ミッドレベルの住民の通勤・通学の便宜を図ってつくられたミッドレベルエスカレーターですから、午前6時から10時までは駅への下り方向へ一方通行で運転されます。
しかし、10時以降は上り運転へと切り替わります。当然、このミッドレベルエスカレーター、威力を発揮するのは上り運転されているときです。
皇后大道中から突然スタートするこのエスカレーターは、最終地点の干徳道までまっすぐに設置されているわけではなく、起伏のある地形に沿って23基に分割設置され、その中継地点は主な通りから乗り降りできるようになっています。
写真:やま かづ
地図を見るエスカレーターの最初の中継地点、威霊頓街では下町グルメを楽しめます。
老舗のワンタン麺専門店、餃子専門店などがあり、小腹がすいたときにぴったり!思わずハシゴしたくなりますね。
そんな下町グルメ、やっぱりイチオシは「沾仔記」の雲呑麺でしょう。プリプリのエビ入りワンタンと薄味ながらしっかりしたコクのあるスープ、人気があるのもうなずけます。オイスターソースのかかった油菜(ヤウチョイ)と一緒に食べれば、もう幸せ一直線です。
この沾仔記、老舗ながら近年改装され、入りやすいモダンなお店になりました。しかし、メニューは相変わらず数種類の麺類と油菜、飲み物のみ。値段がリーズナブルで量もそれほど多くないので、おなかがすいてなくてもぜひ立ち寄りたいものです。
店名:沾仔記
場所:中環威霊頓街98号地下
写真:やま かづ
地図を見るエッグタルトといえばマカオが発祥の地ですが、「泰昌餅家」は古くから香港でエッグタルトを製造しているお店として人気を集めています。観光ガイドなどでは香港風エッグタルトと紹介されていますが、実際のところ香港風とマカオ風、その歴然とした違いはなさそうです。
ただ、このお店のエッグタルトは焼きが浅く、表面は焦げ目がない黄金色、一口食べるとエッグクリームがとろ〜っと広がります。焦げ目があってカチッとした食感が印象のマカオ風とは違うような気がします。
もう一つのお勧めはシュガーパフ。こちらはドーナッツのおにぎり版。見た目以上に中身がパフッ!素朴な味わいです。
店名:泰昌餅家
場所:中環擺花街35号
写真:やま かづ
地図を見るエスカレーターの両脇に多国籍料理やカフェを感じながら幾つかの中継地点やり過ごすと、ちょっと広い目の通り、堅道に出ます。
このあたりは外国人がたくさん集まるスポット、SOHOと言われる地域の外れで、おしゃれな雰囲気のカフェ&デリが軒を連ねています。ゆったりした店内で軽食をとったり、お茶を飲んだりしながら外を眺めているお客さんの大半は西洋人ですから、一体ここはどこ?
ちょっとした錯覚に陥ってしまいます。
写真:やま かづ
地図を見るミッドレベルエスカレーターの上りは、干徳道に突き当たったところでいきなり終わります。このあたりは、右を見ても左を見ても高級で、見上げるばかりの高層マンションばかりです。
ここまで来ると後は下るだけですが、せっかくですから、なかなか訪れる機会が少ない「香港動植物公園」まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?行き方は簡単。案内板の示すとおり干徳道に沿って左方向に歩いていくと5分程度で到着します。
都会の真ん中の広大な敷地を持つ園内には南国独特の植物が栽培されており、また、サルを中心とした亜熱帯の動物も飼育されています。
さらに、公園中央には大きな噴水もあるので、ベンチに腰掛けて途中のデリで買ったサンドイッチをほおばれば、ちょっと素敵な時間を過ごせそうじゃないですか。
ちなみに、入場無料というのがまたうれしいですね。
香港動植物公園もいいけど、エスカレーターで上がってきた途中のお店が気になるという人は、そのままエスカレーターに並行している階段を下りていけばOKです。
但し、かなり急勾配になっているところもありますのでお気をつけください。
また、もう既に疲れてしまったのでまっすぐ帰りたいという人は、干徳道の左手にグリーン・ミニバスのバス停がありますので、それで終点のセントラルまで戻ることができます。
さらに、タクシーが頻繁に走っていますので、それを利用することもできます。しかし、周辺住民による利用率はかなり高いので、空車に当たるかどうかはあなたの日ごろの行い次第です。
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(2025/2/11更新)
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