スペインで一番高い火山、カナリア諸島テネリフェのテイデを見に行こう

スペインで一番高い火山、カナリア諸島テネリフェのテイデを見に行こう

更新日:2014/11/14 14:25

スペインの首都マドリッドから、ひたすら南西へ空路約2時間でカナリア諸島が見えてきます。

カナリア諸島のテネリフェは諸島の中で一番大きい島です。年間を通して気候が温暖で、ヨーロッパからの年間の訪問客は3百万人を超えるほどです。

海や山の自然が楽しめる他に、子供も家族も楽しめるテーマパークが沢山あります。レンタカーがもし無くても、テネリフェはバス網がよく出来ているので、動きやすいです。

カナリア諸島のテネリフェはどこにあるの?

カナリア諸島のテネリフェはどこにあるの?
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大西洋にあり、地形学的にはアフリカに属し、モロッコから西に250kmの距離にあります。スペイン本島からは1300kmも南西にありますが、1483年から正式にスペインの一部となりました。

カナリア諸島というのはそもそも火山で出来た島の集まりですが、それぞれの島の特色が異なります。

グランカナリアやテネリフェは緑が多い島として名をはせています。勿論降水量も他の島に比べて多い訳です。それに比べてフエルテベンテュラやイエロは典型的な火山に砂漠の景色を持っています。

カナリア諸島はすぐ隣のアフリカの砂漠気候に影響されて、乾燥して空気はカラッとしており、昼間は35度まで上がることがあっても早朝と夜は10度以下まで下がることもあります。それゆえ、カナリア諸島に旅行なされる際には、バカンス必需品の服だけでなく厚めのセーターや上着、雨具などをスーツケースに入れておくことを是非お勧めします。テネリフェは買い物天国でもありますので現地で何でも手に入りますが、ある程度家から持って行けば、着いてすぐ風邪をひくという悲しい状況を避けることが出来ます。

ユネスコの世界遺産テイデ国立公園

ユネスコの世界遺産テイデ国立公園
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テネリフェでは、人々が海と山、太陽、水と土等自然の神々と共存していると言っても過言ではないかと思います。その中心的存在にあたるテイデはヨーロッパで最も訪問客の多い国立公園です。

2007年にユネスコの世界遺産に登録されて以来、スペインではバルセロナの聖家族教会やグラナダのアルハンブラ宮殿同様、12の国宝に数えられています。

テイデは火山の種類では成層火山にあたり、地質時代の区分では完新世という最も若い火山として定義されています。

1492年に、コロンブスがカナリア諸島を探検していた際にテイデから煙が見えたと記録に残しています。噴火の初期でした。最後の噴火は1909年。それ以来、テイデはスペインで一番高い火山として静かに大地を見つめています。

テイデに行かれる際には、温度差を忘れないでください。海岸では30度で、1-2時間程かけてテイデのふもとに着いたら10度、頂上まで上がったら3度という程の温度差があり得ます。汗をかいて風邪をひいたり、酸素が少なくなりますので気分が悪くなったりすることがあります。しっかりとした上着や靴、そして水分補給の水は必ず持って行ってください。

テレフェリコ社が運営するロープウェーで1000M登ろう

テレフェリコ社が運営するロープウェーで1000M登ろう
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ロープウェイで高度2350mから3500mまで10分弱で上がります。ここから3700mの頂上ピコデテイデまで徒歩で登れる訳ですが誰でも登っていい訳ではなく、事前にテイデのホームページで予約し許可を得なければいけません。頂上に登っていいのは一日200人までしか許可されていません。

テネリフェへの旅行を計画する際には、是非テイデ登山も同時に計画してください。予定している日の2か月ほど前には予約されることをお勧めします。また、山の天気ですので変わりやすいです。風が強いとロープウェイは運行休止になりますのでご注意ください。

万が一運悪くロープウェイに乗れなかった場合でも、一度予約して払った額は返ってはきません。乗車券は一年間有効ですので日を改めて挑戦しましょう。

このように、富士山同様世界遺産であるテイデは、訪問者の数を制限することによって保護されているのです。

テイデのふもとのパラドールに泊まる

テイデのふもとのパラドールに泊まる
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時間に余裕のある方は、テイデのふもとに幾つか宿泊施設がありますので、一泊なり休息してテイデに挑戦されてもいいかもしれません。代表的なのはパラドールです。

パラドールとは、スペインで展開するホテルチェーンの名前です。特徴は、歴史的な建造物や建造様式を持った高級ホテルであることです。テネリフェだけでなく、スペインに旅行なされる際には、一度はパラドールでの宿泊体験をお勧めいたします。とてもロマンチックで優雅な気分になります。古城のようなホテルは、大都市に多いモダンに設計された高級なホテルに泊まるのとはまた違う味わいがあります。

国立公園入り口の巨大樹を眺めながらひと休憩

国立公園入り口の巨大樹を眺めながらひと休憩
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この木の名前はピノゴルド、高さは45.12m、直径は3.16m、周りの太さは9.36mです。付近に立っている観光客の小ささで木の太さが想像つきますね。この木があるのは、ヴィラフロールというテイデに行くまでの途中の村です。海抜が1400mほどあります。

翻訳によると、この木は日本では屋久杉若しくはセコイア杉にあたりますが、姿が松にも似ております。いずれにしても巨大な針葉樹です。樹齢が1100年と言われています。

観光バスでテイデに向かわれるなら、多くのバスがここで休憩もしくは一時停止します。多くのヨーロッパ人は、30分も一時間も木の周りをうろうろしたり、見つめている人が沢山います。

日本では樹齢が2000年もある木には神が宿ると考えられていますが、テネリフェでも同様に尊ばれ、伐採や損傷から守るために国や自治体が協力しています。

とても幸せな気持ちにさせてくれたテイデとテネリフェ

テネリフェを訪れ、また是非来たいと言われる方はとても多いです。

太陽や海に会えるだけではなく、世界遺産であるテイデそしてその自然にパワーをもらえるような気がするからでしょう。

自然公園など貴重な自然の恵みを守っていくには各自がマナーと規則に従わなければいけません。ごみは持って帰る、吸殻は火事の元(公園内では禁煙です)などの点に気をつけて自然の宝を守って行きましょう。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/18−2014/10/25 訪問

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