写真:竹内 あや
地図を見る世界一小さなメガネザルとして知られるターシャ。成長したオスでも体重120g、体長12cmに満たないといわれ、手の平に載ってしまうほどのサイズです。
真ん丸の大きな目に、ちょこんと左右に突き出した耳が何ともかわいらしく、映画『グレムリン』に登場するギズモや『スター・ウオーズ』のヨーダのモデルになったとも。目を動かすことができないため、その小さな首を左右に180度回転して周囲を見渡します。
また、ターシャは繊細な性格の持ち主としても知られています。ストレスがたまると、なんと自らの頭を木の枝などに打ち付けて自殺を図ろうとするのだとか。体の造りもとても繊細で、皮膚や頭がい骨が非常に柔らかいため、間違って木にぶつかっただけで死んでしまうこともあるそうです。
写真:竹内 あや
地図を見る野生のターシャを見つけるのは専門家でもなかなか難しく、ましてや観光客にとっては至難の業。でも、ご安心を。ボホール島には、100%の確率で出合える場所があるのです!
ターシャに出合えるのは、絶滅が危惧されるターシャの保護・飼育を目的として建てられたふたつの施設。そこで、ぬいぐるみのようなそのかわいらしい姿を見ることができます。
写真:竹内 あや
地図を見るひとつめは、ボホール島の州都タグビラランから車で北東へ約30分ほどのコレラ村にある『ターシャ・サンクチュアリ』。1.34平方キロメートルもの広大な保護区域で、その一部を一般に公開しています。併設のターシャ・リサーチ&ディベロップメント・センターではさまざまな研究が行われており、これまでの成果を紹介した展示室もあります。
ターシャ・サンクチュアリは、とくにターシャの生態や分布、保護活動について詳しく知りたい人におススメ! 知識豊富なガイドの案内で、保護区域内に放たれたターシャを観察することができます。
写真:竹内 あや
地図を見るもうひとつは、タグビラランからチョコレート・ヒルズへ向かう途中にある、ロボック村の『ターシャ保護センター』。こちらはどちらかといえば観光客向けの施設で、ターシャをよりよく見えるように木々の間に高低差のある歩道を設けるなどの工夫もされています。
ただし、内気な性格なので、大声を出したり、カメラのフラッシュをたいたりして、脅かさないように! 日中は眠っていてほとんど動かないので、どこにいるかわかりづらいのですが、所々にスタッフが立っていて、ターシャの居場所をそっと教えてくれます。
ターシャは、ボルネオ島やスマトラ島など、そのほかの東南アジアの国々にも生息していますが、ビー玉のような真ん丸の目と耳が特徴的なフィリピン・ターシャが見られるのは、名前のとおりフィリピンのみ。そして、絶滅が危惧されるなか、保護・飼育活動で確実に数を増やしているのがボホール島です。
そんなターシャに出合いに、ボホール島へと足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
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(2024/10/11更新)
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