マウナケア山の夕日と星空観賞は、各種ツアーが出ていますので、ツアーに参加しましょう。夕日観賞に合わせて、午後から出発するツアーが大半です。登頂は夏から冬に移動するような感じなので、防寒具を用意してくださいね。
地上から徐々に車で登っていき、標高2,800メートル地点のオニヅカ・ビジター・センターで、1時間ほど夕食の休憩があります。この時点で、空気が約10%薄くなっているため、高山病対策のために身体をならします。地上は溶岩でゴツゴツしている風景なのですが、徐々に高山植物が見られるようになります。
ツアーガイドは、酸素タンクを持っていますが、ここで、頭痛を感じたり、身体の不調を訴えたりすると、登頂を断念せざるをえません。マウナケア山登頂を目指す方は、体調管理に注意してくださいね。
オニヅカ・ビジター・センターには、休憩所のほかに、トイレ、宇宙や天体に関連した商品のある売店、天文関係のDVD上映コーナーなどがあります。おすすめのおみやげはNASAで採用されている宇宙食のアイスクリーム(当時4USドル)。見た目は、乾燥していてまるで高野豆腐のようですが、口に含むとあ〜ら不思議! アイスクリームです。これは、話が弾むおみやげになりますよ!
オニヅカ・ビジター・センターの敷地内に、散策できる場所があります。ここには、珍しい高山植物があるんです。
その名も、「銀剣草(ぎんけんそう)」。世界ではヒマラヤとハワイにしか生息していない、希少な高山植物です。
銀剣草は小さいものから、大きなものまでさまざま。その名前のとおり、銀色の剣が集まったかのような形状で、その色がまるでスプレーのような光沢のある銀色なのです。自然の植物で、よくもこんな色が出るなぁと不思議でなりません。じっくり見入ってしまい、時間があっという間に過ぎます。
オニヅカ・ビジター・センターを出発し、標高3,500メートル時点で、トイレ休憩があります。山頂にトイレはないため、ここでもトイレを忘れずに! いよいよ風景は赤土に変わっていきます。
そして、いよいよ山頂へ。この時点で気温もずいぶん低くなり、真冬の寒さ。ツアーでは、防寒具の貸し出しもありますので、ここで厚着をして、夕日を待ちましょう。各国の天文台も並んでいる中、すばる望遠鏡も見られます。
マウナケア山頂は天候が安定しており、空気が澄んでいるため、高確率で夕日が見られるそうです。多くの方が夕日を今か今かと待っています。
視界に広がる雲海に、どんどん色濃くなっていく夕日、そして赤紫に染まる空。シンとした冷たい空気の中、地球の丸みを感じながら見る夕日は心に焼き付くことでしょう。
雲海に沈む夕日に夢中になるとは思いますが、そこでぜひ反対側に振り返ってみてください。運がよければ、「地球の影」が見えますよ!
雲海とピンク色の間の水色の部分が地球の影です。ピンク色の部分はベルト・オブ・ビーナスと呼ばれるそうです。
夕日観賞が終わったら、あたりは真っ暗。次は、いよいよ星空観賞です。ハワイでは日本では見られない南十字星などが見られます。経験豊富なツアーガイドが、星座について説明してくれます。
周囲に人工的な明かりが何もないので、暗闇の中の星空が光るじゅうたんのようです。イラストなどで見るイメージの天の川そのもの。普段、都会で暮らしている方ほど、この景色に対する驚きが大きいでしょう。
また、天体望遠鏡で土星や月の観測も! 天体ファンもそうでない方も、ハワイの星空観賞に心が弾むこと請け合いです。初めて見る月の表面、それも写真に収めることができるなんて、最近の技術はすごいなぁ、とまた違った面で感心します。
ハワイ島に来たら、必ず訪れてほしいマウナケア山。夕日と星空観賞の素晴らしさはもとより、標高約4,200メートルの山に車で登頂でき、日本のすばる天文台の姿も見られる、貴重な経験になることでしょう。3世代にわたる家族でも楽しめます。
一つだけ用心してもらいたいのは、夜食の管理。帰着が夜遅くになるため、夕方に夜食の買い物時間があります。ただ、購入したものを気温差や気圧差の激しい中持ち歩くので、生ものはいたんでしまい、体調を崩すこともありえます。せっかくの旅行、体調を崩してはもったいない。夜食は生ものではなく、インスタントをおすすめします。
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(2024/10/16更新)
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