写真:村井 マヤ
地図を見る宮崎県日南市の飫肥城下町は、昭和52年に「重要伝統的建造物群保存地区」に九州で初めて選定された美しい町です。城下町の名残を現在でも留めた武家屋敷の格調高い佇まいは、見事ですよ!
飫肥5万1千石の城下町を回るには、街歩きマップ「あゆみちゃんマップ」が大変お得なんです。あゆみちゃんマップには二種類あります。
※詳しくは下で説明します!
たっぷり一日観光できる方には、全施設入館料付きマップがお勧めです。ちなみに、あゆみ(歩味)ちゃんは、「食べあるき・町あるき」のマスコットキャラクターです。
また、すべての施設や、お店めぐりをするならレンタサイクルが便利です。是非ご利用ください。
城下町飫肥へのアクセスは、お車か電車になると思います。お車の場合は、レンタサイクルもある「飫肥城観光駐車場」に車を停めて、マップも購入してお出かけになって下さいね。
町あるきは、最初に飫肥城から巡るのが効率が良いです。その後自転車を借りて、城下町へ繰り出してください♪
(マップの種類と内容)
*600円の「食べあるき・町あるき」マップ・・3施設の入館料付きと食べ歩き引き換え券5枚付き。
*1100円のマップ・・全施設入館料マップと食べ歩き引き換え券5枚付き。
飫肥城は天守閣は残っていませんが、飫肥城観光駐車場からお城に向かっての通り「大手門通り」は、美しい眺めとなっています。是非、こちらで記念撮影をされると良いでしょう。昭和53年に復元された大手門を抜け、いよいよ城内へ。
大手門口から犬馬場一帯の塁壁や石垣は江戸時代当時のものです。「桝形石垣」や上り詰めたところにある高さ5.5mの横長い塁壁は、圧巻です。大型石の「切り込みハギ」はよく整っており、「井桁組み」でがっちり組まれた「隅勾配」の曲線も美しいので見応えがあります。
ここを通り抜けていくと、パワースポットとしても知られている「しあわせ杉」のある場所へ。飫肥城址には、「飫肥城歴史資料館」「松尾の丸」などがあり、先ほどご紹介した全施設入館料込マップを購入されますと、「飫肥城共通入館券(通行手形)」でこの二つの施設も
ご覧になれます。
しあわせ杉については、本文下記MEMO「南国でパワーチャージ!宮崎&日南エリアのパワースポットまとめ」で触れていますので参考にして下さいね。
飫肥城の旧本丸跡の「いやしの森」は、2004年9月より2005年3月まで放送されたNHKの連続テレビ小説「わかば」にも出てきました。原田夏希さんが演じた主人公高原若葉が、癒しの場所として過ごした場所でもあります。
杉木立によって城内は静寂に包まれ、真っ直ぐにすくっと立つ杉には、パワーと同時に癒しも感じます。時間が許す限り佇んでいたい場所なんですよ・・。
写真:村井 マヤ
地図を見る写真:村井 マヤ
地図を見る飫肥城大手門を背にして、左手にあるのが「国際交流センター小村記念館」です。武家屋敷の立派な門から入ると最初に伊東祐正邸を目にします。伊東邸は外からしか見ることはできませんが、見事な門構えや珍しい花「島緋桐(しまひぎり)」などを見ることができます。この伊東祐正邸の奥に小村記念館があります。
小村寿太郎(1855-1911)は、日英同盟調印、ポーツマス条約の調印をした世紀の外交官です。飫肥町別当屋敷にて生まれ、満4歳で私塾に入学、6歳で藩校振徳堂入学、14歳で藩校卒業し長崎留学をしました。15歳で大学南校(現東京大学)に入学しました。20歳でハーバードへ留学しています。英語が堪能な方だったようで、18歳の時に英文の自叙伝も書いています。並外れた秀才だったようですね・・。ハーバードでは法律を勉強したようです。帰国後、司法省へ入省(25歳)。判事、翻訳局長を経て、外務次官、米国大使、外務大臣と歴任、1902(明治27)年に日英同盟調印、1905(明治38)年日露戦争の講和条約であるポーツマス条約を調印します。小村寿太郎は、日英同盟の年に華族となり男爵、ポーツマス条約調印2年後には伯爵となりました。記念館では、そんな小村寿太郎の功績も学べますし、ゆかりの品々も見ることができます。
また、飫肥城大手門を背に右手は「豫章館(よしょうかん)」と呼ばれる、藩主伊東家の住まいです。明治2年に建てられたこの屋敷の入口には、薬医門が塀より少し入り込み、その両袖に源氏塀をめぐらした堂々としたつくり。飫肥の武家屋敷の中でも格式の高いお屋敷です。ここも、先ほどの「通行手形」でご覧いただけます。立派な庭園なども見事ですので、ゆっくり見ていただきたいもの。
*写真は、豫章館の玄関口です。
写真:村井 マヤ
地図を見るあゆみちゃんマップの特典の一つに、マップに載っているお店の商品を5つまで引き換えることができます。例えば、写真の杉板に番号が書かれているのが分かりますか?お写真の番号は「3」番ですね。3番は、「カフェ・しゃんぐりら」というお店なんですが、マップの裏側にはお店で交換できる品物と交換できる時間が掲載されています。交換券は5枚ありますので、好きな品物を5点までチョイスできます。交換商品がお菓子の場合、お店で頂くこともできますし、持ち帰りできるものもあります。
自転車で、格調高い石垣と生垣に囲まれた武家屋敷通りを散策して食べ歩きもできるのは、お得ですよね・・。
ちなみにこの武家屋敷通りには、小村寿太郎の生家跡もありますので是非のぞいてみて下さいね。
写真:村井 マヤ
地図を見る飫肥の名物に、厚焼きたまごがあります。でも、飫肥の厚焼きの味は、他とちょっと違います。いわゆる出汁巻玉子をご想像された方は、びっくりするかもしれませんね。基本的に、宮崎県は砂糖の消費量が常にトップ5に入るということなので、甘いものがお好きなようです。
まるで玉子豆腐のようなきめ細かな見た目で、つるんとした滑らかな食感なんです。お店は、何軒かありますが、写真の「間瀬田厚焼本家」は、殿様に玉子を献上したこともある老舗なんです。おかずというより、おやつという感じでしょうか・・プリンみたいです。お店によって味も違うようですから、お時間があれば食べ歩きもよろしいでしょう。
宮崎県と言えば、美しい日南海岸や美味しい食べ物、果物、焼酎などの名勝や名産があります。意外に知られていないのが、この飫肥の城下町。是非、一度訪れてみて下さい。
飫肥へのアクセスは、宮崎県の美しいドライブコース日南海岸・県道220号線を南に下って、飫肥(おび)の町に入るか、JR日南線の「飫肥」駅で下車すると便利でしょう。美しい町並みがそこにあります。飫肥の方々が大切にされてこられた城下町で、しばし癒しの旅をしませんか・・。きっと心に残る素敵な旅になりますよ♡
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(2024/10/4更新)
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