世界が注目の田んぼアート!青森の田舎館から世界へ発信!

世界が注目の田んぼアート!青森の田舎館から世界へ発信!

更新日:2015/06/27 19:16

皆さんは「田んぼアート」という言葉、聞いたことがありますか?その名の通り、田んぼに様々な稲を植えて、穂が実ると・・・こんな素敵なアートになっているんですよ!

青森県の田舎館村という、のどかで田んぼばかりが広がる小さな村で始まった田んぼアート。年々来場者数を伸ばし、絵柄も複雑になり、今や世界が注目している「田んぼアート」へと成長!お隣の弘前のねぷた祭りと併せて、是非東北へ行く計画を立てませんか?

田んぼアートの始まりは?最初は稲文字だった?!

田んぼアートの始まりは?最初は稲文字だった?!
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青森県、田舎館村(いなかだてむら)は、青森県の中央部、津軽平野に位置する、人口8500人前後ののどかな村です。

お隣の弘前には、言わずと知れた桜の有名な「弘前城」があり、夏になれば日本中、世界中から「ねぷた祭り」を一目見ようと沢山の観光客が訪れます。

田舎館村は、昔から稲作が大変盛んな地域でしたが、1981(昭和56年〉に弥生時代中期(約2100年前)の水田跡が発見され、垂柳遺跡(たれやなぎいせき)として有名になりました。  

ここで見つかった古代米。変わった色の古代米を使って、「村おこしをしよう!」と平成5年に「岩木山」を図柄に「稲文化のむらいなかだて」の文字を描いたのがきっかけとなり、今では青森県一小さな村に20万人以上人が訪れるようになりました。

第1回の田植えツアーが開催された当時は、村内外から約100人が参加し、みんなで稲を植え、文字の描き方も試行錯誤しながら、手探りで始めたとのこと。まだまだ「アート」とは呼ばれず、この当時は「稲文字」と呼ばれていたそうですよ!

写真は2014年の第二会場の作品。誰もが知ってる人気者、「サザエさん」です!

今では10種類の古代米を使い分け!年々複雑になる絵柄

今では10種類の古代米を使い分け!年々複雑になる絵柄
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こちらは2014年のもう一つの作品「富士山と羽衣伝説」。世界遺産に登録された富士山と、流れるような羽衣の躍動感のある動きは、とても田んぼに植えられた稲が表現してるとは思えませんね!

今でこそ庁舎の展望台から眺めることができますが、始まった当時は展望台などなかったため、役場職員が田んぼの中に木で遊歩道を設置し、足場を組み「やぐら」を作って眺める場所を確保していました。

一から何もかも手探りで始まった村おこしは、稲を植えるのも手作業。
2003年(平成15年)の『モナリザ』からは田んぼアートと言われるようになり、現在は青森県の奨励品種のつがるロマンや古代米紫稲・黄稲、新品種の祝い茜など様々な色を使い年々絵柄も複雑に!2012年からは第二会場もでき、一度に複数の田んぼアートを描けるようになりました!

測量と遠近法の導入により、芸術性も飛躍的に高まり、今では世界から注目を集め、海外のメディアも取材に訪れるというから驚きです!

植えて、見て、楽しんで。収穫して、今度は食べて楽しむ!

植えて、見て、楽しんで。収穫して、今度は食べて楽しむ!
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見るたびに稲が成長しているので、少しずつ見え方が変わっていることと、天候によっても見え方も変わるので、リピーターが多いのもこの田んぼアートの特徴です。

7月後半頃には、稲は青々と大きく育ち、コントラストもよりはっきり!田んぼアートが見頃を迎えるのが、7月下旬〜8月中旬頃。私のオススメは、やはり弘前のねぷた祭りと同じ時期に予約をし、ねぷたも田んぼアートも同時に楽しむこと!
弘前のねぷた祭りが例年8月1日から7日にかけてですので、丁度田んぼアートも見頃を迎えていてベストタイミングなのです!
ただ見頃の時期は大変混み合い、整理券が配られることもあるのでなるべく朝早く、9:00の開館と同時に入るのがオススメです!

さて、本当に素晴らしいのが、田んぼアートは見るだけで終わらないということ!

夏が終わり、稲が黄金色に色付く頃には・・・稲刈り体験ツアーを開催し、子供から大人までみんなで稲刈りをし、収穫の喜びを分かち合います。そして、刈ったお米は全種類ではないですが、今度は食べて楽しみます!コンビニに行けば何でも手に入る時代ですが、お米を一から育てるという体験を、子供の頃から経験できたらなんと素晴らしいでしょう!

田んぼアートの見頃の時期だけでなく、この稲刈りツアーに参加するためにも、全国から人が集まるんですよ!黄金色の見頃が過ぎた田んぼアートも、それはそれで見ごたえがあるとか。
まさに、「生きているアート」ですね!

展望台に上がると見たこともない景色が広がる!2015年はスターウォーズと風と共に去りぬ!

展望台に上がると見たこともない景色が広がる!2015年はスターウォーズと風と共に去りぬ!
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展望台に登って、田んぼを見下ろした時に誰もがあげる感嘆の声!
下から田んぼを眺めるだけでは、一体何の絵なのかさっぱり分からず
何分も並んで心待ちにし、いざ展望台に広がると・・・・!

眼下に広がる田んぼをキャンバスに見立てた大きくて力強いアートに、思わず感心や感動、驚きの声があがります。

待っている間に今までの田んぼアートの歴史や、この田舎館の取り組みに共感し、今では日本中の様々な地域で田んぼアートが始められたことなどを知ることができ、青森一小さな村から始まった取り組みが、日本へ世界へと広がっていくのを年々実感でき、感動すら覚えます。

何回来ても、毎回良い意味で期待を裏切られる田んぼアート。
2015年の作品は、スターウォーズと風と共に去りぬ!6/1から10/12まで絶讃公開中!

今では世界を巻き込むまでに成長した田んぼアートを、是非体験してみて!

一から村人の手によって、何もかも手探りな状態で始まった田んぼアート。

始まった当時は、誰もがこんなに大きなイベントに成長し、こんなに沢山のお客様がこの村に訪れるとは思ってもみなかったでしょう。

村役場の人や、村の人の心温まるおもてなしも楽しみの一つ。
一辺倒な対応ではなく、一生懸命な様子がとても微笑ましいのです。

毎年ねぷた祭りの時期は何ヶ月も前から予約しないとホテルは空きがないので、ねぷたと田んぼアートの見頃の8月1日から7日は例年完売必至!

是非前もって予定を立て、早めのホテルの予約をオススメします。
子供から大人まで楽しめる田んぼアート。
ご家族で出かけてみてはいかがですか?!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/16−2014/08/17 訪問

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