写真:藤田 聡
地図を見る熱海温泉を代表する観光スポットが「熱海梅園」です。本来は文字通り梅の名所で、梅まつりも毎年1月から行われ日本一早咲きの梅の名所として知られています。しかし、実は初夏にはホタルの名所にもなり、秋には日本一遅い紅葉の名所にもなります。そんなに都合よく、季節に応じて各種の名所になるなんて信じられないと思いますが、ホタルも紅葉も本当に素晴らしく、熱海温泉の中でも断然お勧めの観光スポットです。
中でも特にお勧めなのが、秋の紅葉です。毎年11月後半から12月上旬まで「熱海梅園もみじ祭り」が行われ、祭り期間中は連日紅葉ライトアップも行われます。その素晴らしさは筆舌に尽くし難いので、まずは写真を御覧ください。夕暮れ時の青空に、紅葉の赤や黄色や、草花の緑。色と光の四原色が揃った光景は、まさに絶景です。もちろん昼間見ても絶景なのですが、曇天の日もあり青空になるとは限りません。しかし、夕暮れ時は例え曇天でも空が青く見え天候に左右されす常に美しいので、夕方の時間帯から紅葉ライトアップを見るのが一番のお勧めです。
熱海梅園は梅の季節以外は入園無料で24時間オープンしていますが、向かいの駐車場は昼間は普通車300円の有料です。公共交通機関ではJR伊東線来宮駅下車徒歩約10分、JR熱海駅からは「梅園・相の原」方面行きバス「梅園」下車すぐです。
写真:藤田 聡
地図を見る熱海温泉の観光スポットで紅葉の次にお勧めなのが「あたみ桜」です。熱海梅園の梅もお勧めですが、最盛期は2月下旬の「あたみ桜」が先で、近年著名になった河津桜よりも早いのです。実は熱海には、ヒマラヤ桜という桜もあり11月下旬から咲き、12月頭には満開になります。沖縄のヒカンザクラでも満開は1月ですから、日本一の早咲きサクラと言えますが、残念ながら数本しか無いので見応えはありません。
話を「あたみ桜」に戻しますが、熱海市内の「あたみ桜」の名所は熱海梅園前と、糸川沿いと、親水公園がメインで、他にも点在しています。この中で最も本数が多いのは糸川沿いで、夜には夜桜ライトアップが行われる名所です。糸川については後でブーゲンビリアの名所として紹介しますので、ここでは親水公園の「あたみ桜」の写真を掲載します。
親水公園とは熱海温泉の砂浜(ビーチ)の西側にあるヨットハーバー付近の公園で、巨大な地下有料駐車場も完備し、ヒマラヤ桜などの各種植物も国道沿いにあります。一角には義民として知られる釜鳴屋平七の銅像があり、その両脇に「あたみ桜」があります。たった二本のサクラですが、樹形が素晴らしいので存在感も抜群。圧倒的な迫力を感じる「あたみ桜」の絶景観光スポットです。
親水公園へは地下有料駐車場に車を停める他、公共交通機関ではJR熱海駅から「熱海港」行きバス「銀座」下車すぐです。
写真:藤田 聡
地図を見る熱海温泉の花めぐりを季節順に紹介すると、次はゴールデンウイークの姫の沢公園のつつじなのですが、それでは五箇所に収まり切らないので、三箇所目はアカオハーブ&ローズガーデンを紹介します。名前の通りバラの名所で、5月下旬の春バラの季節は写真の通り、幻想的とも言える猛烈な絶景になります。
園内は急斜面にあるので、園内バスで最初に一番上まで送って貰って、徒歩で下りながら鑑賞します。最大の見所は後半にあり、黄色のサハラと赤色のサラバンドというバラが立体的に飾られた「ウエディングガーデン」と呼ばれる場所で、実際に結婚式などのイベントにも使用されます。向かいには「フランスの香りのバラの庭」があり、その間の道を青い園内バスが次々にお客さんを載せて登っていきます。写真はその様子を収めたものです。
二番目の見所は「ウエディングガーデン」の直前にある「プロポーズガーデン」と呼ばれるエリアで、各種のバラがトンネル状になっており、満開時には素晴らしいバラのトンネルが完成し、まさにプロポーズに最適な場所になります。なお、下りの園内バスは随時乗車可能なので、歩くのに疲れたら、その場所からバスに乗車出来ます。
アカオハーブ&ローズガーデンは今回紹介する五箇所のお勧め観光スポットの中では唯一有料の施設で大人1,000円ですが、公式サイトに割引クーポンがあります。園内バスも料金に含まれており、バラ園としても日本屈指の美しさなので、多くのバラ園を見た事がある方なら、その見応えのあまりの素晴らしさに、むしろ割安感を覚えることでしょう。
アカオハーブ&ローズガーデンには無料駐車場が完備しており、公共交通機関では熱海駅から「網代」行きバス「ハーブ&ローズガーデン」下車すぐです。
写真:藤田 聡
地図を見る熱海温泉の中央を流れる糸川沿いは「あたみ桜」の並木道になっており、毎年1月下旬から2月中旬の「あたみ桜 糸川桜まつり」では、夜桜のライトアップも行われます。
糸川が一層色鮮やかな絶景になるのが5月下旬からのブーゲンビリアの時期です。川を横切るように配置された網棚の上から、川の中に流れ落ちる滝のように一斉に咲き誇る様子は圧巻。川の両岸には黄色い花も咲き乱れ、色彩の洪水とも言える光景はまさに絶景で、断然お勧めの観光スポットです。ブーゲンビリアは花の時期も長く、6月下旬まで一ヶ月近く楽しめるので、花の時期を外す可能性が少ないという意味でもお勧めです。
なお、糸川は長細い川ですが、ブーゲンビリアが良く咲いているのは川幅が広がった河口付近で、あたみ桜の所でも紹介した親水公園からも近いので、アクセス方法も親水公園と同じです。
写真:藤田 聡
地図を見る熱海温泉の絶景観光スポットで、最後に紹介するのはジャカランダです。ジャカランダとは熱帯植物で、世界三大花木にも数えられています。熱海にはポルトガルの姉妹都市から1990年に二本贈られた物が次第に増えて、今では60本以上。さらに一昨年から二年間をかけて有名なお宮の松の両側(お宮緑地)にも、ジャカランダの苗木が多数植えられて整備されました。
ジャカランダは、かなり気まぐれな花で、木や年により、沢山咲いたり、あまり咲かなかったり変動が大きいので、毎年一定の時期に満開になる訳ではありません。よって、満開に遭遇するのが難しい花ですが、困難だからこそ、どうしても見てみたいと思ってしまうのです。日本では他に九州の小浜温泉にもありますが、本州では極めて珍しく大変貴重です。
お宮緑地のジャカランダは今後成長するもので、当面は親水公園沿いの国道街路樹のジャカランダが絶景ポイントです。アクセス方法も、あたみ桜やブーゲンビリアと同じく親水公園を目指して行けば良いので、あたみ桜を見た時に、ブーゲンビリアとジャカランダの下見をするのがお勧めです。
熱海温泉には、他にも有名な熱海梅園の梅もあり、早咲き、中咲き、遅咲きと咲いていくので、長い期間楽しめます。ゴールデンウイークの姫の沢公園のつつじや、初夏の熱海梅園のホタル、海岸では通年実施される花火大会もあります。
熱海梅園を中心に、季節毎に行われるイベントの詳細を、個別の記事で紹介しています。記事の最後にリンク一覧がありますので、是非ご覧下さい。
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(2024/9/18更新)
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