文化財でグルメ!大正ロマン溢れる川越モダン建物の魅力5選

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文化財でグルメ!大正ロマン溢れる川越モダン建物の魅力5選

文化財でグルメ!大正ロマン溢れる川越モダン建物の魅力5選

更新日:2014/12/05 11:16

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 武蔵国ナビゲーター、歴史探索ブロガー

小江戸川越は、蔵の街としての知名度は全国区ですが、意外なことにロマンの街でもあるのです。
それは「大正浪漫通り」を中心とした大正ロマン溢れる建造物が軒を連ねていることに由来し、“モダン建物散策”として徐々に人気の散策コースとなっているからです。
今回は、その中でもグルメが堪能でき、かつ文化財という贅沢な建物をご紹介いたします。
あなたもモボ・モガの気分で、川越を闊歩してみてはいかがでしょうか。

川越で洋食一筋の老舗 ―モダン亭 太陽軒―

川越で洋食一筋の老舗 ―モダン亭 太陽軒―

写真:Naoyuki 金井

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太陽軒は、大正11(1922)年、この地で創業されて以来、洋食店として親しまれてきました。
現在の店舗は昭和4年に建てられた木造の漆喰塗り2階建ての洋館で、外観はほとんど竣工当時の形態のままで、内部も竣工当初からの洋食食堂や大広間などが残されています。

建築様式は、大正初期にドイツやオーストリアなどから影響をうけた「ゼセッション」、或いは「表現主義建築」とよばれているモダン建築で、建物の内外の放射線のアーチや、独特の柱頭をもつ飾り柱などが特徴的で、昭和初期の雰囲気を今に伝える貴重な建築遺構として国登録有形文化財に指定されています。

1階は昭和初期のレトロな部屋とアールデコ調の優美な部屋があり、2階は一転して座敷という、文字通り和洋折衷の大正ロマン漂う店舗です。
料理も和洋折衷で、カジュアルにいただけるランチや、オリジナルの箸で食べる西洋会席など、ヨーロッパの香りと和の佇まいのハーモニーがお楽しみいただけます。

イタリアン、それともエスニック ―トランテ ベニーノ/タイ料理 ランマイ―

イタリアン、それともエスニック ―トランテ ベニーノ/タイ料理 ランマイ―

写真:Naoyuki 金井

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昭和2(1927)年、材木店の銘木展示場が始まりで、しばらくショールームとして使用されましたが、昭和12(1937)年頃増築されて郵便局に転用され、郵便局には似つかわしくない、まさに優美でお洒落な外観の「六軒町郵便局」として親しまれました。

この建築様式は、旧三笠ホテルで名高い19世紀北米のステックスタイルを基本に、帝国ホテルで有名なF.L.ライト風の装飾を施した、まさに欧米のデザインを取り入れた贅沢なモダン建築です。
特に塔のように見える角部分が圧巻で、現在は国登録有形文化財に指定されています。

現在は店舗に改修され、1階のイタリアン「トランテ ベニーノ」では、建物とマッチしたシックな雰囲気のなかで本格的なイタリアンがいただけます。
また2階のタイ料理店「ランマイ」では、ヨーロピアンの佇まいにエスニックと云う摩訶不思議な空気の中で、妥協のないパンチの効いた本場屋台の味が堪能できます。
あなたのお好みはイタリアン、それともエスニック?

和洋折衷でいただく伝統のそば ―手打ちそば「百丈」―

和洋折衷でいただく伝統のそば ―手打ちそば「百丈」―

写真:Naoyuki 金井

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「百丈」は、もともと「湯宮釣具店」として1930年に建築された木造三階建ての建物です。
釣具屋時代は店舗併用住宅なので、2、3階は住宅、倉庫として使用されていました。建物の側面に「つり具」の文字が残されているのが、その名残です。

建築様式は、大正期から昭和初期にかけて東京下町を中心に流行した典型的な“看板建築”で、外観の側面を看板のように立ち上げ、アールデコの趣の銅板貼りの洋風デザインの建築物です。
特に各階ごとに変えられたデザインを統一したデザインは秀逸で、このデザインの再現は非常に難しいと評価され、1999年、国登録有形文化財に指定されました。

現在、1、2階は「手打ちそば 百丈」の店舗で、3階がギャラリーとして使用されており、店舗は、洋風と和風のスペースを持ち、江戸時代中期から後期のそばちょこ、 茶わん、など約150点のディスプレイもあり、より歴史を感じる店舗です。
和洋折衷の店舗で、日本伝統のそばを手繰るのも風流です。

レトロ漂うお洒落カフェ ―カフェ エレバート―

レトロ漂うお洒落カフェ ―カフェ エレバート―

写真:Naoyuki 金井

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旧田中家住宅は、大正4(1915)年建築の洋館で、当時は、猟銃や輸入自転車を販売する「桜井銃砲店」で、建物のイメージからは想像もつかない物騒な店舗でした。
平成6(1994)年、川越市指定文化財となり、平成19(2007)年まで「田中家住宅」「田中屋美術館」として、川越出身の芸術家の作品などを展示していました。

建物の特徴は、外観が洋館ながら構造は土蔵造りという和洋折衷の不思議な魅力を醸し出していることで、特に三連アーチはこの建物のシンボルとして、モダンレトロ建物の魅力を十分醸し出しています。

道路沿いの1、2階は川越アートカフェ「Cafe Elevato(カフェ エレバート)」で、1階はカウンター席で、2階はテーブルとカウンター席となっており、様々なスタイルでお洒落な時間を過ごせます。
ソフトドリンクとスイーツが女性に大人気の店舗ですが、特に川越の地ビール「COEDO」も味わうことができますので、川越の夜を、しっとりと過ごしてみるのも一興でしょう。

平成の大正浪漫で至福のひと時 ―シマノコーヒー大正館―

平成の大正浪漫で至福のひと時 ―シマノコーヒー大正館―

写真:Naoyuki 金井

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昭和8(1933)年に建てられた人造石洗い出しの看板建築の建物は、もともとは呉服屋でしたが、平成8年に喫茶店をオープンするにあたり、大正時代をモチーフとした店舗に改修されました。

コンセプトは、文字通りの大正ロマンで、三連の大きなアーチ式のガラス窓やレトロな扉、そして印象的な足下の石張りのファサードが素敵なデザインで、今にも扉を開けて「モボ・モガ」が現れてくるような佇まいです。
また、店内も凝っており、クラシックなポットや柱時計がモダンレトロな趣をより一層醸し出しています。
造られた大正浪漫ながら、このこだわりにより現在は、川越市都市景観重要建築物に指定されているのです。

サイフォンで淹れる自家焙煎のコーヒーの香りと、大正ロマンの香りが溶け合った絶妙な風情を感じることができます。
川越散策に疲れたらモダンレトロな空間で、ノスタルジーに浸るのもまた贅沢なひと時です。

最後に。。。

小江戸川越として、喜多院を始めとした歴史の街、そして蔵の街の散策も結構ですが、たまには大正ロマンの香り漂う川越もいかがでしょうか。
歴史的建造物とお洒落なグルメという、まさに贅沢な取り合わせの中で、あなたなりのひと時を過ごしていただきたいものです。
安らぎと癒しが欲しくなったら、是非、大正ロマンの街をお訪ねください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/30 訪問

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