磐越西線のJR猪苗代駅を降り、駅から磐梯東都バスに乗車してぐんぐんと山道を上っていきます。「五色沼入口」バス停で下車すれば目的地まで間もなくです。
最初に現れるのが、五色沼最大の毘沙門沼になります。コバルトブルーの水を湛え、湖畔は紅葉もあって色とりどり。水面には陽の光が煌めき、木々の向こうには磐梯山も顔を見せます。
沼底から酸性の鉱泉が湧いており、これが沼の色に影響しているようです。葦がよく繁茂していたり、水草がよく生育し沼の中からぼんやりと浮かび上がって見えたりと様々な景色も楽しめます。
ブナ林の風景を挟みながら、赤沼、深泥(みどろ)沼、そして弁天沼と続きます。
赤沼は透明度の低い緑白色を帯びた水面ですが、葦の根元が酸化鉄によって赤錆色になっており、深泥沼は西部分と東部分で水質や水中の植物相が異なる珍しい特徴を有しています。
久々に目の前が開け、大きな空が見えてくると五色沼で2番目に大きい沼の弁天沼が姿を現します。はっとさせるほど見事なエメラルドグリーンに思わず足を止めるでしょう。
静かに木々を映す澄み切った浅葱色の水鏡、これが五色沼のハイライトです。
弁天沼の展望台から数分歩くと青沼に至ります。
青沼自体は小さいですが、すっきりしており、豊かな緑の中に浮かぶ清々しいスカイブルーが印象的。ブルートパーズのような輝きを放っています。沼底を覆う苔の群落もよく見え、透明度の高さを証明しています。五色沼では珍しく、葦がほとんど生えていないのもすっきりとして見える理由でしょう。
青沼を過ぎてしばらくすると、無色透明な柳沼、父沼、母沼が連続して現れ、遊歩道は終焉を迎えます。
五色沼をめぐることのできる道は五色沼自然探勝路という名です。多少の歩きにくさは覚悟する必要がありますが、一定の整備がされているので、運動靴やスニーカーさえ履いていれば問題なく歩くことができるでしょう。
所要時間は1時間から1時間30分程度。遊歩道は一方通行ではないので、毘沙門沼をスタートにするも、母沼をスタートにするも自由です。なお、母沼側のバス停は「裏磐梯高原駅」になります。
ここでの主役は人間ではなく自然です。決して自然を汚したり、傷つけたりすることのないように心掛け、謙虚な気持ちで散策を楽しみたいものですね。
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