金沢市では、他の地域では味わえない珍しい野菜が育ちます。近年ブランド野菜として出回っている「加賀野菜」。海と山に面した金沢という土地・水の綺麗な肥沃な土壌によって、おいしさが養われていきます。
加賀野菜の定義とは・・・
『昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜』とされ、現在15品目の野菜が加賀野菜として認定されています。金沢は平均気温の差で他の産地のものより栽培期間が長いため、病害虫の被害が多いエリアでもあります。しかし、極力農薬を使わずに加賀野菜を大事に育てている農家の皆様がいるからこそ、ブランド野菜が育ちます。
全国の農家はそれぞれの土地の基準に合わせて栽培方法を決めていますが、石川県では農薬を使用する回数が他の地域よりも少ないのが特徴です。五郎島金時の名で有名なさつまいもは、ほかエリアのさつまいもと比べると農薬の使用回数が約半分。身体に優しく美味しいのが嬉しいですね。
加賀野菜の取扱店は登録が必要となり、様々な条件をクリアすることが必要です。例えば、料理の一部に加賀野菜を使用しているだけではNG。加賀野菜を使用した料理を常時3メニュー以上、又は複数の加賀野菜を使用した料理を1メニュー以上提供するよう努めることが条件の一つ。加賀野菜の美味しさ・食べ方を熟知しているからこそ、食べた時の感動が味わえるというもの。是非、取扱店の称号を得ているお店を訪ねてみて下さい。
日本海側に来たからには、絶対に食べたいのが海鮮。金沢の漁港と言えば、300年の歴史をもつ近江町市場が有名。170軒ものお店が軒を連ね、どのお店も引けを取らない新鮮さと美味しさ!なかでも海鮮丼は、器からこぼれるほどの海鮮をぎっしり乗せてくれるので来て良かった!と実感してもらえるはず。
特におすすめのお店はこちらの「いきいき亭 近江町店」。カウンター10席のものすごく狭い店内のため、大将との距離が近い!海鮮丼を注文すると、苦手なものを聞いてから作ってくれたりするのが嬉しい。海鮮丼だけではなく、一品料理も充実!その日の仕入れに合わせて「今日は白子が美味しいのありますよ」なんておすすめしてくれます。おすすめされるものは本当に美味しいので、大将の提案には素直に乗るのが正解です。
ここでしか水揚げされない海鮮を狙って、大将にリクエストするのもおすすめ。特に、鮮度が落ちるのが異常に早く、他のエリアには出荷できないという幻のエビ「がすえび」は必ず食べて。見た目はグレーで地味ですが、甘海老の何倍もの甘みと旨味が!グルメな方は知ってる、密かな金沢名物です。
※がすえびの旬※
甘がすえび→4月〜6月
黒がすえび→9月〜翌年6月
別館 玉 いきいき亭 近江町店
TEL 076-222-2621
FAX 076-221-5177
営業時間 7:00〜15:00
定休日 木曜(月1回不定休)
所在地 石川県金沢市青草町88
近江町市場では、至る所で道の真ん中にテーブルが並んでます。よく見ると、お箸と醤油やポン酢がズラリ。そうなんです、近江町市場は色んなお店が採れたての海鮮をその場で食べれるように販売しています。海鮮好きにはたまらない、立ち食い天国ですね!
鮮度抜群の雲丹や牡蠣の殻を、その場で捌いて1コインで提供できるのも市場ならでは!お店によっては寿司を握ってくれたり、暖かい汁物を提供しているところも。まずは市場をぐるりと周ってから食べたいものを食べるもよし、見つけた順に端から食べ尽くすもよし。胃袋と相談しながら食べ歩きを楽しんで下さいね。
毎年11月にはズワイ蟹漁が解禁となり、解禁したての市場では、期間限定で先着順に200円ほどでカニ汁が振舞われることも。近江町市場のHP(本文下のMEMOにリンクあり)にて随時イベント情報が更新されているので、旅行前にチェックしてみてくださいね。とにかく、市場は朝早くに到着したほうが何かとお得ですよ!是非早起きをして、感動の美味しさを味わって!
お腹いっぱい海鮮を楽しんだら、茶屋街散策で腹ごなしはいかがでしょうか?市場の活気とは打って変わり、しっとり落ち着いた茶屋町では雅な雰囲気を堪能できます。
オススメは東茶屋街。古くは1820年より、加賀藩によって整備された歴史ある街並みが残っているので、タイムスリップしたような気分になります。茶屋建築のフレンチやイタリアンが楽しめる料理店や、加賀友禅の端切れを使った和の雑貨を置くお店が建ち並び、時間が経つのを忘れてしまうほど。
お土産や自宅用に、金沢の工芸品は要チェック!昔から金沢の人々は、料理の美しさを大切にし一般家庭でも器にこだわる方が多かったそうです。工芸品店では、使い勝手が良く且つ美しい器がたくさん販売されているので、旅の思い出にスペシャルなお土産がきっと見つかります。
散策で疲れたら、甘い和のスイーツと抹茶で癒されて。オススメは「能登大納言きんつば」を味わえる、こちらのカフェ。もっちり生地に包まれたホクホクの小豆が、歩き疲れた身体にじんわり染みます。
■中田屋 東山茶屋街店
・住所 :〒920-0831 石川県金沢市東山1丁目5番9号
・営業時間 :午前9時〜
・電話番号 :076-254-1200
朝からひたすら食べ歩きし続けても、基本は海鮮なのでヘルシーなはず!とはいえ胃袋には限界があるので、食べたいものは事前に調べて行ったほうが良いかもしれないですね。
金沢は、四季に応じて旬のものを揃えて待ってくれています。ぜひ、金沢でしか食べられない和の食材を楽しんでくださいね。
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