ウィーンの夜のお楽しみ♪クアサロンでワルツコンサートの夕べ

ウィーンの夜のお楽しみ♪クアサロンでワルツコンサートの夕べ

更新日:2018/07/31 15:09

橘 凛のプロフィール写真 橘 凛 ライター、エッセイスト
国立オペラ座や学友協会ホールなど、世界に名だたるコンサートホールが街じゅうに林立する、音楽の都・ウィーン。が、訪れる時期や日時によっては、オフシーズンだったりイベントがなかったりすることも・・・そんなときでも大丈夫!ほぼ毎晩ウィーンコンサートを開いているホールがあります!それがウィーン中心部に輝く黄色の館「クアサロン」。
今回は、誰でも絶対楽しめる!クアサロンのコンサートについてお届けします♪

ゴージャスなサロンコンサートの夕べ

ゴージャスなサロンコンサートの夕べ

写真:橘 凛

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クアサロン(Kursalon)は、ウィーン市中心地にあるゴージャスなコンサートサロン。黄色い外観が目立つ大きな美しい建物です。ここは、Sound of Viennaという会社が運営し、サロン室内楽団アルト・ウィーンが演奏するコンサートが評判で、コンサートは毎晩のように夜8時15分から開かれています。

サロン内は、写真のようにシャンデリアが輝き、内装もイエローとホワイトでまとめられているとても優雅な空間です。700人まで収容できるというシュトラウスホールを見下ろすと、音楽の都に来たことをしみじみ実感できるはず。クアサロンは、ウェディングパーティーやアートギャラリーとしても利用されるウィーン市民の芸術会館です。

クアサロンのコンサートには、ドレスコードのようなものはありませんので、気軽な格好で出かけることができます。サロンに到着したら、コートと荷物をクロークに預け、コンサート前の雰囲気を楽しみましょう。

コンサートの楽しいプログラム

コンサートの楽しいプログラム

写真:橘 凛

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コンサートのプログラムには、オーストリアを代表する作曲家・シュトラウス親子とモーツァルトの「美しく青きドナウ」や「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など、どんな方にも聞き覚えのあるナンバーが多く並びます。室内楽あり、オペラあり、プロダンサーによるバレエありと、ウィーン文化のエッセンスをぎゅっと閉じ込めたような内容は、観る者を飽きさせる時間もありません。

クラシック音楽の中では軽音楽とも称されるシュトラウスのワルツがメインですから、このコンサートでも、堅苦しさは全くなく、終始カジュアルで和やかな雰囲気で進められます。コンサートマスターは英語でも説明してくれますし、演奏者もとても茶目っ気たっぷりなので、観客席からも笑い声が多く漏れています。シュトラウスのポルカは、ユーモラスな打楽器が使われることが多いので、それも必見!クラシック初心者には特におすすめです。

休憩時間にはバルコニーが開放され、そこで寛ぐことができます。ウィーンの夜風に当たりながらシャンパンを味わうと、非日常空間にいる喜びを深く実感できるでしょう。

コンサートのラストは、シュトラウス1世の名曲「ラデッキーマーチ」でシメ!一緒に手拍子を叩いて、オーケストラと一体になれる瞬間です。

クアサロンの華やかな歴史

クアサロンの華やかな歴史

写真:橘 凛

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クアサロンは、1865年から67年にかけてヨハン・ガールバーによって建築された、歴史あるサロンです。当時流行していたイタリアン・ルネッサンススタイルを取り入れた瀟洒な建物で、ウィーンで最も美しいコンサートホールのひとつといわれています。
当初は療養所として建設されたのですが、1868年にヨハン・シュトラウスによるコンサートが開催されてからは、市民のコンサートサロンとしての地位を確立。以来、数々の音楽・社交の舞台としての役割を果たしてきた、ウィーンならではの華やかな空間です。

サロン内にはレストランも併設されていて、コンサートの前後にディナーをセットにすることもできます。予約の際に確認してみましょう。予約は、旅行会社を通して、または空席があれば当日予約も可能。ウィーンに到着して、その晩に空き時間があれば、ぜひホテルのフロントにクアサロンコンサートのことを聞いてみましょう。また、席はVIP席・A席・B席・C席の4タイプに分かれています。VIP席の料金には、休憩中のシャンパンサービスと、ウィンナワルツのCDそしてプログラム冊子が入っています。

あの有名なシュトラウス像も一緒に

あの有名なシュトラウス像も一緒に

写真:橘 凛

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シュタットパークという市民公園内にあるクアサロン。公園には、あの有名な黄金に輝くシュトラウス像があります。こちらの像は「ワルツ王」と名高いシュトラウス2世です。ヴァイオリンを弾く像の姿そのままに、シュトラウスはここでヴァイオリニストとしても大活躍しました。コンサートの前後に、記念写真を撮りに行きましょう。

クアサロンとシュタットパークは、ウィーン地下鉄U4線シュタットパーク駅(Stadpark駅)からすぐでアクセス良好。コンサート終了後は、たくさんの観客が一斉に帰っていくので、夜間でも危ないことはありません。もちろん、タクシーを呼ぶこともできます。

クアサロンでは、2014年12月24日から30日まではクリスマスコンサート、そして大晦日はニューイヤーズイブガラパーティ、そして2015年のバレンタインデーの夜はヨハン・シュトラウス舞踏会と、それぞれ特別コンサートが開かれる予定です。ホリデーシーズンにウィーンにいる際は、スペシャルな夜を過ごすのもいいですね♪

ウィーン旅行のチョイスのひとつとしてどうぞ!

クラシックの代表であるウィーンフィルハーモニー管弦楽団から、カジュアルなホイリゲ酒場でのショーまで、毎日毎晩、どこからか音楽が聴こえてくるウィーン。

ウィーン滞在中は、どのコンサートに行くか楽しい悩みがありますが、クアサロンでの一夜は、きっと満足できるものとなることでしょう。
忙しい人にも、ぜひおすすめしたいコンサートです♪

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/30−2014/08/31 訪問

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