会津若松から伸びている『JR只見線』は、その美しい景観から様々な評価を得ています。『紅葉の美しい鉄道路線ベストテン1位』、『雪景色のきれいなローカル線ベストテン3位』に選ばれたことからも、鉄道マニアの評価の高さが判りますよね。
しかし、平成23年の『新潟・福島豪雨』の影響で、4箇所の橋が壊され、JR会津川口〜JR只見区間が不通になっています。現時点(平成26年11月)では高額な復旧費用もあり、復旧の見通しが立っておらず、廃線の可能性さえ検討されているそうです。
現在、JRで只見町に行くには会津若松から会津川口までを只見線で、会津川口からは臨時バスでのアクセスになります。また車では東北自動車道白河ICから約2時間のドライブで到着します。
只見線では観光シーズンにトロッコやSLも走る貴重な路線です。この美しい風景を次の世代に残したいものですね。
只見町には只見川と言う尾瀬が源流の川が流れています。昔から水資源が豊富だったこの町には、多くのダムが建設されています。
只見町に建設された只見ダムは発電が目的で、円筒形水車による発電量では世界一を誇っています。
只見ダムにはマスやイワナが生息していますので、ルアーフィッシングなどスポーツフィッシングが盛んなことも有名です。
一周5Kmの周遊道路も完備されていますので、自然のなか四季を問わずハイキングが楽しめます。
只見ダムより本流側にある田子倉湖は、只見川の本流をせき止めて作られた人造湖です。ここに建設された田子倉ダムは総発電量において日本一の380000KW(揚水式を除く)を誇っています。
この田子倉湖には怪物的なイワナの目撃談もあり、釣り人のロマンをくすぐっているのです。貴方も怪物と戦ってみませんか?
田子倉湖にはシーズンにより遊覧船も運航しており、展望台もあることから四季の風景をゆっくり楽しむことができます。
只見町の歴史の中で『ダム建設』には重要な意味があります。ダムを建設するには、途方もない時間がかかります。一つのダムを計画、着工、竣工させるのに10年以上の年月が必要なのです。建設の間、町にはダム建設に携わる労働者が沢山集まり活気に溢れていたことでしょう。昭和30年代の只見町がそのような状況だったのです。
当時のダム建設は現在と違い、人力による作業が多く、何かとパワーの出る食べ物が人気でした。まだまだ日本も貧しく栄養ドリンクやサプリメントなんかない時代です。自然と「肉を食おうぜ!」となったのです。そこで労働者にお腹一杯食べてもらおうと考えられたのが、『味付けマトンの焼肉』だったのです。
マトンとは羊の肉のこと。子羊はラムですね。この味付けマトンが人気となり、只見町の名物になったのでした。
現在、只見町のB級グルメとして人気の『マトンケバブ』は、このマトンの焼肉を再現して食べやすいようにパンに挟んだものです。
このマトンケバブが食べられるのが、JR只見駅から徒歩4分にあるYショップ松屋さん(コンビニ)の2階にある、『味付けマトンケバブカフェ』です。お店の道路反対にある駐車場には、味付けマトンケバブのキャラクターの『ケバブちゃん(女の子)』がお出迎えしてくれます。
味付けマトンケバブは『味付けマトンの焼肉を野菜と一緒にパンに挟んだサンドイッチ』です。
マトンの味付けは醤油ベースで甘辛の懐かしい味付け。北海道の旭川周辺で有名な『松尾のジンギスカン』に近い味付けになっています。それを野菜、ドレッシングと一緒にケバブ用のピタパンに挟んでいます。
ボリュームたっぷりで何となく力が湧いてくる感じがしますね。夏バテ防止や寒いときのエネルギー源としてもピッタリではないでしょうか?
全国的に人気が出そうな『味付けマトンケバブ』皆さんもお試し下さいね。
只見町の豊かな自然はブナ林、キタゴヨウの針葉樹など人の手が入っていない原生林が中心であり、その保存に尽力してきました。その努力が実りユネスコが指定する『エコパーク』に指定されました。これは世界自然遺産とは違い、人間と自然の調和に重点を置いており、只見町の自然とダムなどの人工物とのバランスが評価されたものだと思います。
ユネスコエコパークに指定され、注目されている只見町ですが、四季を通して素晴らしい自然のあり方を私達に教えてくれるお手本と言っても良いでしょう。
春、夏、秋、冬と自然は様々な顔を私達に見せてくれます。自然との調和が素晴らしい奥会津只見町に来てみませんか?
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(2024/9/18更新)
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