写真:橘 凛
地図を見るベネチア名物といえばゴンドラ。日中の明るい陽射しを受けて水面がきらきらと輝く様子が見られるゴンドラも良いですが、一番のおすすめはサンセットタイムです。
夕暮れ時には、ベネチアの水上メインストリートであるカナル・グランデ(大運河)がだんだん薄いピンク色に染まり、両岸の建物の窓辺からやわらかい光が漏れてきます。ひとつまたひとつと外灯が灯っていくなかをゴンドラですべるように水上を進めば、独特の優雅な雰囲気が味わえます。次第に紺色に包まれていく運河と対比してライトアップされた瀟洒な館の窓には、美しいシャンデリアが見えることも。まさに、映画『ツーリスト』や『旅情』の世界です。
個人でゴンドラに乗る場合は、乗船場にある看板に公式レートが明記されているので、ゴンドリエーレ(船漕ぎ)と、値段と時間をしっかり確認してから乗るようにしましょう。夜間(午後7時以降)は割増料金になります。
一昔前に比べるとトラブルは減少したといわれているゴンドラですが、個人での利用に不安を感じる方は、旅行会社が乗合ゴンドラのツアーを提供しているので、それに申し込むのがベストです。夕暮れ時のツアー、歌とアコーディオンの生演奏付きのツアーなど各種あります。
写真:橘 凛
地図を見るイタリア滞在中に、クラシックコンサートに行くのはいかがでしょう?
ベネチア室内合奏団(Interpreti Veneziani)は、アカデミア橋に程近いサン・ヴィダル教会(Chiesa di San Vidal)で、ほぼ毎晩20時半から室内楽コンサートを開いています。こちらはベネチアではおなじみのクラシックコンサート。チケットは、当日でも席があれば教会で直接購入することができます。早めに行って席を確保しましょう。
曲目は、ビバルディの『四季』など聴きなじみのある曲がメインなので、どなたにも入り易いことでしょう。演奏者は約15人で、観客席から距離が近いので、演奏中の彼らの熱気をありありと感じることができます。また、白い石造りのサン・ヴィダル教会は、天井が高く開放的な雰囲気です。教会で聴くコンサートというのもヨーロッパならではの経験ではないでしょうか。お値段以上の価値がある、約90分間のコンサートです。
写真:橘 凛
地図を見る夜のカフェを楽しむのも粋なものです。
ベネチアの中心地サンマルコ広場には、テラス席を出して、カルテットなどの生演奏をしているカフェが4つあります。3つがサンマルコ広場内、もうひとつはデュカーレ宮殿前にあります。それぞれに絶妙の距離があるので、お互いの音楽を邪魔しあわない配慮はさすが。夜のサンマルコ広場は、柱の間に施されたライトアップが絶妙で、世界一美しい大広間という呼び名にも納得できるはず。カフェでは、カフェやスイーツはもちろん、食事も出していて、深夜12時ごろまで開いているのが嬉しいところ。
また、クリスマス時期には、アカデミア橋近くのサント・ステファーノ広場ではクリスマスマーケットが出店しています。ヨーロッパの他の都市に比べると、小規模で可愛らしい雰囲気ですが、水の都でのクリスマス気分を楽しむのも良いものです。
写真:橘 凛
地図を見るベネチアっ子は、飲むのが大好き。ベネチアには無数のバーカロがあります。バーカロとは気軽に立ち飲みや軽食ができる、ベネチアの伝統的な居酒屋のこと。
おすすめはリアルト橋と魚市場周辺に広がるバカーロが密集した地区。このあたりには、ベネチアの住人やベネチア大学の学生が多く集い、観光客目線ではないベネチアの日常を垣間見ることができます。地元住民に人気とだけあって、お酒や軽食はカジュアルで低価格帯。イタリアで一番物価の高い観光地とされるベネチアとは思えない価格展開です。立ち飲みであれば、グラスワインがなんと1.5ユーロ程度で飲めるお店もあります。
イワシの酢漬けや小魚のフライ、サラミやチーズなど、お酒に合うチケッティというおつまみも充実しているので、これだけでお腹いっぱいになることも。軽く一杯やって他のバーカロに次々はしご、という通な飲み方で、ベネチアの更けていく夜を楽しみましょう!
いかがでしたか?
明るい昼間のイメージが強いベネチアですが、夜も負けず劣らず魅力的なことがわかっていただけたはず!
人の多い観光地ゆえ危険度は低いベネチアですが、迷路のように入り組んでいるので、夜の街歩きには注意は必要。細い路地裏や暗い道には立ち寄らず、記事で挙げたようなスポットで楽しむことをおすすめします。
時が経つほどに幻想的な魅力を増す水の迷宮で、ロマンチックで楽しい夜を過ごしましょう♪
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(2024/9/14更新)
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