こちらが福岡市の中心部にある「柳橋連合市場」の入り口。ここからグルメ探訪が始まります。そもそも、この「柳橋連合市場」は、大正7年頃、那珂川（なかがわ）にかかる柳橋のたもとで、鮮魚商数人が魚を売り出し「柳橋廉売市場」と名づけられたのが始まりとされるとても歴史の古い市場です。その後、様々な連合が募り、現在の「柳橋連合市場」と呼ばれるようになったのが戦後のことです。
近年の市場の売り上げの大半は福岡市内のホテルや料亭、飲食店の食材が占めており、取り扱う素材の新鮮さには絶大なる信用が。まさに名実ともに「博多の台所」。博多グルメを語るには欠かせない存在となっています。
こちらは市場内部。朝8時ごろからお店が開きはじめます。50軒ほどのお店がありますが、メインの通りにはこのように鮮魚店がずらり。新鮮な魚介類が並ぶ姿を見るとなんだか心が潤います。
他には青果店や豆腐店、九州、博多らしいさつま揚げ類を扱うお店など様々なお店が並び、中には美味しいコーヒーを楽しめるお洒落なカフェスタンドや、ベーカリー、博多土産を扱う店もあり、手軽な食べ歩きやお土産探しを楽しむことができます。多彩な食品が詰まったまさに「食の迷宮」です。
鮮魚店が立ち並ぶメイン通りで一際賑わうお店「高松の蒲鉾」はイカ天などの天ぷら類各種、おでんのネタ、蒲鉾、博多名物のおきうと、からしれんこんなどを扱うお店。朝早くから天ぷらを買い求めるお客さんが押し寄せます。「イカ天」「野菜天」、中には「ウインナー天」などの変わりさつま揚げまで、多種多様な天ぷら類は各自欲しい品をカゴに入れ、お勘定してもらうという手軽な買い物スタイル。天ぷら一個からも買うことができ、食べ歩きも楽しめます。
そして特筆すべきは、このお店の人気No.1メニューの「柳橋バーガー（税込250円）」。揚げたての魚ロッケ（ギョロッケ…魚のコロッケで、要はさつまあげです。）とかまぼこを甘いソースと野菜と一緒にバンズに挟んだバーガーです。注文が入るごとにさつま揚げを目の前で揚げて作ってくれるのでアツアツでジューシー。思わず「美味しい！」と声がでるお味です。値段も安く、食べ歩き、軽い食事にも最適。まさにここでしか食べることができない、博多の隠れた名物です。
＜高松の蒲鉾＞
柳橋連合市場内
092-761-0722
5:00～18:00
日祝休み
こちらは市場内で評判の食堂「柳橋食堂」です。鮮魚店が営むお店で、海鮮料理をお値打ちに楽しむことができる為、大変な人気店となっています。場所も鮮魚店の並ぶメイン通りにあり、すぐに見つけることができます。先ほど紹介した「高松の蒲鉾」のななめ前です。お店自体は朝から営業しており、鮮魚などの買い物はできますが、食事処の営業は11時ごろから。博多で安ウマランチをお探しの方にはぜひおすすめしたいお店です。
＜柳橋食堂＞
柳橋連合市場内
092-761-1811
営業 11:00～16:00
日祝休み
写真の海鮮丼（税込670円）は、大盛りのご飯に季節のお刺身がどっさりと載った看板メニュー。もちろん、人気No.1メニューです。この日のお魚はカンパチ、ブリ、イカ、サーモンなど。博多特有の甘めのお醤油で軽くヅケにしてあり、大盛りのごはんもどんどん減っていき、一気に完食してしまう美味しさです。お魚入りのお味噌汁がついてこのお値段はまさに安ウマ！大満足間違いなしです。
他にも博多名物のごまさば丼（税込1050円）やいくら丼（税込1050円）など、多彩な海鮮メニューがずらり。お寿司もあり、煮魚や刺身と丼ものなどを一緒に味わえるセットメニュー（税込750円～）もたくさん。行列ができる人気店の為、食材の回転も良く、間違いなく新鮮なお魚を食べることができます。柳橋連合市場内だけでなく、博多市内でもこれほどの新鮮な海鮮料理をお値打ちに提供するお店は珍しいのではないでしょうか。とにかく、必食です！
「柳橋連合市場」はご紹介した通り、美食の街、博多の原点といえる場所。グルメ目的で博多を訪れるなら必ず足を運びたいスポット。おみやげ探しや観光目的でも間違いなく楽しめるおすすめスポットです。地下鉄駅が近くアクセスも便利。博多駅からでしたらバスが安く、便利でお勧めです。柳橋のバス停は市場の目の前です。
ランチには市場で安ウマグルメを楽しみ、夜には屋台めぐりやもつ鍋、水炊きなどで満腹に。博多の食の楽しみは尽きません。ぜひ、皆さんも体験してみてください！
＜柳橋連合市場＞
福岡県福岡市中央区春吉1-10
JR博多駅から西鉄バス 渡辺通方面行きで10分、柳橋バス停下車して目の前。
地下鉄七隈線 渡辺通駅下車徒歩約２分
営業 8:00頃～18:00頃(店舗により異なります)
日祝休み
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(2024/4/19更新)
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