ミサゴ(タカ)も訪れる横浜市のオアシス、長浜公園にいこう

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ミサゴ(タカ)も訪れる横浜市のオアシス、長浜公園にいこう

ミサゴ(タカ)も訪れる横浜市のオアシス、長浜公園にいこう

更新日:2014/10/26 11:52

鷹野 圭のプロフィール写真 鷹野 圭 首都圏自然ライター

ご存知ない方も多いかもしれませんが、ミサゴとは首都圏では珍しい猛禽類(ワシやタカ等)の一種で、精悍な顔つきと水面で魚を獲る豪快な狩りのシーンが人気の鳥です。基本は恵まれた自然のある海岸線に生息していますが、実は東京湾岸でもいくつか飛来するポイントがあるのです。今回紹介する長浜公園もその一つ。住宅地と工業地帯に隣接し、決して「自然地」ではありませんが毎年の如くミサゴが飛来し、鳥好きを喜ばせています。

緑に囲まれた巨大な池で、冬のカモを観察しよう

緑に囲まれた巨大な池で、冬のカモを観察しよう

写真:鷹野 圭

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ショッピングモールや税務署、マンションなどと道路を挟んで隣接する長浜公園。しかし一歩公園に足を踏み込めば、そこは大きな汽水池(海水と淡水が入り混じった池)を中心に水と緑の美景観が広がる自然スポットです。池の周囲には森林あり、ヨシ原あり、トンボやカニの姿が見られる小川あり、様々なバッタが隠れる草原あり……と、生きものの暮らす環境のバリエーションがとても豊富! 夏場にはよく子どもたちが昆虫探しに訪れますが、イチオシはやはり冬場のバードウォッチングですね。

写真の中央下部にたくさん見える黒い点は、ほぼ全てカモです。主な種としてはオカヨシガモ、オナガガモ、カルガモ、キンクロハジロ、コガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ホシハジロといったところ。このうちオールシーズンいつでも観察できるカルガモ以外は、冬場のみ遠方から飛来する冬鳥です。基本的には首都圏であっても、広い水場があれば冬には何らかのカモが訪れるものですが、ここまで種類が多彩なのは偏に長浜公園の自然環境が整っているためでしょう。広い池とヨシ原があり、寝床やエサに恵まれているからこそ、毎年数え切れないほどのカモがここで冬越しするのです。中でもオカヨシガモは首都圏では飛来数が少なめ。少々地味なカモですが、ぜひチェックしておきましょう。

散歩道で小鳥を探してみよう。ほら、すぐそこの木にも……

散歩道で小鳥を探してみよう。ほら、すぐそこの木にも……

写真:鷹野 圭

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木の上の方からカン!カン!カン!と音が聞こえてきたら、たいていの場合はコゲラ(キツツキ)が幹を突いていると思っていいでしょう。しかし時折、写真のように別の小鳥が木の実を突いていることがあります。特に多いのは写真のヤマガラ。オレンジ色の美しい小鳥です。これ自体は比較的首都圏でもよく見る鳥ですが、ここ長浜公園には彼らの大好物であるエゴノキの実やドングリがたくさんあるため、お食事シーンを見かけることもしばしば。派手な音を立てて何度もクチバシで突き、固い殻を割って中身を食べるのですが、あまりに夢中になり過ぎて人が近づいてもなかなか逃げ出さない(気づいてない?)こともあるほどです。

ヤマガラもコゲラも基本は一年中見られる鳥ですが、木の葉が少なくなる秋、冬は特に観察しやすくなります。アカハラやシロハラ、ジョウビタキ、ツグミなどの冬鳥も同時に見られるようになるので、遊歩道を歩きながら周囲をよ〜く観察してみましょう。樹上だけでなく、地面に降りて落ち葉を掻き分けてエサを探していることもあります。鳴き声を含め、音を頼りに探すと効率的です。

勇ましい猛禽・ミサゴは、長浜公園のシンボル

勇ましい猛禽・ミサゴは、長浜公園のシンボル

写真:鷹野 圭

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タイトルにも登場したミサゴですが、写真の通り白と黒のツートンカラーが目立つ大型のタカで、なかなかインパクトがあります。鋭い眼光とクチバシは、まさに猛禽そのもの。食物連鎖の頂点に立つだけに個体数は少なく、環境省が絶滅危惧種の情報をまとめたレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されており、首都圏ではかなり限られた場所でしか見られません。そんなミサゴですが、上でも触れた通り長浜公園ではほぼ毎年観察されており、ネットでも「ミサゴ」と検索をかけると「長浜公園」が予測されることがあるほどです。

ここのミサゴは主に秋頃から飛来し、汽水池をエサ場にしています。ミサゴは猛禽類の中では珍しく魚を主食とする鳥で、運が良ければ池にダイブして魚を(文字通り)鷲掴みにして捕らえる豪快な狩りのシーンを観察することが可能! 捕らえた魚は池近くの木の枝の上でのんびり食べますので、その間は観察小屋から撮影し放題です。どうやらお気に入りの枝があるらしく、よく見かけるのは池の南側、人工干潟と池の境目あたり。木の上をよくチェックしましょう。

時折鋭い眼光でこちらを睨みつけてくることもありますが、距離があるためかあまり逃げ出すことはありません。とはいえ、本来は警戒心が強い鳥。大声をあげたり不用意に音を立てたりせず、静かに観察しましょう。

カワセミ頻出スポットもありますよ!

カワセミ頻出スポットもありますよ!

写真:鷹野 圭

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全国的な水質の浄化によって近年首都圏でもそこそこ見かけるようになったカワセミですが、依然としてバードウォッチャーの間でもトップクラスの人気者。光沢を持ったコバルトブルーとオレンジのカラーは美しく、まさに水辺の宝石です。

ここ長浜公園でもカワセミが姿を現しますが、とりわけよく見かけるのが写真のポイント。汽水池を含めた野鳥観察園の南端部に位置し、しっかり観察小屋も設けられています。カワセミは写真右下に見える止まり木などをよく利用し、小川に飛び込んで魚やエビなどを捕まえています。運がいいと「つがい」が見られることも。公園を訪れた際にはぜひ一度チェックしてくださいね。

ちなみにカワセミはオールシーズン通して見られる留鳥の一種。タイミングさえよければ春夏秋冬いつでも観察できます。

休日のピクニックやスポーツにもピッタリです

休日のピクニックやスポーツにもピッタリです

写真:鷹野 圭

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公園南側は上記の通り汽水池やヨシ原などの自然景観が中心となっていますが、対して北側は遊具のある芝生広場が広がり、丘を下りた先には多目的運動場やテニスコートのあるスポーツ空間となっています。広々とした芝生広場は、敷物を敷いてゆったりと過ごすのに最適。近くの噴水池で遊ぶ子供たちからも人気で、家族連れで訪れる人たちもよく見かけます。また、芝生広場にはサクラも植栽されており、春のお花見にピッタリ。ちょうど近くに大型ショッピングモールがありますので、買い出しにも便利です(笑)。

自然公園であると同時に、レクリエーションの場としても活用できる。それが長浜公園なのです。

※スポーツ施設は有料です。詳細は長浜公園のWebサイトをご参照ください。

気軽に足を運べる「野鳥の楽園」です

冬場に毎年訪れるカモ類のほか、鳥好きからも大人気のミサゴやカワセミなど、様々な鳥が飛来する長浜公園。開発の進んだ金沢区の臨海域にありながら自然度の高い水辺・緑地が保全されており、街中でバードウォッチングを楽しめる貴重なスポットです。土日など、ちょっとした時間に足を運ぶだけでも、生きもの観察を通じて自然の面白さを堪能できることでしょう。

■所在地/神奈川県横浜市金沢区長浜106-6
■アクセス/京浜急行電鉄「能見台駅」より徒歩約18分、「京急富岡駅」より徒歩約14分。金沢シーサイドライン「幸浦駅」より徒歩約16分、「並木中央駅」より徒歩約14分。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/13 訪問

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