誰もが縁側に座って紅葉に見とれています。高台寺の庭が陽の庭なら、圓徳寺の庭は陰の庭。そんな感じがします。静かな海に見立てたような白州、鮮やかな紅葉と常緑の木が互いの色を引き立たせ合い、庭全体が絶妙のバランスをとっています。絵のような風景。枝振りがなんともいえず優雅で、誰もが息を飲んで見つめています。とっても静か。高台寺より人が少ないので、実は穴場の紅葉スポット。ゆっくり愛でたい方はこちらがおすすめです。
北書院から眺める紅葉です。岩場からすっと伸びる紅葉は、荒々しい波に立ち向かう姿のようにも思えます。先の縁側から眺める庭が人生の安定期なら、こちらは波乱の時期・・・? なんてストーリーを思い描いてしまいます。なんだか、ねねの人生のようですね。
ねねは秀吉との想い出の詰まった伏見桃山城の化粧御殿とその前庭を移し、58歳の時にここへ移り住み、77歳で亡くなるまでの19年間を過ごしました。ねねを支えたのは彼女の兄とその息子。そして、さまざまな文化人がねねを慕ってここを訪れたそうです。圓徳院と名付けられ、高台寺の塔頭となったのは、ねねが亡くなった後。
拝観料・圓徳院・高台寺・高台寺掌美術館共通 900円
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