写真:那須 マッキー
地図を見るもともとは、1926年(大正15年)に那須高原に作られた「那須御用邸」の敷地であった「那須平成の森」。天皇皇后両陛下をはじめ皇族方のご静養、ご研究の場所として一般人は立ち入る事の出来ない、宮内省所管の皇室用財産として管理されていました。
しかし、2008年に自然と直接触れ合える場として御用邸用地の一部を活用してはどうかという天皇陛下のお考えを踏まえ、那須御用邸用地のおよそ半分にあたる、約560ヘクタールの広大な自然が宮内庁から環境省へ移管。2011年(平成23年)5月22日に「那須平成の森」となり一般開放されました。
写真:那須 マッキー
地図を見る「那須平成の森」は自由に森の中や自然観察が楽しめる一般開放ゾーンの『ふれあいの森』と、自然環境を保護するため自由な立ち入りを規制した『学びの森』の2つのコースがあります。『ふれあいの森』コースは自然体験や自由に散策をすることができます。『学びの森』はインタープリターと呼ばれている、ガイドさん同伴でのみ利用できるコースです。
この森の利用は『那須平成の森フィールドセンター』からのスタートになります。『那須平成の森フィールドセンター』がこの森全体の中核となっています。「学びの森」への入場および参加申し込みはこちらで行います。森へはここからスタートとなりますので、ガイド地図や情報は手に入れましょう。また、これより先にはトイレがありませんので、ここで必ず済ませましょう。
※いずれのコースも自然生態系を護るためペットの入場はできませんご注意ください!
写真:那須 マッキー
地図を見るフィールドセンター前の県道の横断歩道を渡った先が「学びの森」です。ここには「立ち入り禁止・環境省」の立札があり、「学びの森」コースを申し込んだ方だけがインタープリターさんの案内で立ち入ることができます。ガイドさんが鍵を開けて森へ入って行きます。2時間コースと3時間コースがあります。
「ふれあいの森」コースは誰でも自由に散策できます。フィールドセンターから、折り返し地点の「駒止の滝」を回る往復コースは、約3kmの行程、1時間30分程度の所要時間です。スタートしてから直ぐ左の森の小径を歩くコースと、多少上り坂の石ころが多い直進コースがあります。
いずれのコースも、手付かずの貴重な自然が残っていてミズナラやカエデの森をくねくねと歩きます。途中には休憩と森を観察するための東屋があり、ここで一休みしたら先へ進みましょう。するとクマ避けの鐘がありますので、カンカンと鳴らしてみてください。こんな経験が出来るのも自然の森ならではかもしれませんね。
白銀の世界へと変わる冬にはは、スノーシューで森を巡るコースもあって一年中楽しめる森となっています。
那須平成の森には多くの野生生物が生息しています。人間の落とした食べ物や食べ残しを誤って野生動物が食べることで、生態系に大きな影響を及ぼします。食べ物は森に捨てたり、エサを与えるなどの行為は絶対にやめましょう。植物や樹木は特別な許可のない限り、採らないようにしましょう。
「とっていいのは写真だけ、残していいのは思い出だけ」ですよ。
写真:那須 マッキー
地図を見る「平成の森フィールドセンター」を出発してゆっくり歩いても約45分位で『駒止の滝』に到着します。御用邸の一部であったため「幻の滝」と呼ばれていましたが、今では滝を観るための「観瀑台」が整備されてあり、絶景の美しい姿を見せてくれます。観瀑台の左側坂道を下ると、秘湯の湯として名高い「北温泉」があります。
動画:那須 マッキー
地図を見る『那須平成の森』周辺には沢山の見所があります。ツツジが美しい「つつじ大吊り橋」、「弁天吊り橋」、那須高原が一望でき那須高原一番のツツジの名所としてもしられる「八幡崎」、全国100番目に指定された「恋人の聖地」など、いずれも那須高原を旅したら是非押さえておきたい名所です。
手付かずの自然がおりなす癒しの「那須平成の森」はいかがでしたか。ロイヤルの森として、今まで立ち入ることのできなかった、貴重な那須高原の大自然の紅葉は素晴らしいですよ。「那須平成の森」の紅葉は11月中旬頃までが見頃。その時期と並行して那須高原の裾野へと紅葉が広がって行きます。自然と触れ合いの経験ができる、ハイキングを是非お勧めします。
この記事を書いたナビゲーター
那須 マッキー
生まれも育ちも那須高原、勿論住まいも那須高原のど真ん中、那須を中心に記事を書いています。日本有数のリゾート地の那須の魅力や、皆さんが良くご存じのスポットは当然のこと、ちょっとマニアックな秘境や滝まで、…
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