「目黒雅叙園」は、豪華絢爛ド胆を抜く昭和の竜宮城!?

「目黒雅叙園」は、豪華絢爛ド胆を抜く昭和の竜宮城!?

更新日:2016/07/18 13:43

結月 ここあのプロフィール写真 結月 ここあ 旅行ブロガー
昭和3年に日本で初めての結婚式場としてオープンした「目黒雅叙園」は、その当時の面影を残しながら、ここかしこに日本の美が溢れています。東京都の有形文化財指定の「百段階段」の見事さに感動をしたり、お手洗いの中までも美人画が書かれ、螺鈿を惜しげもなく使った豪華絢爛の世界、目黒雅叙園をご紹介しましょう。

華やかな花魁通り

華やかな花魁通り

写真:結月 ここあ

地図を見る

エントランスを入るとまず最初に見えてくるのが、この花魁通り。
江戸時代の風俗画のようなもので、日本橋から京の鴨川までを彫刻し、泥絵具で彩色したものです。一つ一つが一枚板で、迫力もありますし、艶っぽさも感じます。
ここがホテルや結婚式場ってことを忘れるくらい、不思議な空間です。

夢の世界!?竜宮城の入り口!?

夢の世界!?竜宮城の入り口!?

写真:結月 ここあ

地図を見る

エントランスから通路を進むと、竜宮城のような入り口が見えてきます。こちらをくぐるとホテルのフロントやレストラン・結婚式場などがあります。ここからが夢の世界の始まりなのかもしれませんね。
この入口に続く通路は季節によって、イベントに合わせた植物や飾りを楽しめて、どの季節もとても綺麗です。秋は紅葉の飾り付けで、照明も紅葉色です。

朱塗りの太鼓橋のある人気のお手洗い

朱塗りの太鼓橋のある人気のお手洗い

写真:結月 ここあ

地図を見る

ここまでも豪華絢爛ですが、お手洗いだってビックリしちゃいます。レストラン・クラブラウンジの並びにあるお手洗いは、お手洗いとは気付かず通り過ぎてしまいそうな風俗画の書かれた入り口に入ると、漆に螺鈿をふんだんに使った壁画があり、あまりにゴージャスで思わずカメラを向けてしまいます。
そこからさらに奥に進むと、なんと朱塗りの太鼓橋!が現れます。
昭和の頃のお手洗いは、これよりももっと豪華絢爛だったようですが、これでも十分驚かされます。天井を見上げれば扇形の花鳥画や美人画が飾られ、お手洗いの個室のドアまでも漆に螺鈿というゴージャスさ。ここのお手洗いは人気なので、いつも行列をしています。我慢しないで早目にお並びくださいね。

トイレの前には滝もあり、そこだけ都会の喧騒を忘れます。緑に溢れた滝の周りは散策することもできますし、滝の裏側にも周ることもできます。

ド肝を抜く百段階段

ド肝を抜く百段階段

写真:結月 ここあ

地図を見る

目黒雅叙園にはもうひとつお勧めスポット「百段階段」があります。
それは旧三号館にあたるもので、2009年3月、東京都の有形文化財に指定された、雅叙園唯一の木造建築です。その昔華やかな宴を行った7部屋を99段の長く続く階段廊下が繋いでいます。どの部屋も四季の花鳥画や美人画、美しい建具の数々とどれも目を奪われます。

3Dのように浮かび上がる漁礁の間

3Dのように浮かび上がる漁礁の間

写真:結月 ここあ

地図を見る

その中でも特にお勧めなのが漁礁の間。天井や欄間に書かれる絵から床柱まで、純金泊や金泥で仕上げられています。美人画が描かれた床の間の両脇には、樹齢300年ほどの檜に彫刻された床柱があり、怖いくらいよくできていて今にも柱の中から人が飛び出してきそうです。天井や欄間の彫刻も素晴らしくどれも3Dのように浮かび上がります。

なお百段階段の見学はツアー&ディナーもありますが、もっと気軽にという方は百段階段で行われるイベントの時がいいですよ。華展や書展、雛祭りなど一年を通してたくさんのイベントが行われていて、その時はチケット代だけで見学もできるので一石二鳥!普段は写真が写せないことが多いのですが、撮影がOKのイベントもありますのでチェックの上いらしてくださいね。

不思議な空間 目黒雅叙園

目黒雅叙園は他に類を見ない豪華絢爛なホテル。日本の美・歴史を感じる建築物や美術品で溢れています。宿泊するのもよし、お食事や見学するのもよし、東京にいらしたらこの不思議な空間を体験してみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/24−2016/07/01 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -