写真:よしおか
地図を見る「輪島塗」は全国で唯一、重要無形文化財に指定される日本を代表する高級漆器。中世期後半にはすでに初期の輪島塗が生まれていたとされており、輪島には深い漆文化が根付いています。そんな「漆の里」とされる輪島塗の産地・輪島市に1991(平成3)年、石川県輪島漆芸美術館が開館しました。「世界に誇る優れた漆の文化を発信する拠点」として建てられた美術館は、地元の方々をはじめ、観光客の方にも人気の施設です。
漆芸美術館は2階建てで、外観は正倉院の校倉造をイメージした特徴的なデザインが印象的。1階はエントランスホールやラウンジなどで、2階が漆芸品などの展示室になっています。入場は有料ですが、無料開放の時期もあるので、詳細は漆芸美術館ホームページでご確認ください。
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地図を見る館内に入ると、広々とした吹き抜けのエントランスホールが目前に広がります。1階のホールには輪島市名誉市民である故・五嶋耕太郎氏が寄贈した輪島塗のグランドピアノやお土産に最適なショップコーナーなどがあります。美しい沈金が施された輪島塗のグランドピアノはなかなか見られるものではないので、お越しになる際は是非ご覧ください。また、そのピアノを使用したコンサートも定期的に行われていますので、漆芸美術館ホームページでご確認ください。
漆芸専門の美術館ならではの雰囲気の中で行われるイベントは、年に数回開催されており、漆の豊かな表現力や漆芸の可能性を積極的に紹介しています♪
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地図を見る漆芸美術館の2階には展示室が4室あり、全室で常時漆芸品が展示されています。展示室では歴史ある輪島塗の紹介だけではなく、重要無形文化財保持者(人間国宝)、日本芸術院会員をはじめ、古今の漆芸家珠玉の名品を数多く展示されています。(時期によって展示品は異なります。)
輪島塗をはじめ、漆芸品のことや技法をまったく知らない方でもご安心を!塗りの工程や、蒔絵、沈金、螺鈿、拭き漆といった漆器特有の技法をわかりやすくパネルやビデオで紹介されています。人間業ではなし得ない気の遠くなる作業を見ていると、職人さんには頭が上がりません。その他、実際に漆がとれるウルシの木や、作業で使用される道具が展示されていたりと、漆器展示以外に、漆の文化を知れる要素がたくさん詰め込まれているんです。また、展示室以外に漆工芸に関する和洋図書や、美術、歴史、文化など多岐な分野にわたる約5000冊を収蔵した図書もあり、閲覧可能です。
「世界で唯一の漆芸専門の美術館」で輪島塗の漆器ができるまでの歴史や工程などを知ることにより、改めてその「価値」や「魅力」を再確認することでしょう♪
写真:よしおか
地図を見る漆芸美術館では冬の期間、隣接する「漆の里広場」にて「かがやきナイトミュージアム」と題した期間限定のLEDイルミネーションが行われます。白米千枚田で行われるイルミネーションイベント「あぜのきらめき」と同じLEDを使用しており、夕暮れ時に太陽光発電によるLEDが自動点灯し、日没から約4時間照らし続ける仕組みとなっています。約14,000個のLEDが来場者に「夜の美術館」を楽しませてくれます♪
美術館自体は17時で閉館しますが、この広場は閉館後も入ることができるため、漆芸品の奥深さを知ったあとはイルミネーションで癒されるなんて素敵ですよね♪密度なLEDによって照らし出された美術館は幻想的で、カップルや家族づれが多くにぎわいをみせるため、見逃せません。白米千枚田の「あぜのきらめき」とあわせてお楽しみください!
写真:よしおか
地図を見る漆芸美術館から世界中に漆の良さを広めているのが、漆芸美術館の公式キャラクター『わんじま』。「ふなっしー」や「くまもん」など昨今ご当地キャラクターとして注目を集めている「ゆるキャラ」ですが、漆芸美術館では『わんじま』がSNS(twitter、facebookなど)により情報発信を手伝っています。ゆるキャラのイベントに積極的に参加していることもあり、全国に多くの「キャラ友」がいるんだそうです♪輪島塗や漆というと、どうしても格式が高いイメージがありますが、わんじまのような癒されるキャラクターが情報発信していると愛嬌があって親しみがもちやすいですよね。是非インターネットで「わんじま」を検索してみてください。
もちろん館内にて、わんじまを用いたキャラクターグッズを多数販売しています。Tシャツや漆のおはし、エコバッグなど幅広く取り扱っていますので、お土産に最適です♪
漆芸美術館では、無料駐車場を完備しているため、時間を気にせずゆっくりと館内を回っていただけます。
今では普段の生活から漆器と過ごすことは少なくなりましたが、より多くの方々が漆芸美術館へ足を運び、漆芸品への理解を深め、新たな出会いと触れ合いを多く体験していただければと思います。能登半島へお越しの際は、漆文化が根付く輪島市で本場の漆のアート空間をお楽しみください♪
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(2024/10/5更新)
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