お店に入ると温かみのある色合いに包まれる「雲道咖啡」という名前のお店。台中市にあるこの「雲道咖啡」の店内は、リサイクル素材を使った飾りや木のイメージであふれています。どうして木なのか、といえば実はメニューのコーヒーは全て台湾の木の下で育てられたものだからです。
台湾の木の下でコーヒー栽培を始めた頼さん(現在は息子さんがお店のオーナー)は、もともと木を運搬する仕事をしていたそうです。その中で、稼いだお金を自然に返そうと思い、一人で木を植えることを始めたというストーリーがあります。
はだかになった山に木を一本一本植えて、森林を取り戻そうという壮大な夢は、最初はもちろん周りの人に理解されませんでしたが、それを一人で実現し続けました。木を植え、その下でコーヒーを育て、コーヒーを売る――これを繰り返し、利益のたった5パーセントを糧とし、残りは全て木を植えることに使ったという頼さんの信念は、現在もこのお店を経営する息子さんに引き継がれています。以前はお店を持たず、インターネットでコーヒー豆を販売するだけでしたが、頼さんの信念に共感する人たちが増え、お店ができて2014年で3周年を迎えます。
「雲道咖啡」でしか味わうことのできない様々な木の下で育てられたコーヒー。その味は、木を植えた土地の地質の変化よって、味に違いがでるという奥深いものです。写真はお店で一番人気の「牛樟咖啡(アツバクスノキコーヒー)」。アツバクスノキの木の下で育てられたコーヒーは、抵抗できない甘い香りと幾層にも重なる深い味わいに満ちているだけではなく、後味もすっきりとしています。
一杯160元(約480円)とお安くはありませんが、このスペシャルな味を味わうことができて、そして緑のサイクル、森林の夢にお金が使われると思ったら何度でも足を運びたくなるはずです。
そして、お菓子もその他のメニューも全てお店で手作りしています。写真の「森の手作1号餅乾」(クッキー)は、本物のシナモンの食感があり、甘すぎず、コーヒーと一緒にいただくのにぴったりです。お腹がすいている時にはスパゲッティやご飯類もありますので、昼間だけではなく夜訪れてみるのもオススメです。
いすやテーブル、メニューやカップに至るまで木が使われています。お店で触わる物には木のぬくもりが感じられ、味わう物には森林の味が感じられるというところが特徴です。照明も強い光ではなく柔らかなオレンジ色なので、ゆったりとした一時を楽しむことができます。
お店では、コーヒー豆はもちろん購入できますが、クッキーなどのお菓子も販売されているので、ここでお土産も購入できますよ。一番のおすすめは、写真の無添加のリップクリーム(コーヒー味、ひのき味など)です。
コーヒー以外にも普通の喫茶店にはないようなお茶やジュースなどもあるので、コーヒーが飲めない方にもおすすめします。
お店は台中市内にありますが、小さな道沿いにあるため、あまり目立たず、混雑することもないので、本を片手に読書をしながらコーヒーを味わうのにもぴったり。コーヒー好きな方はぜひ台湾に足を運び、ここでしか飲むことのできない「雲道咖啡」のコーヒーを味わってみてください!
住所 台中市西屯区大墩十九街101号
電話 04-2320-5101
営業時間 9:00〜21:00
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