提供元:遠藤隆尚
地図を見る正面の大きな建物と、その上の黄金の仏像が目印の「ダンブッラの黄金寺院」は、ダンブッラのバスターミナルから、2キロメートルほど南下した位置にあります。
正面の建物は博物館です。ダンブッラの僧侶が使用した仏具や、キャンディのペラペラ祭りを再現した模型などが展示されています。
*入場チケット売り場は正面建物を見て右手の建物にあり、「ダンブッラの黄金寺院」へ行く道は、左手にある外階段となります。
*博物館の入場料は無料です(チケット代に含まれています)
*キャンディのペラペラ祭りは、世界遺産「聖地キャンディ」にて、毎年7〜8月に開催されるスリランカ最大のお祭りです。
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地図を見る何段も続く長い階段を登り、ようやくお目当ての「ダンブッラの黄金寺院」に到着します。黄金寺院手前で靴を脱ぎ、係員に入場券を渡し門をくぐれば、神聖な空気が場を包み込んでいるような、清廉とした気になります。
大きな岩を繰り抜いて作れられた黄金寺院は、5つの石窟に分かれています。アヌラーダプラ時代(紀元前1世紀-993年)と、ポロンナルワ時代(1073年-1250年)に、黄金寺院の大部分が建設されました。この5つだけでなく黄金寺院の周辺は、確認されているだけで80以上の岩窟があるそうです。
*ダンブッラの石窟寺院に限らず、スリランカの仏教寺院内は土足厳禁です。
*石窟寺院前ではチケットを購入できません。必ず麓で入場券を購入してから登りましょう。
各時代の王により追加・修復が繰り返し行われ、手厚く守られてきた「ダンブッラの黄金寺院」の岩窟内に足を踏み入れると、今なお美しい壁画群が私たちを迎えてくれます。しかし、幾度となく修復されたために、残念ながら原画は残っていない、と言われています。
色鮮やかな壁画を眺めれば、スリランカの人々にとって、ここ「ダンブッラの黄金寺院」がとても重要な聖地であるのだと、うなずけるでしょう。
*岩窟内の写真撮影は許可されています。しかし、仏像と一緒に撮影したり、仏像に背を向けて撮影するのは禁止されています。
5つの岩窟内は、153の釈迦像、3つのスリランカ王の像、4つのヒンドゥー教の神像と、天井画、壁画で埋め尽くされています。黄金寺院の入口手前から、特に美しい3つの岩窟をご紹介しましょう。
■第1窟「聖王の石窟」
高さ14メートルの釈迦の涅槃(ねはん)像が安置され、足の裏の宇宙観を示す文様が鮮やかに描かれています。壁画は何度も修復作業が施され、20世紀にも修復作業は行われました。
■第2窟「マハラジャの石窟」
黄金寺院最大規模の石窟であり、16体の釈迦の立像と40の釈迦の座像、涅槃像が安置されているほか、ヴィシュヌ神などヒンドゥーの神も安置されています。注目は面積2,100平方メートルにおよぶ天井画です。釈迦が最初に説法を行った「マーラへの説法」や、スリランカの歴史に関係のある内容が描かれています。また第2窟内には泉が湧いており、この泉の水には病気を治す効力があると信じられています。
■第3窟「新僧院」
キャンディ王国時代に描かれた天井画と壁画が残っています。
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地図を見る帰りも長く続く階段を降りなければなりません。巨大な黄金仏の周辺で、一休みして景色を眺めてみてください。はるか彼方(かなた)に世界遺産「シーギリヤ・ロック」を見つけられるはずです。
「シーギリヤ・ロック」を見つめている黄金仏。彼らの血塗られた歴史を、慈悲深い釈迦に慰めていただく、そんな人々の思いが隠されているのかもしれませんね。
*「シーギリヤ・ロック」の詳細はMEMOの【ラピュタの天空城?!狂気王が築いた世界遺産「シーギリヤの古代都市」】を参照してください。
暑く照りつける日差しの中、長い階段を登るのは苦行のように感じるかもしれません。しかし岩窟内の、荘厳さと穏やかな静けさ、涼しく汗も引く心地よさは、まさに極楽浄土ともいえるでしょう。
スリランカの人々の聖地「ダンブッラの黄金寺院」で、心の底から癒やされてみてください。
■アクセス
各主要都市からバスが出ています。以下は目安時間です。
コロンボ:6時間
キャンディ(世界遺産「聖地キャンディ」):2.5時間
ポロンナルワ(世界遺産「ポロンナルワの古代都市」):2時間
アヌラーダプラ(世界遺産「聖地アヌラーダプラ」):1時間
シギリヤ(世界遺産「シーギリヤの古代都市」):50分
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(2024/12/12更新)
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