写真:ふるかわ かずみ
地図を見る三段峡は正面口から聖湖まで全長13キロに及ぶ渓谷が延々と続きます。
ちょっとだけ散策するコースから、本格的なトレッキングコースまでニーズに応じて選べます。今回は、三段峡の魅力をあますところなく堪能できる渓谷トレッキングコースをご紹介。周遊約5時間かけての散策になるので、十分な事前のストレッチや歩きやすい恰好、準備をして臨みましょう。また季節に応じて水やカイロなども用意し、快適にスタートしましょう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る三段峡正面入口からスタートすると、すでに違う世界に迷い込んだような雰囲気に包まれます。空気もひんやりし、まるでそれまでの境界を越えたという感覚を肌で感じることができます。いきなり大きな「狼石」という巨大な石がゴロンと脇にあったり、「長淵」という透き通った、長さ約100メートルの清流が続き、一歩一歩進むたびに違う景色に心奪われます。
おすすめしたいのは紅葉シーズン。時折覗く赤や黄色に染まった木々が、また風情を感じさせてくれます。三段峡には13種類ものカエデをはじめ、ナラやケヤキなどそれぞれのハーモニーが美しい景色を奏でてくれます。
長淵を進み、一番最初に現れるのが「姉妹滝」。切り立った岸壁から碧い水に勢いよく落ちる様が幻想的。そこから立て続けに個性的な滝や淵が順番にお出迎えしてくれます。さあ、次はさらに幻想的なスポットへ進みましょう!
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るエメラルドグリーンというと、常夏のリゾート地の海を思い浮かべる人も少なくないと思いますが、ここ三段峡には写真のような美しい景色を至るところで見ることができます。中でも太陽の光によってその都度色が変わる「夫婦淵」は三段峡の中でも特におすすめスポット。なぜこのような色になるのか不思議です。夫婦淵の名前の由来は、大小二つの淵が続き、ヒョウタン形がまるで夫婦のようということからのよう。その形状もさることながら、やはりこの透き通る水面の美しい景色をしばし堪能しましょう!
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るさあ、見どころいっぱいの三段峡ですが、中でも「五大壮観」と呼ばれる1つ、「猿飛」は猿飛渡船という渡り船で渡るときに見られる切り立った神秘的な岸壁。その荒々しい岸壁が両サイドにそびえたつ合間を、船頭さんがロープを手で手繰り寄せながら船でゆっくり進んでいきます。猿が岩をとべるくらいの距離からこの名前がついたといわれ、一番狭い場所でその幅2メートル。押し寄せてくるような臨場感の中、船は神秘的な空間をゆっくり進みます。
船の真下に広がる川の透明感や、そこに移りこむ景色にも感動!
そして約5分、この岸壁を通る抜けるとそこに待ってるのは…間近で見れる「二段滝」。現地で猿飛渡船に乗って、ぜひご自分の目で楽しんでみてください。
この猿飛渡船、運行は期間が決まっています。
毎年4月29日〜11月下旬まで。週末だけの運行になる可能性もあるようなので、行かれる際は事前に問合わせを!
ちなみに渡船はもう1つ、黒淵渡船もあります。
こちらは渡ったところに黒淵荘という休憩どころもあります。正面口から歩いて約50分くらいの地点になるのでちょっとひと息いれる方はこちらでどうぞ。
◆猿飛渡船 渡船料:大人(中学生以上)往復500円
小人(小学生以下)往復200円
営業時間:10:00〜15:00
土日祝運行(紅葉シーズンは毎日運航)
◆黒淵渡船 渡船料:大人(高校生以上)往復500円 片道300円
小人(中学生以下)往復300円 片道200円
幼児無料
営業時間:9:00〜16:00 毎日運航
※問合せ先:恐羅漢エコロジーキャンプ場 0826-28-7270
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るさあ、いよいよクライマックスの〆を飾るのは「三段滝」。三段峡の一番の見どころといってもいいかもしれません。全長30メートルにも及ぶ三段になった豪快に落ちる滝は風光明媚そのもの。どの角度から見ても絵になりますが、やはり正面の展望台から見るパノラマが、そのダイナミックさを特に感じられることでしょう。
ここまできたらいったん水梨口駐車場まで戻り、帰りは三段峡正面口までマイクロバスで戻りましょう。
もし時短で行かれる場合は直接水梨口駐車場まで行けば、猿飛、二段滝、三段滝など約3時間でメインスポットを効率よく見れますよ!
◆マイクロバス 大人片道700円
4月〜11月の土日祝運行(要確認)
◆水梨口駐車場 500円
今回は紅葉シーズンの風景をご紹介しましたが、初夏の新緑のシーズンもまた違った表情を見せてくれ、冬以外は天気がよければ記憶に残る景観と時間になることでしょう。また、三段峡でも一番距離の長いコースのほんの一部の紹介でしたが、もちろん時間に合わせて見たいところだけ選ぶこともできます。いずれにしてもぜひ一度は訪れてほしい日本百景。特に川の水の透明感、美しさには感激することまちがいなし!
そしてかなり歩いてぐったりの人も大丈夫。スタート地点の正面口そばの三段峡ホテルに日帰りのラジウム温泉もあるので、疲れた体をしっかり癒すこともできますよ。
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(2023/12/3更新)
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