1963年、バナナの保存品質と数量を確保する為に高雄港の三号埠頭に設置されたのが通気性のある「香蕉棚」という開放式倉庫です。しかし、現代化が進み、バナナ輸出量が減少していく中で、次第に「香蕉棚」も使われなくなっていきました。
2010年、この歴史的建築スペースに新たな命を吹き込もうと、高雄市政府の政策の下で企業が提携し造られた建物がこちらです。「香蕉棚」があったバナナにゆかりのある港のスペースということで「香蕉埠頭」と新たに名付けられました。
「香蕉棚」があった港のスペースは、現在主に「香蕉故事館」となっています。「故事」とはストーリーという意味で、「香蕉故事館」では、バナナの歴史などが紹介されています。写真のように当時の様子を再現した物がおかれているのでとても興味深い展示です。バナナは、もとは竹籠を積みあげる方式で倉庫におさめられていたそうです。「香蕉故事館」にはポストも設置されているので、お土産屋さんではがきを買って送るのもおすすめです。
「香蕉故事館」は、写真の建物1階奥にありますが、1階にはこの他お土産屋さんや小さなレストランが入っています(2階のレストランは団体のお客様用となっています)。こちらのお土産でおすすめなのが「香蕉酥」。パイナップルケーキのバナナ版という感じです。バナナジャムが使われているので、しっかりバナナの味。個包装(35元)でばら売りもされているので、一つ買って食べてみてから買うことも可能です。
1階の小さなレストランでは、バナナトースト、バナナミルク、バナナ雪花氷など台湾バナナをいろいろな形で味わうことができます。また、レストラン前ではバナナソフトクリームも売られていますので、是非味わってみてください。
バナナ以外には、高級とされている黒マグロ(本マグロ)の餃子セットもあります。黒マグロの餃子は、高雄でもなかなか見かけないメニューなので、こちらで是非食べてみてくださいね。
またバナナではありませんが、1階入り口近くのお土産屋さん横で焼かれている「黒マグロの腸詰め(台湾ソーセージ)」も他ではなかなか味わえない一品なので、ここで是非お試しください。一本40元(約120円)です。台湾ソーセージが好きな方には特におすすめです。台湾ソーセージの中からジュワっとツナのような甘みが感じられ、本当に黒マグロが入っていることが実感できます。おつまみにもぴったりです!
こちらの建物は広くないので30分〜1時間あれば十分見て回ることができます。「光栄碼頭」の隣にあり、アートセンターからもすぐ近くなので、アートセンターに行ったついでにぶらっと立ち寄ることもできます。皆さんも「香蕉碼頭」へ台湾バナナの歴史を感じる旅にでかけてみませんか。
「香蕉碼頭」
住所 高雄市鼓山區蓬萊路23號
電話 (07)561-2295
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(2024/10/10更新)
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