写真:結月 ここあ
地図を見る当時藩主であった亀井氏が城下町整備に力を入れていたので、武家屋敷が続く殿町通り周辺は、小京都のように美しい町並みが残っています。
200mほど続く石畳沿いには、藩校養老館跡・郡役所跡など白壁やなまこ壁が美しい建物や、津和野カトリック教会などが建ち並び観光客の目を楽しませてくれます。
「つわぶきの生い茂る野」であったことから、津和野と呼ばれるようになりました。
その名の通り殿町通りのあちこちに、黄色のつわぶきの花が咲いています。
写真:結月 ここあ
地図を見る亀井家8代目藩主の亀井矩賢は、教育にも力を注ぎ、藩校養老館を創設。
明治の文豪森鴎外、哲学者の西周など、多くの人材を輩出しました。
内部には、津和野民俗資料館もあり見学もできます。
津和野といえば、養老館前の掘割の錦鯉が有名ですね。
この辺りの掘割には、色とりどりの大きな鯉が400匹余り。
その昔、殿さまが養殖した錦鯉を放流したのが始まりとか…
その掘割には、5月下旬から6月中旬に約3000本もの花菖蒲が咲き誇り、白壁と花菖蒲と鯉のコントラストも美しいのですよ。
写真:結月 ここあ
地図を見る殿町通りに一際目を引く洋風建築のこの教会は、昭和6年にドイツ人によって建てられました。
津和野は隠れキリシタンの殉教の地で、明治元年に長崎から送られてきた153人の隠れキリシタンは、津和野藩の改宗のすすめに応じず、近くの乙女峠で36人が殉教の道を選びました。
その殉教者たちの恩徳を称えるために津和野カトリック教会が建てられました。
武家屋敷が並ぶ町に、突如現れるゴシック調の教会ですが、不思議に違和感を感じません。
写真:結月 ここあ
地図を見る各地の歴史的な教会を見学していますが、畳敷きは初めて。
ゴシック調の外観からは、想像もつきませんよね。
ステンドグラスから光が差し込み、神聖な気持ちになります。
乙女峠の殉教についての歴史資料も展示されていますので、時間があればご覧頂くのも良いかと思います。
写真:結月 ここあ
地図を見る津和野の伝統的な民家は、石州瓦の赤と白漆喰の袖壁、虫籠窓や格子窓が印象的ですが、特に瓦がとても見事なんですよ。
石州瓦は、島根の石見地方で作られる粘土瓦。
日本三大瓦のひとつに数えられるほど強度や耐寒性にも優れています。
出雲地方の含鉄土石「来待石(きまちいし)」を釉薬にしているので、このような美しい赤い屋根が多く見られます。
屋根をよく見ると、鯱鉾(しゃちほこ)も付いているので、瓦も忘れずにご覧くださいね。
小京都らしい格子戸の美しい商店、築100年以上の民家を改装したカフェや、町家を利用した和菓子店などが殿町通りにはあって町歩きも楽しめます。
また津和野には、日本五大稲荷のひとつである太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)や、安野光雅美術館・森鴎外記念館・葛飾北斎美術館など、津和野ゆかりの美術館や記念館もあります。
見どころがたくさんある美しい城下町を歩いてみませんか。
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この記事を書いたナビゲーター
結月 ここあ
はじめまして、結月ここあです。子育ても卒業して、第二の青春真っ只中!?花・パワースポット・温泉・神社仏閣・グルメ・建築物探訪が好きで女友達と国内・海外へと旅に出ています。旅は感動の景色に出会うことがで…
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