写真:結月 ここあ
地図を見るエントランスを入るとまず最初に見えてくるのが、この花魁通り。
江戸時代の風俗画のようなもので、日本橋から京の鴨川までを彫刻し、泥絵具で彩色したものです。一つ一つが一枚板で、迫力もありますし、艶っぽさも感じます。
ここがホテルや結婚式場ってことを忘れるくらい、不思議な空間です。
写真:結月 ここあ
地図を見るエントランスから通路を進むと、竜宮城のような入り口が見えてきます。こちらをくぐるとホテルのフロントやレストラン・結婚式場などがあります。ここからが夢の世界の始まりなのかもしれませんね。
この入口に続く通路は季節によって、イベントに合わせた植物や飾りを楽しめて、どの季節もとても綺麗です。秋は紅葉の飾り付けで、照明も紅葉色です。
写真:結月 ここあ
地図を見るここまでも豪華絢爛ですが、お手洗いだってビックリしちゃいます。レストラン・クラブラウンジの並びにあるお手洗いは、お手洗いとは気付かず通り過ぎてしまいそうな風俗画の書かれた入り口に入ると、漆に螺鈿をふんだんに使った壁画があり、あまりにゴージャスで思わずカメラを向けてしまいます。
そこからさらに奥に進むと、なんと朱塗りの太鼓橋!が現れます。
昭和の頃のお手洗いは、これよりももっと豪華絢爛だったようですが、これでも十分驚かされます。天井を見上げれば扇形の花鳥画や美人画が飾られ、お手洗いの個室のドアまでも漆に螺鈿というゴージャスさ。ここのお手洗いは人気なので、いつも行列をしています。我慢しないで早目にお並びくださいね。
トイレの前には滝もあり、そこだけ都会の喧騒を忘れます。緑に溢れた滝の周りは散策することもできますし、滝の裏側にも周ることもできます。
写真:結月 ここあ
地図を見る目黒雅叙園にはもうひとつお勧めスポット「百段階段」があります。
それは旧三号館にあたるもので、2009年3月、東京都の有形文化財に指定された、雅叙園唯一の木造建築です。その昔華やかな宴を行った7部屋を99段の長く続く階段廊下が繋いでいます。どの部屋も四季の花鳥画や美人画、美しい建具の数々とどれも目を奪われます。
写真:結月 ここあ
地図を見るその中でも特にお勧めなのが漁礁の間。天井や欄間に書かれる絵から床柱まで、純金泊や金泥で仕上げられています。美人画が描かれた床の間の両脇には、樹齢300年ほどの檜に彫刻された床柱があり、怖いくらいよくできていて今にも柱の中から人が飛び出してきそうです。天井や欄間の彫刻も素晴らしくどれも3Dのように浮かび上がります。
なお百段階段の見学はツアー&ディナーもありますが、もっと気軽にという方は百段階段で行われるイベントの時がいいですよ。華展や書展、雛祭りなど一年を通してたくさんのイベントが行われていて、その時はチケット代だけで見学もできるので一石二鳥!普段は写真が写せないことが多いのですが、撮影がOKのイベントもありますのでチェックの上いらしてくださいね。
目黒雅叙園は他に類を見ない豪華絢爛なホテル。日本の美・歴史を感じる建築物や美術品で溢れています。宿泊するのもよし、お食事や見学するのもよし、東京にいらしたらこの不思議な空間を体験してみませんか。
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(2024/10/15更新)
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