火祭りの起源は、寒い冬が終わった春に職人たちが古い道具やゴミを燃やしたという習慣から来ています。
現在では3月中旬からはファジャと呼ばれる巨大な人形が町のいたるところに飾られ、3月14日にお祭りがスタート。そして労働者の守護聖人である聖ヨセフの日、3月19日にすべて燃やされてしまいます。
この人形は特に決められたテーマなどはありませんが、伝統的なスペインの風習についての人形もあれば、その時の政治を風刺したものや人気のキャラクターが作られることもあります。
写真は、バレンシアのランドマークであるカテドラルの人形ですね。後ろにある本物と比べてみてもなかなかの出来栄えです!
年に一度の一大イベントの火祭り。地元の人は年があけるとまだかまだかと待ち遠しくて仕方ないのです。
すでに3月上旬から毎日14:00にバレンシア市庁舎前、ファジャが飾られる中旬からは町のいたるところで爆竹が鳴らされます。
こちらの写真はかなり大きい激しめの爆竹ですが、通常のものも日本の花火とは違いキレイな色付きの火薬はなく、とにかく大きな音と煙が特徴的。
大人も子供も関係なく、道に出ては爆竹を投げまくっているので最初はびっくりしますがだんだんと楽しめるようになってきますよ!
大きな音に弱い方や心配な方は耳栓を持って行ったり、町中のホテルの部屋やベランダから見たりするなどする人も多いです。
火祭りの楽しみ方は爆竹や人形だけではありません。夜になると町はライトアップされ、日中とはまた違った一面を見せます。
大胆なファジャと比べて、無数のライトで繊細に彩られるイルミネーションはまさに圧巻。誰もが足を止めその美しさに目を奪われます。
こちらは1つだけでなくたくさんあるので、町を歩きながら様々なイルミネーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
残念ながらこのような人が多い場所はスリにとっては絶好のチャンス。楽しいお祭りが盗難で台無しにならないようくれぐれも十分にお気をつけ下さい。
カテドラルの裏には、毎年巨大なマリア様の人形。この人形はほかのファジャと違い、スペインの国花であるカーネーションで作られています。
白、赤、ピンクの華で飾られた「ドレス」はスペイン全土の国民による献花でできているものです。
お祭りの最終日にはこのマリア様は台座に乗せられ町中をパレードします。
この時にも爆竹や花火、さらにはマーチングバンドや伝統衣装を着た人々によるダンスなどとっても賑やかな雰囲気。
このパレードは全国で生放送され、火祭りがいかに皆に大事にされ愛されているかを物語っています。
お祭りの最終日は毎年3月19日。ファジャたちはすべて燃やされてしまいます。
その年のミス・バレンシアの手よって市庁舎前に飾られるメインのファジャが点火され、その後それぞれの団体のものが燃やされます。
小さいファジャは焚き火のような大きさですが、大きなものは建物の4階ほどのものもあるので、初めて見る人は火事!?と驚いてしまいます。
このように、日本では考えられないほど大迫力の火祭り。年に一度の一大イベントなので全国、全世界から観光客が訪れます。
そのため、ホテルがすぐに予約で埋まってしまうとのことなので行かれる方は早めの予約をおすすめします。
またバルセロナなどから早朝に出発する日帰りでいくツアーもあるので、体力に自信のある方は是非参加してみてください!
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