写真:橘 凛
地図を見るイタリアがお好きな方なら、一度は耳にしたことがあるのではないかと思われる「チンクエ・テッレ(Cinque Terre・5つの土地)」。地中海海岸に連なる色とりどりのその不思議な街々は、その一風変わった名称と姿や、アクセスの難しさから「陸の孤島」とも呼ばれています。
その中のひとつが「ポルトヴェーネレ」。イタリア語で、Portoとは港、Venereとはヴィーナスを意味し、つまり愛と美の女神ヴィーナスの港という、何ともロマンチックで愛らしい名称を持つ小さな港です。
近年では、世界の絶景としても名高く、イタリア旅行のリピーターを中心に、人気が急上昇しています。
写真:橘 凛
地図を見るポルトヴェーネレは、どこを撮っても、まるで風景画に出てきそうなシーンばかり。もともとのこの一帯は、断崖絶壁でブドウしか育たないやせた土地でありながら、地道な発展を遂げてきた漁村の集まりでした。過去にはバイロンをはじめとした、多くの英国の詩人も魅了されたといわれています。
ポルトヴェーネレ港からは、チンクエテッレや小島をめぐる周遊船も出ているので、海上から眺めても良し、ゆったりと街歩きをするのも良し。時が止まったかのような静かな海辺で、リラックスした一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
写真:橘 凛
地図を見る町の中心からは歩いて5分ほどにある港岬に建つサンピエトロ教会は、ポルトヴェーネレを代表する建築物のひとつです。12世紀頃に建造されたというジェノバ風ゴシック建築の石造りで、重厚な雰囲気をたたえています。
この教会では、1日1組限定の挙式も受け入れているので、新郎新婦の姿を見かけることも。
断崖絶壁という絶好のロケーションのため、教会のバルコニーからは、水平線いっぱいに地中海が広がります。こちらで挙げる結婚式は、女神ヴィーナスに祝福される幸せなものとなりそうです。
写真:橘 凛
地図を見る夏場の海水浴やボート遊びが有名なポルトヴェーネレですが、この地域一帯は年間を通して新鮮なシーフードが食べられるのも大きな魅力。小さな漁村の集まりであるチンクエテッレの中でも、比較的大きな町であるポルトヴェーネレを宿泊先として選ぶ人も多いので、ホテルやレストランがたくさん建ち並んでいます。
おすすめは、“Portivene Un Mare di Sapori”というレストラン。写真のようなムール貝をはじめ、魚介類のパスタが絶品です!フレッシュな海の幸をたっぷりといただきましょう。ボート型のテーブルなど、海の中にいるような気分になれる、かわいい内装も必見です。
写真:橘 凛
地図を見るポルトヴェーネレへのアクセスは、電車と船の2つがあります。
電車で行く場合、まずは、地中海岸の大きな街のひとつ「ラ・スペツィア(La Spezia)」まで向かいます。その後、チンクエテッレのそれぞれの町まで直接、鈍行電車で向かう方法もありますが、おすすめは海からの船入り!
ラ・スペツィア港からは、チンクエテッレ・ポルトヴェーネレ行きの船がたくさん出ています。写真は切符売り場の看板です。海から直接船で入ると、美しい街の全景が見られるのはもちろん、昔の漁村の人々の生活がしのばれます。
また、ミラノやトスカーナ地方都市から出発する現地ツアーもたくさんあるので、楽ちんに行きたい場合は、ツアーに申し込むのが良いでしょう。
同じく地中海の恵みを受けた南フランスのコートダジュールに比べると、まだまだ知られていないリヴィエラですが、魅力たっぷりなのがおわかりいただけたでしょうか。
すでにイタリアをたくさん知っている方も、初めての方にもおすすめしたいリヴィエラ海岸、そしてチンクエテッレとポルトヴェーネレ。ぜひ、次のバカンス先にいかがでしょうか?
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(2023/12/6更新)
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