清々しい空気と滝の渓谷美に心癒される奈良「赤目四十八滝」

清々しい空気と滝の渓谷美に心癒される奈良「赤目四十八滝」

更新日:2014/10/21 17:14

ゆるやかな川の流れ、動物との交流、たくさんのマイナスイオン。
ここ赤目四十八滝には日ごろの疲れを癒す施設が沢山揃っています。また、元は忍者の修行の地である赤目は、山々に囲まれ隠れ里の雰囲気を残しながら今に受け継がれています。
紅葉の名所でもありますので、秋の行楽シーズンには辺り一面が赤く染まります。
都会で忙しく時間を過ごすのではなく、ゆったりとした時間を赤目で過ごしてみませんか?

赤目って?

赤目って?
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奈良と三重のほぼ県境。
山々に囲まれた赤目の地は、室生火山群という大変山岳景観に優れた場所となっています。
最寄の駅は近鉄赤目駅。
降りるとすぐにゆったりとした田舎の風景が目に入り、日々の喧騒を忘れるにはうってつけの場所です。
そこから10分くらいバスに揺られ、終点まで乗ると赤目四十八滝の入り口に着きます。その時に気をつけて欲しいのが近鉄赤目駅からのバスの本数が少ないこと。事前にHPなどで調べてみてください。

赤目観光ではずせないのが、赤目四十八滝。
全長4キロほどの回遊路。
最後の滝まで歩けば、片道約1時間30分で往復が3時間から3時間半となっています。
かわるがわる変化する景色を見ながら、川のほとりをずっと歩いていくような形になるのですが、しっかりと整備された回遊路があります。
急な階段状のところも少しありますが、大体がゆるやかな坂を歩いていく形です。
そのため普段歩きなれない方も、ご安心ください。
お友達や恋人とおしゃべりしながら進んでいくにはぴったりの場所です。

赤目四十八滝って?

赤目四十八滝って?
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簡単に赤目の歴史についてご案内します。
赤目という名前の由来は、修験道の開祖「役小角(えんのおづの)」が滝で修行をしていると、不動明王が赤い目の牛に乗って出現したという説からきていると言われています。赤目四十八滝の四十八滝というのは実際に滝の数が四十八滝あるのではなく、大変滝が多いということで名づけられました。中世には、伊賀忍者の修行の地となり古くから赤目の地は修行者の鍛錬の場所だったようです。

この地は美しい自然と清々しい水と空気が流れているので、人間だけでなく動物たちからも愛されています。
その動物とはなんと、オオサンショウウオ。
オオサンショウウオは生きている化石と呼ばれ特別天然記念物に指定されています。赤目には日本オオサンショウウオセンターという施設があり、イモリなどを含め約50匹余りが展示されています。普段あまり目にすることがない動物を見られるチャンスです!

おすすめは?

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赤目四十八滝の入り口に着くと、こじんまりとしたどこか懐かしい集落が見えてきます。
そこを横目に進むと入り口で入山料を払い、進んでいくのですが、もしお弁当を持ってないようならここでご飯を買っていきましょう。往復約3時間とはいえ体力は消費しますし、川のほとりで食べるご飯は格別です!
タイミングが合えば、赤目では忍者体験というものも開催されており、入り口付近で忍者の格好をしたつわもの達が忍術練習をしている姿が見られるかもしれません。

そして次々と美しい滝が出てくるのですが、私のおすすめは「霊蛇滝」と「巌窟滝」。
霊蛇滝は滝自体は大きくないですが、遊歩道からすこしずれて泉にかかる石を渡ると、滝と橋が織り成す美しい風景が見られます。
そして、次の巌窟滝は赤目四十八滝の最後の場所に位置しています。
ここのポイントは滝ではなく動物。
行った際は、巌窟滝の水のそばまで寄ってみてください。
この滝の近くまで寄ると、右側の土管の下の水辺りに注目です。
この場所には日本オオサンショウウオセンターで展示されているイモリが沢山生息しています。
大変おとなしいので、優しく手にのせてみたりと是非触れ合ってみてくださいね。

癒しの場所へ

ゆるやかな時間が流れる赤目四十八滝。
日帰りだけでなく、温泉が沸いている民宿も点在しているので宿泊するのもおすすめですよ。
日々の生活では感じられない、自然に包まれ清々しい空気を感じるために赤目を訪れるのはいかがでしょうか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/04 訪問

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