大原野神社は延歴3年・桓武天皇が都を奈良から長岡京(現向日市)に遷した際、氏神春日大社の分霊を遷し祀ることにしたのが起源と言われています。そのため「京の春日さん」とも呼ばれています。
春日大社の神使が鹿であることから、大原野神社の手水舎には鹿の像が置かれています。また春日造りで丹塗りの美しい社殿前には左右一対の鹿が鎮座し、お社を守ってくれています。狛鹿とは言わないと思いますが狛犬と同様、右に角がある鹿、左には角がない鹿が置かれていて興味深いですね。
近年では樹木保護の観点から、おみくじを結びつける専用のみくじ掛けを置いている神社が増えましたね。ここ大原野神社のみくじ掛けは独特の形をしています。下部がしぼんだ気球のような球体、でも角度によってはなんとなくハート型にも見えませんか?こんな可愛いみくじ掛けなら良い縁にあやかれそう?!
実際に、平安時代に女児が誕生する度に祈願していた藤原氏の一族からは中宮や皇后になった女性も数多く、また祈願通りの地位につくと、いわゆるお礼参りとして美しく行列を整えて参拝することが慣例となっていたそうです。寛弘2年(1005年)には、一条天皇の中宮彰子が父の左大臣・藤原道長を伴って訪れその壮麗な様子に人々が目をみはったと言われています。
奈良の猿沢池を模して造られた「鯉沢の池」。
周囲に桜やモミジが植えられ、秋には洛西有数の紅葉スポットとして美しい景観を作り出します。季節によりカキツバタ、睡蓮なども咲き四季折々の草花を楽しめ散策に最適です。
美しい鯉沢の池のほとりに立つ「春日乃茶屋」では、そばやおでんなど軽食や甘味がいただけます。
なかでも名物「よもぎ団子」は、あんも自家製というこだわりの一品。よもぎのいい香りと粒がしっかりしたあんこが絶妙〜!
鯉沢の池をのんびり眺めながらいただくとまた格別ですね。
大原野神社に隣接する「勝持寺」をはじめとして、洛西エリアと呼ばれる京都西部でもとりわけ西南部のこのエリアには光明寺や善峯寺など紅葉の名所や由緒ある社寺が多数あります。
京都市街地からは少し離れるため自然豊かで竹林など情緒ある景観も楽しめ、比較的観光客も少ないのでゆったりと散策できます。
良縁祈願の女子旅や大人の遠足にオススメです!
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(2024/12/6更新)
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