世界自然遺産「カオヤイ国立公園」の麓に広がる高原地帯「カオヤイ(Khao Yai )」は、週末ともなると多くのタイ人観光客でにぎわいを見せる、日本の那須高原や軽井沢のような場所です。
「カオヤイ」を訪れる観光客の目当ては観光農園です。アジア最大の酪農牧場「チョクチャイファーム」を代表とする牧場などでは、新鮮な牛乳などの乳製品やステーキ、動物とのふれあいなどを楽しめます。多くの農園にレストラン、カフェなど観光ポイントの多い「カオヤイ」の中でも、特にお勧めなのがワイナリー巡り。
タイが誇る2大ワイナリーが、ここ「カオヤイ」でワイン造りを営んでいます。
1998年にタイ初のワインとしてスタートした「PBバレー・カオヤイワイナリー(PB Valley Khao Yai Winery)」は、イタリアやオーストラリアでの品評会で受賞するなど、大規模かつ実力派のワイナリーです。前出のAPEC首脳会談の夕食会でも「PBバレー・カオヤイワイナリー」のワインが振る舞われました。
ワイナリーを訪れたら、ワイナリーのツアーに参加してみましょう。ここ「PBバレー・カオヤイワイナリー」では、毎日3回の「ワイン・テイスティング・ツアー」を開催しているので、曜日を気にすることなく、参加できます。
ワイン畑と醸造所の見学、ワイナリーの歴史などを学んだら、最後にはお待ちかねのワイン・テイスティングです。4種類のワインにチーズを合わせ、APECの各国首脳が味わったワインを堪能しましょう。
■PB Valley Khao Yai Winery
住所:102/2 Moo5 Mittraphap Rd. Payayen, Pakchong, Nakhon Ratchasima (Korat), Thailand
電話:+66 36 226 415
■ワイン・テイスティング・ツアー
毎日10:30、13:30、15:30の3回開催。各回の所要時間は約75分。
ワイン畑、醸造所の見学と、テイスティング4種類。
値段:250バーツ(2014年10月時点)
そのほか詳細は、MEMOの「PB Valley Khao Yai Winery(英語)」を参照してください。
さらにワインで喉を潤したくなったら「PBバレー・カオヤイワイナリー」内にあるレストラン「ザ・グレートホーンビル・グリル(The Great Hornbill Grill)」でランチはいかがでしょうか。
充実したグラスワインはワイナリーならでは。もちろんボトルでも楽しめます。食事もタイ料理から欧米料理まで楽しめますが、ここはぜひ「Sweet Belly of Pork Paste Wrapped in Fresh Vine Leaf」を試してみてください。日本でも食べたことのある、どことなく懐かしい肉味噌のようなポーク・ペーストを、新鮮なワインの葉で包んでいただきます。想像以上に柔らかく、ほのかにぶどうの香りがするぶどうの葉は、ワインと最高の相性を見てせてくれるでしょう。
食事のメニューにはそれぞれお勧めのワインが記載されていますので、いろいろなグラスワインを楽しんでみてください。
■The Great Hornbill Grill
住所:102/2 Moo5 Mittraphap Rd. Payayen, Pakchong, Nakhon Ratchasima (Korat), Thailand(PB Valley Khao Yai Wineryと同敷地)
電話:+66 36 226 415
営業時間:日〜木 9:00〜20:00、金・土 9:00〜22:00 無休
*The Great Hornbill Grill は、バンコクにも姉妹店があります。
The Great Hornbill Bistro
住所:59/3 Soi 39, Sukhumvit Road, Bangkok 10110, Thailand
電話:+66 91 576 9905
営業時間:9:00〜22:00 無休
「PBバレー・カオヤイワイナリー」のギフト・ショップでは、ワインはもちろん、ぶどうジュースや収穫時期であればぶどうなども購入できます。そのほか、カオヤイ周辺で収穫されたお米やドライフルーツなど、観光農園が盛んな「カオヤイ」ならではのお土産も販売されていて、どれにするか目移りしてしまいそう。
国立公園の美しい山々の麓に、大切に育てられたぶどう畑と美しい花々。グランモンテ(Granmonte)もまた、カオヤイの誇るワイナリーのひとつです。ギフトショップも充実し、ワインはもちろんグランモンテオリジナルの石けんや、ホームメイドのジャムにジュース、クッキーなどが購入できます。
そして一番のお勧めは「グランモンテ・ゲスト・ハウス(Granmonte Guest House)」、何とワイナリーに宿泊できてしまいます。「ゲスト・ハウス」と銘打っていますが、室内はプチホテルのような、落ち着きがあり、センスのよい家具で統一されています。夕食や朝食はワイナリー内にある「ヴィンコット(VinCotto)」で。ワイナリーのぶどう畑で造られたワインを、その畑を眺めながらいただくなんて、ワインがさらにおいしくなりそうなシチュエーションですね!
■Granmonte Asoke Valley
住所:52 Moo9 Phayayen, Pakchong, Nakhon Ratchasima (Korat), Thailand
電話:+66 44 009 544
ゲスト・ハウスやレストランなどの詳細は、MEMOの「Granmonte Asoke Valley(英語)」を参照してください。また、週末のみワイナリー巡りツアーが開催されています。
ワインの歴史はまだまだ浅いタイ。しかし、世界自然遺産に指定されるほど、恵まれた自然環境の元で造られるワインは、フレッシュでいてしっかりとぶどうの味わいを堪能できる、素晴らしいワインです。また「PBバレー・カオヤイワイナリー」では、使用済みのワイン樽を利用して、ブランデーを仕込んでいる最中。今後さらなる期待ができるでしょう。
バンコクの避暑地「カオヤイ」のワイン巡りで、最高の1本を見つけてみてください!
■カオヤイへのアクセス
バンコクから:ナコーンラーチャシーマー行きバスに乗り、途中のパークョンで下車。パークチョンの市場(マーケット)前の、カオヤイ国立公園行きローカルバス(ソンテウ)に乗車。運転手に目的地を告げて、降車します。
*ワイナリーまで行くバスはありません。「カオヤイ」周辺で、バイタクか、車をチャーターして移動となります。「カオヤイ」周辺に宿泊しない場合は、バンコクから車をチャーターした方がよいでしょう。
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(2025/1/18更新)
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