「正体の知れない臭いもの」に食欲が沸かないのは、生存本能として正常な反応とも言えますね。まずは「臭豆腐」について、ご説明しましょう。
★「臭豆腐」は発酵食品
植物や石灰などの液体を、日本でもおなじみの「納豆菌」と「酪酸(らくさん)菌」によって発酵させた漬け汁に、豆腐を一晩程度つけ込んだ物が「臭豆腐」です。豆腐表面の植物性タンパク質が、漬け汁の作用でアミノ酸に変化し、独特の風味と強烈な匂いを発するようにります。
★キレイの秘密は「酪酸菌」
納豆菌の効果はもちろんですが、ここで注目したいのが「酪酸菌」です。「酪酸菌」は、ビフィズス菌・乳酸菌の発育を助ける働きを持っています。またセ氏100度の熱にも耐えるので、腸内に生きたまま届きます。腸内の善玉菌バランスを整え、さらに腸の粘膜を修復して健康な状態に戻す「酪酸菌」。「臭豆腐」はその「酪酸菌」をしっかりいただける健康食品なのです!
■埔里城暇日観光夜市内の「臭豆腐」
住所:南投縣埔里鎮信義路 附近的住宿點
營業時間:毎週金〜日 18:00-23:00
埔里酒廠から徒歩10〜15分
■埔里へのアクセス
台北・高雄より台湾高速鉄道にて約1時間
台中より「埔里」行きの南投客運または台中客運バスに乗車し「埔里」下車。約50分
油で揚げた「臭豆腐」を、甘酸っぱいキャベツの酢漬けと一緒にいただくのが、一番ポピュラーな食べ方です。屋台やお店の周りは「臭豆腐」独特のにおいがしますが、食べる時はそれほど気になりません。外側はパリッと、中はホクホクの食感に白菜漬がとてもよく合います。
台湾中部に位置する台中。その台中で一番おいしい麺線(台湾煮込みそうめん)が、食べられるとして有名な「正老牌面線糊」は「臭豆腐」も絶品です。
■正老牌面線糊の「臭豆腐」
住所:台中市南区合作街70-2号(忠孝夜市内)
営業時間:平日15:00〜01:00 金・土 15:00〜01:30
忠孝夜市の老舗店「正老牌面線糊」は、牡蠣(かき)、肉羹(ローカン)、イカのくちばしの3種類の麺線と「臭豆腐」だけですが、営業開始から客足が途絶えない人気店です。
■台中へのアクセス
台北・高雄より台湾高速鉄道にて約1時間
台湾きっての観光スポット、日本人ならば誰もが知っていると言っても過言ではない「九份(きゅうふん)」は、映画「千と千尋の神隠し」のモデル地として有名ですね。
その町の入口、コンビニエンスストアの脇道を入った、目と鼻の先に「臭豆腐」屋台が待ち構えています。ただでさえにおう「臭豆腐」を、タレを絡ませるように煮詰めていく調理法は、「千と千尋の神隠し」の気分を、一気にトーンダウンさせるほどの破壊力を持っています。
それでもここをお勧めするのは、もちろん「おいしいから」に他なりません。タレにくるまれてしっとりとした「臭豆腐」の弾力を、じっくりと味わってみてください。
■九份第一家
住所:新北市瑞芳区基山街
セブン-イレブンを基山街に入って数十メートル。
基山街の中間地点、花鳥画のお店と印鑑屋さんの間に挟まれたところに「第一家臭豆腐」があります。
定番の揚げ「臭豆腐」もありますが、こちらのお店では「臭豆腐煮込」はいかがでしょうか。白菜漬けと「臭豆腐」を醤油ベースのスープで煮込んだ「臭豆腐煮込」は、どことなくホッとする味わいです。
■九份第一家臭豆腐
住所:新北市瑞芳区基山街106号
営業時間:平日11:00〜20:30 金・土 11:00〜22:00
臭豆腐の屋台からスタートしたおばあゃん、いつしか屋台の前には、毎日長蛇の列ができるようになりました。今では立派なお店を2店も持つほどに成長した、台湾サクセスストーリーの代表とも言える、台中の名店「梁婆婆臭豆腐」で、臭豆腐のすべてを味わいましょう。
定番の揚げ臭豆腐に始まり、蒸し臭豆腐・臭豆腐餃子・臭豆腐鍋など、たくさんの臭豆腐メニューがあります。台中の人気レストランベスト5にも選ばれる、台中っ子も勧める名店です。
■梁婆婆臭豆腐
住所:台中市美村路一段312号
台中市東興路三段187号
営業時間:16:00-24:00 火曜定休日 火曜定休日
■台中へのアクセス
台北・高雄より台湾高速鉄道にて約1時間
確かにくさい「臭豆腐」。夜市を歩いていると、突然の臭いに一歩引いてしまいそうになります。けれど日本にも納豆やくさや・豆腐ようなど、強烈な臭いを発するけれど、おいしい食材がたくさんあります。
意を決して手に取って食べてみてください。
新しい食文化と健康、そして意外なおいしさに、ハマってしまうかもしれませんよ!
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