写真:藤田 聡
地図を見る蔦温泉・蔦温泉旅館は、秘湯の風情を色濃く残した宿ですが、2015年に本館がリニューアルされ、快適に泊まれる上に耐震性も完璧になりました。一方、吉田拓郎の名曲「旅の宿」の舞台として知られた別館は、耐震補強が無理と判断され廃止され、本館の山側客室から面影を偲ぶばかりとなりました。
本館リニューアルにより、新館に相当する西館と料金が殆ど変わらなくなったので、普通に泊まるなら西館がおすすめ。本館は「素朴な秘湯風情に存分に浸りたい!」という方におすすめです。
写真:藤田 聡
地図を見る蔦温泉・蔦温泉旅館の本館は、いかにも年季が入った秘湯風情満点で、そこが秘湯好きにはたまらない魅力です。玄関も本館にあり、風呂へ行く時も本館を通ります。現代的な西館に泊まっても、蔦温泉のノスタルジックな秘湯風情は十分に味わえるので、心配ありません。
西館には二階と三階に客室がありますが、三階は「趣(おもむき)」和室と称して、一層ゴージャスな内装になりました。写真は二階の通常和室です。夕食は部屋食ですが、朝食は西館一階のレストランで食べます。
写真:藤田 聡
地図を見る蔦温泉・蔦温泉旅館は日本でも数える程しか無い、湯船の底から源泉が泡とともに湧く、貴重な足元湧出温泉が4つも揃っている宿です。内2つは男女別の泉響の湯なので、男性も女性も入れるのは、有料の貸切風呂も含めて3箇所。貸切風呂は夫婦やカップル水入らずで、混浴の温泉を思う存分楽しめます。
貸切風呂は久安の湯に隣接してあり、フロントで鍵を借りて入ります。宿泊者専用で一時間3,240円ですが、足元湧出温泉の貸切風呂は日本唯一だと考えれば、決して高くありません。貸切風呂は22時までで翌朝はやっていないので、チェックイン後直ぐに申し込み、明るい内に利用するのがおすすめです。
次にお勧めなのが、写真の泉響の湯。内湯で天井が高く壁も大きいのに、全く窓が無い不思議な造りですが、温泉の湯と向き合う上では、全く雑念が入り込む余地が無く理想的とも言えます。風格のある久安の湯は人気が高い温泉ですが、一箇所しか無いので女性が21時から翌8時まで、男性は10時から20時までの男女交代制です。
蔦温泉旅館は口コミやブログでも好評ですが、特に風呂に関しては満点に近い高評価。それも納得の温泉浴場群です!
写真:藤田 聡
地図を見る蔦温泉・蔦温泉旅館は料理も好評な宿で、連泊すると同じ料理にならないように、料理内容が変更され、一層豪華になると評判です。
写真は西館の一泊目の料理の一部ですが、既に十分な内容であるのが理解頂けると思います。しかも、何を食べても美味しいので、食事が楽しみな宿です。
ちなみに、お盆の複雑な模様は津軽塗りです。漆の塗り、研ぎ、磨きを50回弱も繰り返す事から、俗に「馬鹿塗」と呼ばれる程の膨大な手間と時間を惜しみなく注ぎ込んで造られる逸品で、この宿では至る所で見かけます。
写真:藤田 聡
地図を見る蔦温泉旅館に泊まったら、蔦沼の絶景は必見です。特に紅葉の蔦沼は、蔦温泉旅館を代表する絶景。旅館に向かって右手のビジターセンター前の遊歩道を歩いて行けば、平坦な道を五分程度で到着します。詳細な場所は、写真をクリックすれば地図が表示されます。
紅葉時期の早朝には、朝焼けに照らされ周囲の山が真っ赤に染まる事で知られ、沼にも同じ景色が鏡のように映って絶景が二倍となり、猛烈な美しさ。旅先の貴重な瞬間を集めたJTBの「感動の瞬間(とき)」にも選定。紅葉と晴天の朝焼けが揃い、無風で水面が鏡のようになった上に、水面に落ち葉が散らかっていない事という、何重もの条件が整った時だけ見られる貴重な光景に感動もひとしおです!
蔦温泉・蔦温泉旅館の周辺には蔦沼以外にも、酸ヶ湯温泉と系列の八甲田ホテルや、青荷温泉、中野もみじ山など、名湯と紅葉の名所が沢山あるので周遊して楽しむのがおすすめです。これらの観光地の詳細については、別の記事で紹介していますので、是非ご覧下さい。(記事の最後にリンクあり)
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(2024/10/15更新)
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