パリのオペラ座は「オペラ・バスティーユ」と「オペラ・ガルニエ」の2つあります。
俗にいう「オペラ座」は「オペラ・ガルニエ」の方でこの記事で紹介するものです。
1874年にナポレオン3世の第2帝政を称える建物のデザインを公募が始まり、設計者の名を伏せて選ばれたデザインは当時全く無名であったシャルル・ガルニエのものでした。
このオペラ・ガルニエは現役で様々な公演が行われている現役のホールですが、実はオペラ公演はもうひとつのオペラ・バスティーユで行われており、ガルニエではバレエの公演が中心に行われています。
公演は主に夜。日中は内部見学ツアーで建物の中をぐるっと一周することができます。日本語のイヤホンガイドもありますよ!
iPhoneのようにタッチパネルで操作するのでとてもカンタン。借りる際にはデポジットとしてパスポートが必要なので、忘れないようにしてくださいね。
14年の年月を費やし完成したこの建物はネオバロック様式で、大理石やシャンデリアで装飾された、エレガントでゴージャスな内観。
ホールへと続く階段を階段を上れば、気分は18世紀の貴族!
ガルニエはこのオペラ座を建築する際に、お客様が一番最初に目にし、ホールに入場する高揚感が一番高まるこのエントランスに一番こだわったとも言われています。
現在でもそうですが、当時はオペラというと貴族が着飾りお出かけをする特別な空間。社交場となるオペラのエントランスで、婦人のドレスがよりキレイに見えたり、アクセサリーがより映えたりするような光や奥行き感のこだわりが見て取れます。
きらびやかな階段を上るといよいよオペラ座の大ホールへ。
5回まで続くえんじ色の座席、金色に輝く豪華な柱・・・どこまでもリッチな内装に思わず言葉を失ってしまいます。
写真に写っているのは、ここの天井に飾られている絵。ロシア出身でのちにフランス国籍を取得している名画家シャガールが1964年、78歳の時に完成させたものです。
オペラ座自体は19世紀に完成したネオバロック様式のものですが、このように20世紀になってから当時の最新のデザインを新たに取り入れており、これもまたオペラ座が長年多くの人に魅了される理由の一つです。
この天井画は「夢の花束」という名前で、著名なバレエやオペラのワンシーンが散りばめられています。
「白鳥の湖」や「ロミオとジュリエット」などの名作があわせて14つ描かれているのでオペラに詳しい人は、どの演目のどのシーンかを想像しながら眺めて見るのも楽しいのではないでしょうか。
5階まである建物の天井なので、非常に高く結構距離があります。じっくりと細部までを観たい人はオペラグラスをお忘れなく!
こちらの写真に写っているドア。
一見なんの変哲もないドアですが、「5番ボックス席」のドアと言えばピンとくる方もいるのではないでしょうか。
そう、ミュージカル化もされている有名小説「オペラ座の怪人」でおなじみのあのボックス席です。
醜い容姿で迫害をされオペラ座の地下に住みついていた「怪人」。
彼は高額なサラリーと、この5番ボックス席の確保をオペラ座の支配人に要求し、更には想いを寄せる若手女優のクリスティーヌをオペラの主役にすることを約束させます。
この5番ボックスは、現在は3番ボックスに名前が変わっていて、ツアーでは中にはいることができませんが実際の公演では他の席と同じようにチケットを購入し、座ることができます。
ドアの外側にはドアノブがなく、案内係に開けてもらう形となります。
こちらの席は全座席の中でも最も高級なお席。興味(とお金)がある方、ためしてみてはいかがでしょうか・・・。
このように、オペラの内部は公演時でなくてもツアーでまわることができます。
今回ご紹介したものだけでなく、他にもサロンや衣装展示、お土産物屋さんなど興味深いものがたくさんあります。
クラシック音楽や芸術に詳しくない人でも十分に楽しむことができる人気スポットです。
パリに行った際には是非訪れてみてください!
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(2023/11/28更新)
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