緑の森のカーテンはタイの暑い日差しから守り、小石が敷かれ整備が行き届いた道は歩きやすく、気持ちの良い散歩が楽しめる遊歩道。当時の悲惨な面影はなく、自然は静かに私たちを迎えてくれます。
泰緬鉄道建設の最大の難所は、巨大な一枚岩を掘り下げた切り通しでした。旧日本陸軍による「スピード!」の掛け声の元、連合国の捕虜と募集で集まった東南アジアの人々は、夜を徹して突貫工事に追われます。「ヘルファイア」とは、夜にたかれたかがり火を、地獄への送り火に見立てて名付けられたのです。
「ヘルファイア・パス」までの遊歩道はかつての路線跡です。そこには枕木や建設道具、亡くなった人々の遺影や線路などが残されています。また「ヘルファイア・パス・メモリアル博物館」では、泰緬鉄道に関する資料や写真が展示されています。
■アクセス(カンチャナブリーより)
バスNo.8203に乗車し「ヘルファイア・パス・メモリアル博物館」で下車。乗車時間は約1時間30分。
タイの首都バンコクからミャンマーの首都ヤンゴンをつないでいた泰緬鉄道は、現在はタイ国内のバンコクのトンブリー(Thon Buri)駅からナムトック(Nam Tok)駅の間を、タイ国有鉄道南本線ナムトック支線が運行しています。
付近には、カンチャナブリーから最も近い自然滝である「サイヨークノーイ滝」があり、アクセスの良さから観光客やタイの人々の手軽な観光スポットとしてにぎわっています。また、第二次世界大戦で旧日本陸軍が使用した蒸気機関車(702号機)も展示されています。
■アクセス(カンチャナブリーより)
バスNo.8203に乗車し「サイヨークノーイ滝」で下車。乗車時間は約1時間。電車では、終点「ナムトック駅」で下車。乗車時間は約2時間。
週末のみ運行の臨時観光列車が、ナムトック駅のさらに1.4キロメートル先にあるナムトック・サイヨーク・ノーイ停車場まで運行しています。
列車は「アルヒル桟道橋」に差し掛かると、そのスピードを時速5キロメートルまで落とします。岩壁に沿うようにして作られた全長約300メートルのS字カーブの木造橋「アルヒル桟道橋」もまた、危険な場所と突貫工事による人海戦術によって、多くの犠牲者を出したそうです。
カンチャナブリーから向かう場合、進行方向から見て左側の席がお勧めです。車窓から緩やかに流れるクウェー・ノイ川が見下ろせます。「アルヒル桟道橋」を渡った先にある「タムカッセ駅」では、岩壁を繰り抜いて造られた寺院を見学できます。
■アクセス(カンチャナブリーより)
電車「タムカッセ(Tam Krasae)駅」付近。乗車時間は約1時間半。
*「タムカッセ駅」はアルヒル桟道橋を挟んで2つあります。アルヒル桟道橋は歩けるようになっていますが、柵(さく)や安全帯はありません。
戦時中は爆撃の標的となり、破壊と復旧を繰り返してきた「クウェー川鉄橋」。戦後の修復作業によって、今や泰緬鉄道の1番の観光スポットとなりました。鉄橋は歩いて渡れるように整備され、列車が通過する様子を間近で見られるように、退避場所が設けられています。橋の付近には、爆弾を模したモニュメントや蒸気機関車なども保存されています。
■アクセス
カンチャナブリー市内より鉄道またはソンテウで、クウェー川鉄橋(Kwae Yai)駅下車
電車の本数が少ない泰緬鉄道は、バスを上手に利用しながらの観光をお勧めします。
例えばこんな旅はいかがでしょうか。
カンチャナブリーからソンテウで「クウェー川鉄橋」へ移動。「クウェー川鉄橋」を散策した後、電車に乗り「アルヒル桟道橋」を渡り「ナムトック駅」で下車。「サイヨークノーイ滝」を見学した後、バスに乗って「ヘルファイア・パス・メモリアル博物館」へ。帰りはバスでカンチャナブリーへ戻ってくれば、その日のうちにバンコクに戻ることもできます。
車窓にはゆったりと流れるクウェー川、そして戦争の歴史を振り返れば、旅に深みを与えてくれることでしょう。
■アクセス(バンコクよりカンチャナブリー)
バス:南バスターミナル発。乗車時間は2〜3時間。
電車:バンコクトンブリー(Thon Buri)駅。乗車時間は約2時間30分。
*MEMOの「タイ国有鉄道時刻表(英語)」は、参考情報としてご利用ください。現地で最新の時刻表を確認するようにしてください。
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