アスリートに愛される仏アルザスの最高峰「ル・グラン・バロン」

アスリートに愛される仏アルザスの最高峰「ル・グラン・バロン」

更新日:2014/10/17 16:03

フランス北東部にあるヴォージュ山脈の「ル・グラン・バロン(Le Grand Ballon)」は、標高1,343mを誇るアルザス地方の最高峰です。

「ル・ツール・ド・フランス」の山間部コースのひとつでもあり、この山頂を制覇することは、ロードバイクをはじめ、マウンテンバイク、モーターバイク、マラソン、トレッキング、スキー等を楽しむアスリート達の夢。この場所に立って、眺めるアルプスは格別なのです。

アルザス一の山頂制覇を目指す

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「ル・グラン・バロン」の標高1,325m地点を経て、周囲の山々を回遊する「山頂への道(Route des Crêtes)」と呼ばれる全89kmの長い坂道は、耐久レースの舞台として余りにも有名です。「ル・グラン・バロン」の名はフランス語で大きなボールの意味。標高の高い山頂は付近は低木樹さえ生えておらず、丸坊主に見えることからついた名前です。

毎年夏には、日本で言う甲子園の高校野球のように、もやはフランスの風物詩となっている「ル・ツール・ド・フランス」でも、この道は山間部コースの見所として度々選ばれています。登るほどに酸素が次第に低くなるこのコースを制覇できるのは、アスリートの誇りです。

(写真は展望台付近の標高を示す表示)

アルザス一寒い!山頂の気象台。

アルザス一寒い!山頂の気象台。
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「ル・グラン・バロン」の山頂は、アルザス一気温が低いことでも知られています。最低気温の最高記録は1956年2月の-30.2度、最高気温は2003年8月の29度です。

山頂から見晴らせるアルプス山脈

山頂から見晴らせるアルプス山脈
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アルザスはフランス北東部なのにも関わらず、見晴らしの良い瞬間には、なんと雪化粧した美しいアルプス山脈の美しい姿を見ることができます。冬季は雪のため道路が閉鎖されますが、朝焼けや夕焼けに浮かぶ山々は神々しくさえもあります。

休憩に便利な展望レストラン

休憩に便利な展望レストラン
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「ル・グラン・バロン」頂上付近には、休憩に利用できる展望レストラン「La vue des Alpes」があります。いわゆる土産物が置いてあるカフェテリアですが、地下にトイレもあり、家族またお年寄り連れでの休憩に便利です。付近で飼われている牛や羊達の群れがこの付近を移動する姿に出くわすことも。

山のお花畑から採れるハチミツ屋さんも

山のお花畑から採れるハチミツ屋さんも
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展望レストラン近くには、ホテル&レストランが数軒ある他、第一次産業の盛んなフランスらしく、養蜂ハチミツを扱う専門店があります。中でもここは標高が高い山の植物から採れたハチミツ。味や成分が濃く、健康に良いとされています。

アルザス地方特産の野生ビルベリーのハチミツ漬けや、「パンデエピス」と呼ばれるスパイスの効いたカステラのようなフランスの伝統菓子も、寒い地方ならではのお土産です。

アルザスの豊かな自然を見渡せる山頂

「ル・グラン・バロン」とその「山頂への道(Route des Crêtes)」が愛される理由は、トレーニングに適した過酷な山間道だけでなく、その合間に見渡せる周囲の風景の美しさにあります。アスリートにとって、全89kmの坂道を登るのは、まさに自分との戦い。その苦しみを癒し、励ましてくれる大自然は、スポーツを愛する人のみならず、訪れる全ての人達を魅了しています。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/11−2014/03/17 訪問

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