刻たちには、その土地の歴史や文化が背景に刻まれています。街の雰囲気を手軽に体感することができるので、観光の第一歩として打ってつけの場所と言えるでしょう。

みなさまも“待ち合わせスポット”を足がかりに、にぎやかな街へと繰り出してみませんか?「街のシンボル」たちが、あなたを待っています。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/10−2014/08/19 訪問

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