看板のない名店などはありますが、名前のないお店というのはなかなかないですよね?以前は看板もなく入り口も狭いのに、待っている人だけが多く「何の店?」と思うようなお店でした。2014年11月現在は新しくリニューアルされ、看板こそあるものの、それでも名前は「陽春麺店」と書かれているだけなので、皆「麺の店」と呼ぶしかないというお店です。
陽春麺とは、具にもやし、韮、チャーシューが2枚入っているだけというシンプルな麺です。一般的に陽春麺は、「スープだけで具を入れない麺」といわれていますが、乾(スープなし)か湯(スープ入り)かも選ぶことができます。
このお店は、小さいサイズで35元(約105円)からです。陽春麺の名前の由来は、旧暦の10月が「小陽春」と呼ばれることから「陽春」は10の意味となり、麺1杯の一般的な値段が10文銭だったので、陽春麺と呼ばれるようになったといわれています。
こちらのお店は陽春麺(乾麺、湯麺)が看板メニューですが、ワンタン麺(餛 飩乾麺、餛飩湯麺)もおすすめです。こちらは小さいサイズで45元(約135円)からです。調味料コーナーには、黒酢や辣醬(味噌に唐辛子を入れた調味料)などもあるので、少し混ぜて食べてみると違う味も楽しめますよ。
陽春麺のお店では「滷味」も注文できるところが多くあります。「滷味」とは、漢方や香辛料を使い様々な具材を醤油で煮込んだものです。陽春麺だけでは足りない時、またおかずとして食べたいときにもぴったりです。写真のような棚に並んでいる中から好きな食材を選び、お店の人に渡すと煮込んでもらえます。
写真の「陽春麺店」では、自分でボールに取り、お店の人に渡すスタイルですが、お店によっては、ガラスケースの中を見て好きなものを選ぶスタイルもあります。この場合中国語がわからない方は、指差しでチャレンジしてみてください。
乾(スープなし)麺には「スープがほしい」と思われる方も多いと思いますが、実は別に「清湯」という透明なスープが無料でつくお店が多いんです。「陽春麺店」は、セルフサービスで写真のように自分でスープをお碗に入れます。乾麺を食べながらスープを飲むと、スープ入りの麺とはまた違ったおいしさを味わうことができるので不思議です。
日本円で100円ちょっとという、安くてシンプルな麺ですが、そのシンプルなおいしさが忘れられなくなる味です。
今回ご紹介したお店の他にも、台湾の屋台をはじめ色々な場所で味わうことができる麺なので、是非一度お試しください。
「陽春麺店」
住所 高雄市苓雅区福安路465号
電話 07-7116683
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索