世界遺産「石見銀山」を効率よくお得に散策しよう!

世界遺産「石見銀山」を効率よくお得に散策しよう!

更新日:2014/11/11 14:15

ふるかわ かずみのプロフィール写真 ふるかわ かずみ 神社・パワスパ(温泉)巡りスト
2007年にユネスコの世界遺産に登録された、島根県大田市の「石見銀山遺跡」。銀鉱山跡、町並み、街道、港、港町、城跡など14の資産で構成された幅広い一帯となります。初めてだと、どこからどうやってまわったらいいのか迷ってしまいます。今回はそんな石見銀山遺跡の中でも、銀鉱山跡や町並みのエリアに絞って主な見どころ、そして効率よいコースなどを、お得な情報も交えご紹介したいと思います。

石見銀山公園を拠点にコース、移動手段を決めよう!

石見銀山公園を拠点にコース、移動手段を決めよう!

写真:ふるかわ かずみ

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街の中心地にある石見銀山公園。スタートはここからがオススメ。というのも、観光案内所があり、散策マップなどの情報を事前に手にいれることができます。また、ここを中心に右手には大森の町並みが続く「町並みコース」、左手には石見銀山の坑道が見られる龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)をゴールとする「銀山コース」と、ちょうど分岐点になります。この2つのコースをどちらも観光するとなると、ゆっくり散策すれば、ゆうに3時間は超えます。

そこで、時間がない方は石見銀山公園近くの大森バス亭そばで借りられる、レンタル自転車でまわるのがおすすめ。通常の自転車は500円(3時間)。電動自転車は700円(2時間)でレンタル可能。あまり時間がとれない・・という人には時短で便利です。

散策であまり時間ない人も、ここでどちらかのコースを選ぶのもOK。せっかくだからゆっくりどちらも見たい!という人には、まずは銀山コースから。今回はどちらもめぐる、銀山&町並みコースを紹介します。

まずは片道約2.3キロの銀山コースへ

まずは片道約2.3キロの銀山コースへ

写真:ふるかわ かずみ

さあ、では銀山コースに向かいましょう。その距離、約2.3キロの道のりになります。しかも途中ゆるやかな上り坂もあったりと、それなりの歩きやすい靴や服装で臨むのがベター。時間にすると、ゆっくり歩いて約40〜45分くらい。そして銀山コースのゴールとなる龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)までには2つのルートがあります。メインの本道と、川を挟んで遊歩道からなる2つの道から行けます。

本道沿いには寺社仏閣や銀細工のお店、カフェなどがあり、また途中には休憩所などもあります。お手洗いもあるので安心。写真は本道沿いにある下河原吹屋跡で、秋には色づいた紅葉がお出迎え。
遊歩道は木陰に覆われ森林浴を楽しみながら行けるので、日差しの強い日中や、夏場は涼しくておススメ。そしてこちらの遊歩道コースでは、明治29年に廃止された清水谷製錬所跡も見ることもできます。

※注)遊歩道は2015年1月末まで一部通行止め(要確認)。

「龍源寺間歩」で人力の凄さを実感!

「龍源寺間歩」で人力の凄さを実感!

写真:ふるかわ かずみ

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銀山地区の散策コースのゴールともいえる「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」まで来たら、入場料を払う際にちょっと待った!もしイオンのWAONカードをお持ちなら通常410円のところ300円で入れます。(WAONの電子カードでの支払いに限ります)。ちなみにこのWAONでの支払いをすることにより、イオンから石見銀山遺跡の保全活動に寄付されるということで、世界遺産の保全活動の貢献にもつながってるようです。

さて、散策途中にもたくさんの「◎◎間歩」という文字の看板を見かけますが、この「間歩」とは「まぶ」と読み、「坑道」という意味の昔の山言葉だそう。入口の木の枠は「四つ留」といい丸太の木を組んで土石が落ちるのを防ぐのが目的で、中に入ると岩石を手作業で切り崩した作業の痕跡を間近で実感できます。ここを人が掘ったのかと改めてその根気と人力の凄さに驚かされます。

◆参考◆
◎五百羅漢(羅漢寺) 通常大人500円 WAON400円
◎旧河島家(武家屋敷)通常大人200円 WAON150円
◎熊谷家住宅 通常大人500円 WAON400円
◎石見銀山資料館(大森代官所跡)通常大人500円 WAON400円
◎石見銀山世界遺産センター 通常大人300円 WAON250円 
 など

町並み地区には武家屋敷から味のあるカフェまで。

町並み地区には武家屋敷から味のあるカフェまで。

写真:ふるかわ かずみ

さあ、いよいよ帰りは来た道を戻り、今度は町並み地区を目指します。
スタートした石見銀山公園を右手に通りすぎると、町並み地区に入っていきます。この町並みには武家屋敷や重要文化財の資産にもなっている商家の屋敷など、当時の生活の様子が垣間見れたり、また古民家を改築した味わいのあるカフェや手作りのアクセサリーやさんなど、個性豊かなお店がお目見えします。

ちょっと小腹がすいたら、重富製パン石見銀山店で手作りパンはいかが?米粉で作られた生地がもちもちの「カレーパン」や、石見銀山の焼印が刻まれた人気ナンバー1のあんこたっぷりの「平焼き銀山あんパン」など、出来たてにあえたらラッキー!ただし早い時間に行かないと売り切れる可能性大!

そのほか、日持ちはあまりしませんが、お土産には中田商店のごま豆腐(350グラム500円)も人気。わさび醤油とよくあいます。

【重富製パン石見銀山店】
島根県大田市大森町ハ91-4
10:00〜16:00(売り切れ終了)
金土日のみ営業
0854-89-0338

【中田商店】
島根県大田市大森町イ590
7:00〜19:00  不定休
0854-89-0618

最後のゴールは大森代官所跡のバス停。

最後のゴールは大森代官所跡のバス停。

写真:ふるかわ かずみ

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車で来られる方は、石見銀山公園前の駐車場に止めれたらラッキー。それが難しかったら、少し離れた場所にある世界遺産センターの駐車場に停めましょう!そこから石見銀山までの往復バスが週末には、15分おきくらいに出ています(平日は約30分おき。また12〜2月は変更ありなので要確認)。世界遺産センターから行きは「大森バス亭」で降り、帰りはこの「大森代官所跡バス亭」から乗れば、おおよそ石見銀山をひととおり見られます。


バス運賃:
世界遺産センター⇔大森バス停(片道大人)200円
世界遺産センター⇔大森代官所跡バス停(片道大人)240円

楽しみ方はさまざまな石見銀山遺跡。

おすすめコースの紹介、いかがでしたか?
今回は幅広いエリアのほんの一部のみの紹介でしたが、実際には見どころはたくさんあります。一度ではなかなか石見銀山の魅力を実感するのは難しいかもしれません。もっとゆっくり、そして詳しく石見銀山のことを知りたい!という方は石見銀山公園の観光案内所でガイドがついて詳しく案内してくれたり、音声ガイドの端末機のレンタル(いずれも有料)などのサービスもありますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/03 訪問

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